私のZEMAITIS

私が所有するギターは1本だけ。
ZEMAITISのC24MF。
いわゆる神田ゼマイティスのカシミアというシリーズのメタルトップだ。

元々、緊急事態宣言によって、外出が出来なくなった為、またギターを始めてみようかと思った。
それで物置からオービルのレスポールカスタムを引っ張り出してきたのだが、どう見てもネックが捻れている。
これはどうにかしないと、と思っていた昨年の夏。
臨時収入があった私は、新たにギターを買おうかと思いたち、自宅から少し離れた楽器店に行った。

その時は、
『出来ればレスポールシェイプ』
『あるならゼマイティスのメタルフロントかパールフロント』
と考えていた。

JUDY AND MARYのギタリスト、TAKUYAさんがラストライブの1曲目で持っていたギラギラ光るレスポール。
それから、ゼマイティスというギターがある事を知り、色々調べた。
そして、最近は安価なゼマイティスもある事を知り、探していたのだった。

店員さんが声をかけてくれたので、自分の希望を伝えた。
店員さんは、少し考えた後、「ちょっと待ってて下さい」と言って、何処かへ消えた。

戻ってきた店員さんの手には、

鈍く光るメタルフロントが!!

持たせてもらう。
軽い。
レスポールとは比較にならないくらい軽い!
音を出してみる。
少し歪みをかけた音が心地良い!
(アンプも良かった)
何より、ネットで何度も見たギターを持っているという幸福感。

店員さん曰く、
・これはキズモノで、返品する予定
・もしお客さん(私)が買うのであれば、返品せずに販売する事も可。
・アウトレット品なので、少し値引きはする。
とのこと。
店員さんが言う傷は、ヘッドの5ミリくらいの引っかき傷のような物で、私には気にならないものだった。

店員さんが提示した金額は、予算を少しだけオーバーしていた。
とりあえず、家に帰って悩んだ。
悩んだ。
悩んだ。
妻にも話した。
収納スペースを考えなさいよ、とのこと。
そこで、持っていたレスポールを下取りに出し、それで足りなければ諦めよう、と思った。

神様はいるんだろうか。
下取りに出したレスポールは、年数が経っていたが、思っていたよりも少し高値で引き取って貰えるとのこと。

翌日には連絡し、購入を決めた。

あれからもうすぐ1年。
ピックアップを変え、コイルタップをしてもらえるようにし、ストラップを新調した。
私は、熱しやすく冷めやすい性格をしている。
始めても長続きしなかった趣味も多い。
しかし、このZEMAITISだけは、今後手放すことはないだろう。
多分。恐らく。

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