博論日記100/365:百だからとて

何が変わるわけでもなく、一日中図書館にこもって勉強し、その後バイトしに行きました。

今週ずっと雨。外に出たくない。出る用事がたっぷりあるしアーカイヴにも予約を入れたので行かなきゃいけないんだけど。そうやって強制力のある用事を設けることでなんとか自分で自分を律していかなければならない。そうしないと何も完成しない。以前も引用したけれど、『ライティングの哲学』の節題「〆切こそ最高の執筆術」というのはまさしくそのとおりだ。

千​葉 「諦め」を身体的に、あるいは内面的にどう醸成するのかということだと思います。元も子もないですが、時間が経つとできるようになるというか。年を取ってくるといろいろラフになるってことかなと。
読書猿 「どうしようもなさ」っていうのは、年を取るとたしかにありますよね。「どうしようもなさ」って、自覚のあるなしにかかわらず、ひたひたと忍び寄ってきているんです。まだ余裕があるからと諦めないと思っていても、実はどうしようもない状態にある。断念せざるを得ないことを、時間の経過は発生させます。ぼくは今回であれば〆切みたいな、ネガティブなものが外部からやってくる諦めとして役に立っているんだなと思いました。それをうまいこと使いながら書いていきたいなと。

『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社 e-SHINSHO)』千葉雅也, 山内朋樹, 等著
https://a.co/fnaw0Nn

これは、特に締切のない(ないわけではないはずなのだが、強制されてはいない)長期スパンの研究をやっている人たちには至言だと思う。

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【終刊しました】日本と某国莫市の大学院で博士課程(専門:ロシア音楽史)に在籍している学生が博論(2本書かなければいけない)の日常生活、読書、進捗の記録です。音楽に興味のある方、海外の博士課程に興味のある方、ぜひ覗いていってください。

Ямон / やーもんの博論日記

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