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出生前診断を受けるか迷った話

タイトル通り
出生前診断を受けるか迷った話。

妊娠が確定した次の日
「妊娠について何も知らなさすぎる。たまごくらぶ買うか。」
と思って本屋で購入。
出生前診断の特集があった。
もちろん全ての障害がわかるわけではないが
ダウン症など、一部の染色体異常を
検査することができるという内容だった。
「たしかに、受けてもいいかもしれない。」
純粋にそう思った。

次の妊婦検診で先生に
「出生前診断って、どれくらいの人が受けるもんですか?」と聞いた。
今思えば他人が受けるかどうかなんて
私の人生に微塵も関係ないのだけど
「受けたいんですが」と言うと
「妊娠しといて覚悟がないやつ」と
思われそうで、それが嫌だったんだと思う。

「身内にダウン症の人がいなくて
35歳以下なら基本こちらから
案内することはないけど、
気になるなら話だけでも聞きに行きますか?」と
先生に言われて、専門の病院を紹介してもらった。

受診当日、検査は複数あるが
100%明らかにするには羊水検査といって
お腹に針をさす検査をしないといけないと説明を受けた。

当時の私の年齢だと
ダウン症が生まれる確率は1,000分の1より少なかった。
でも羊水検査は針を刺すので100人に1人流産のリスクがあると言われた。

羊水検査以外は100%ではないので、
検査したとしても障害を持って生まれる確率はある。

元々の確率、1,000分の1を気にする人が
その確率が10,000分の1になったとして
不安は解消できますか?

ダウン症の確率より確定するための検査で
流れてしまう確率の方が高いのに検査しますか?

「染色体異常はありません」という証明が欲しくて受ける検査ではなく
「染色体異常だった場合にどうするのか」決める検査です。

首のむくみの検査等、
リスクがなくとっつきやすい検査もあるが、
どれも出生前診断の入り口。
簡単な気持ちで踏み込んでいい世界ではない。

とハッキリ、キッチリ説明してもらった。

検査が陽性であれば、堕ろす人が多いけど
中には、染色体異常は心疾患や他の障害を持って産まれる子も多いから
産まれてくるまでの間、
大きな病院に転院したり
準備するために
検査する人もいると教えてもらった。

受けるか、迷った。

正直、
「どうせちがうし、安心の為に一応受けておくか」と
思っていた。

浅はかでした、すみませんと思った。

もし、
「障害がある」と言われたとして
もう生きてるこのあかちゃんを
堕ろすのか。

その答えを持っていないのに
受けますとは言えなかった。

私がぐるぐるしているのを察したのか
夫が珍しく言葉を選びながら
「俺は、産めないから、最終決定権はない。
でも、俺は検査しなくていいと思う。
もし、障害があっても2人なら育ててあげられると思う。」と言った。
正直、そう言って欲しかった。ありがたかった。

「検査しない」
それが私たち2人が出した答えだった。

でも、第一子だからできた決断だと今は思う。
もし第二子を授かったら、私は検査すると思う。
また意見が変わるかもしれないけど、とりあえず今はそう思う。

結局検査しなかったので
かかった費用はカウンセリングの8000円だけでした。

誰かの参考になればと思います。

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