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タピオカを探して

お久しぶりの更新です。
茉莉商店の寧々です。

さて、日本に帰国して早3年。
こちらの日常がすっかり当たり前のものになり、上海でタピオカを飲みまくっていた日々が夢のように感じます。

上海にいた当時、毎日毎日、外に出てはタピオカ、家にこもってはデリバリーしてタピオカと、タピオカ飲み過ぎて中毒のようになっていたため、日本帰国したら禁断症状出るのでは…と恐怖していたのですが。

そんなことは全くありませんでした。
なぜなら、タピオカが缶コーヒーに置き換わったから

つまり、私にとって上海で飲んでいたタピオカとは「手軽に気晴らしできるドリンク」であり、別段タピオカ自体が大好きだったわけではないということ。それが帰国して初めてわかったのです。

ということで、「手軽に気晴らしできるドリンク枠」で言えば、コンビニの100円コーヒーもこれに当てはまります。日本はこの手の枠に入る飲食物が非常にたくさんあります。家事育児仕事に追われて休憩が細切れにしか取れない身にとって、手軽な気晴らし方法が豊富にあるのはありがたいです。

ということで、私についてはタピオカ恋しさが沸き起こることはそこまでないのですが…子どもたちはちょっと違います。

子どもたちも、私と同じく自販機でジュースを買ったり、コンビニに立ち寄ってスイーツを物色するのが大好きです。

でも、外に出かけた時にたまたまタピオカドリンクを見つけると、必ず「タピオカ飲みたい」と。飲みたいというより、試したい。という感じです。

娘は、タピオカを注文すると、わくわくしたような表情で出来上がるのを待ち、じっくり味わいながら飲むんですが…

「美味しい…けど違う…上海のタピオカと違う…」と、複雑な感想をこっそり私に伝えてきます。

日本でいくつかタピオカを試したけれど、これは違う…となります。そしてその後に、必ず上海の道を散歩しながら立ち寄ったドリンク店や、遊び疲れて飲んだタピオカの話が始まるのです。あのタピオカは、美味しかったと。

ああ、彼女が追い求めているものは、上海で過ごした記憶とセットになったタピオカなんだなと。単なるドリンクではないんだな、と。いくら美味しくても、いくら本場の味に近くても、それはたぶん、日本では見つからないよね。

私が缶コーヒーを代替品にしたのとは、本質が全然違うみたい。

また、上海で歩きながらタピオカ飲みたいね。いつか。


茉莉商店・寧々

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