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少し前のまだ寒さが残る時期、彼女は新聞に載っていた。 彼女のしている仕事がその業界で高く支持されていたようだった。 太陽のような笑顔が輝いていた。 彼女とは家族ぐるみで仲が良く、体育会系なお腹の底から出る声とハツラツとした笑い声が印象的でポジティブなオーラで溢れている。 実際に年齢も少し上であることから頼れるお姉さん的存在だ。 プライベートでは大きな車を軽々運転する姿も本当にかっこいい。
いつだったか、本で読んだ一言。 私はいつでもやりたいことや、やってみたいことが沢山頭の中に浮かんでいる。 形にできるかできないかは別として、何か自分が新しい挑戦をしていることを妄想をすることが好きだ。 純粋に芸能界を目指していた中学生の頃は頻繁にその夢のことを妄想していた。 アイドルを卒業後も妄想する癖は相変わらずで、その中のいくつかはアルバイトで実際に経験した。 パン屋にカフェのホール。 イタリアンのホールにフルーツサンド屋。 それまでアルバイト経験のなかった私に