不登校児の滞在プログラム的なものってなんだろう。

乙武さんと堀江さんが対談しているyoutubeを見て、不登校児の滞在プログラムというものが上手くいかないという話があった。親や周囲は賛成するが、本人は行きたくないといって滞在プログラムに参加しないという内容だ。

乙武さんや堀江さんの意見を簡単に書くと、「学校に行きたくない人が、見ず知らずの人の中で生活しようと思えるか?ハードルが高い。」で、その通りだなと。

引きこもり気質の自分の意見だが、知らない人がいるところに行くのって怖いし。それこそコンビニにも買い物に行かないレベルなのに、いきなり滞在プログラムに参加はハードルが高すぎる。親などは、いろんな人と話をさせたいと思っているのだろうが、無理だろう。

そりゃあ、小さい時から友達の家に泊まりに行くとか、よく遊びに出かけるといったことをしているのならまだしも、そういう質問者のような人の家であればおそらく、泊まりに行くのは禁止で、遊びに行くのも「勉強しなさい」と怒られるような感じで、さらにテレビもマンガもゲームも禁止という家庭なのではないだろうか。

自分を例に出すが、まさしく自分はそのような家庭で育ったものだから友人と話は合わないし、流行りにもついて行けなかった。まあ、自分の場合は友人に恵まれ、隠れてゲームもしていて、勉強もできたので、学校にも通えていた。

それが友人に恵まれていないのであれば、引きこもりになるのは自明だ。その辺は憶測なので確かなことはわからない。しかし、だいたいあっているんじゃないだろうか。

知ったような口をきいてしまうが、引きこもりって結構つらいものがあるのだ。

大学時代は精神的に引きこもっていたときがあったので、それを例に出すと、肉体的には、大学は休まずいき(遅刻したり寝ていたりはした)サークルにも行っていてバイトもしていたのだが、それ以外の日は1日18時間ほどは寝ていた。起きていてもすることがないので、用事があるときまで寝るという感じだ。実家からは出ていたのでご飯の食材を買ったり、調理したり、風呂に入ったり洗濯したりということはしていたが、慣れてくるとそんなに時間がかかるわけではなく、それ以外は寝ると、それぐらい寝れる。大学がある日も、12時ぐらいにいって、16時ごろには帰ってくると、それほど起きてなくても大丈夫なので、そんな睡眠時間を確保することが可能だ。当然ほとんど会話をすることがない。声がでなくなったり、味覚がほとんどなくなったりと、感覚器官が鈍り始め、感情の出し方がうまくできなくなる、ように感じ始める。どれほど部屋からでて、友達がいようとも、自分がそう思ってしまうと体がそう反応してしまうのだ。

ちょいちょい部屋から出ているのにも関わらず、この結果なのだから、常に引きこもっている子どもはもっと大変だろうと思うわけだ。話しかけても反応がないのは、話さないのではなくて、話せなくなっていることが大きい。

ということをしっていれば、そんな滞在プログラムといった手段を使おうとは思わないだろうというわけだ。

じゃあ、どうすればいいのか。

常に寝ているのであれば、用事を与えてあげればよい。自分のご飯は、食材の調達から料理、後片付けまでやるようにし、洗濯などの家の用事はさせるようにするといった感じだ。(自分の分だけ)そのときに、「お前は家にいるのだから、これぐらいしておけよ。」なんて言った日には刺されることを覚悟したほうがいいだろう。自分はけっこうよく言われるが、かなりイラっとする。自分の分は自分でするという習慣をつけておくことで、最悪親がいなくても生きていけるようにするといったことは大事だ。

また、起きていて何かしらしているのであればそれを把握しておくことは大事だ。ゲームをしているのであれば、何のゲームをどれぐらいの精度(上手さ)でやっているのかまで把握できるとよい。オンラインならば、ユーザー名がわかるとベスト。アニメやラノベならば、タイトルと押しキャラ。本ならば、作者や分野。ぐらいだろうか。

直接聞いたところで話してはくれないので、お風呂に行っているときにチラッと見るか、ご飯中、または睡眠時などを狙うかだが、リスクはかなり高い。筆談、メール、ラインといった声を介さない手段を用いるのがいいだろう。

そうして、本人の趣味、嗜好がわかれば、それ経由でイベントに参加するなり、人を集めたりといったことをすればいいのだ。別に直接会わなくたって、オンラインでつながってさえいれば、大丈夫だろうと思われる。モンハンをプレイしているのであれば、宿泊先を貸し切って、各部屋PS4とテレビ完備のモンハン合宿をしてみるのもありだと思う。

問題は、そういうパソコンもゲームも本も与えられておらず、学校の教科書だけを渡して引きこもらしている場合だ。これはもうどうしようもない。それ以上の情報を得る手段がないし、これにさらに監視が付く(家に親が常にいるといった感じ)ならば、もう自殺か一家心中まっしぐらだろう。そうなっていないのであれば、それは、その引きこもっている人がめちゃくちゃやさしく人ができているに違いない。そういう人はもう、そうそうに家から出して、これで暮らせよとお金を渡してあげたほうがいいように思う。

長々と書いたが、要は新しい情報(引きこもっている人が興味があるもの)が入手できる手段を与えてあげるべきということ。そして、それを生かすということ。以上の2点が大事だ。

正味、興味があって何年もそれに費やしているのであれば、それがすでに才能であり、さっさとそれを生かして、ユーチューバーなりなんなりしてあげれば引きこもっててもいいやんかと思うわけだ。

そして、引きこもっている人は、近くに人の気配があるだけで無理なので、親や周囲の人は、ほっといてあげろよ(家から完全にいなくなる時間を長時間作る)ということが解決の近道だろうと思う。

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