「無意識ー空の章ー」#3 チカチカ
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春になって、関東よりもワンテンポ遅れて桜が満開になった町で、俺の生活はあまりにも予想通りに展開している。
4月から通い始めた専門学校では早くも遅刻常習組に定着。
口の悪いクラスメイトからは「重役」などと勝手に呼ばれ、授業は頭に入らず、家に帰ってもつまらないのでナケナシのお金でゲームセンターかカラオケに行ってもそれほど気は晴れず、遅くに帰って母親に叱られ、フテ寝して、寝坊して、また遅刻。
一方、俺との決別宣言をして人生の立て直しを図っている大地君はと