新卒一括採用は廃れた。


個人が何を持っている(できる)のかがわかる時代になった。ラノベやゲームで例えるならば、冒険者がステータスカードを持っているというような時代だ。

あまり、ラノベやゲームをしない人向けに説明すると、ステータスカードは、個人がどれほどの能力が持っているかがわかるようにするものだ。攻撃力や防御力がいくらとか、スキルや称号がなんなのかなどがそうだ。要は肩書である。

今まではそれが、学歴なり、職歴なりだった。それを見て、「この人凄い経歴もってるやん、さぞかし優秀に違いない。」と思われてきた。

それが、今では、さらに細分化され、その人は、何ができるのかまでわかるのだ。そして、それを他人が観測できる時代になってきたわけだ。それが、youtubeであり、Tik Tokであり、SHOWROOMでありだ。

するとどうなるか。

今までは「自分こんなことできます、お願いします。」と営業して自分を売っていたのだが、それが、「君はこんなことができるのか、お願いします。」と向こうから言ってこれる時代になったのだ。

このこれるようになったがポイントである。

以前であればこうだ。

「誰かにやってもらいたいが、誰にやってもらったらいいんだろう。そうだ!一から育てればいいんだ。新卒一括採用するべ。学歴が優秀ならば、さぞ、学習能力もあり、仕事もこなせるだろう。」という考えだ。これだと、一から教育していかなければならず、採用側にとってやりたいことができるのは数年後、さらに、それまで新人がメンタル的にもつのかわからない。また、急いで教育をこなし、仕事をやらせてもクオリティの低い物しかできなかった(それでも革新的ならば凄いこと(クオリティの高いものに見える)だった)。

それが、こんな時代になった。

「あっ、この人はこんなことができるんだ。今こういうことをできる人が欲しいから、この人にやってもらったらええやん、そしたら育つまで待たなくくていい分、即座にできるし、この仕事だけやってもらえれば、得意なことだけさせられる分、ミスマッチなく、いい関係になれそうだ。」という感じだ。採用側から欲しい人材を探せるので、即座に仕事へと移行できる(最短で、「これやって。」「はいよ。」のやり取り)し、仕事が終わった後に、だらだらと居続けてもらう必要もない。つまり、在庫コストがかからない。また、ちょっとアドバイスをするだけで、勝手に成長していってくれるという自動成長機能付きだ。採用される側からしてみれば、勝手に仕事がくるし、アドバイスしてくれるし、成長できるしでいうことなし。win‐winの関係ができるわけだ。

今やそんな必要な人材が、必要なときに、必要なだけ手に入れることができるということだ。(まるで、コンビニである。)

つまり、新卒一括採用をする必要が無くなってしまったわけだ。


そして、就活生に求められるのは、何ができるのかということが誰が見てもわかるようにするということだ。ようするに、好きなことを好きなだけ勉強しろということである。やらされることから、やりたいことをやるのだ。何かをやりたいときのハードルが下がってきたのだから。知りたいことは、動画付きで調べれる時代になっており、さらに連絡すれば直接教えてくれたり、解説動画を上げてくれる時代なのだ。やばす。

そうなってくると問題になるのは、自分よりも優れている人が必ずいるということだ。その話は、次回?多様性について考えるときにでもしようかな。

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