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夏の暑い空気の中、祖母に浴衣を着せてもらって川沿いのお祭りに家族で行ったことを思い出していた。 私は屋台で売っているキャラクターがでかでかと描かれ、空気でぱんぱんに膨らんでいる袋に入ったわたあめを買ってもらうのが大好きだった。 真っピンクの袋に、大きな目のキャラクター。 昔からキャラクターにハマりそれを集めるという性格ではなかったので、キャラクターはあまり気にしていなかった。 大好きなピンク色の袋に、中身が見えないけどたくさん詰まっているであろうふわっふわのわたあめ。
舞台をやっていると、度々 感覚を掴む という 気持ちを感じられる。
学生時代、 「フルーツバスケット」というアニメを姉がよく見ていたので私も一緒になって見ていた。 とあるシーンで、主人公の女の子がふとこんな風なセリフを行っていたことを思い出した。 「人の背中の梅干しは見えるのに、自分の具はなかなか見えないんですよね。」 前後の文脈がないとよく分からないとは思うが、要は人の良いところはよく見えるのに自分の良いところは見えづらいという意味だったと思う。
幼い頃から、緊張感が大好きだった。 私は胸の辺りが痒くなるような感覚が緊張している時に訪れる。 そんな時はその場所をドンドンと叩いてみる。 緊張しているね 大丈夫だよ 私なら出来るよ と自分の体に話しかけてみる。 そうすると大抵は落ち着いて緊張と付き合う事ができる。