記事一覧
noteからはてなブログへ移行しました。
こんばんは。清水優輝です。
Webマガジン「ねむよし」をnoteからはてなブログへお引越しすることにしました。
お引越し先は以下のリンクより、ご確認くださいませ。
場所が変わっても、ねむよしのコンセプトは変わりません。
これからも引き続き仲良くしていただければうれしいです。
noteは今回で更新を停止し、2020年末に完全削除する予定です。
ご理解のほどよろしくお願いします。
それで
ねむよしが本になります。
皆さん、ご無沙汰しております。清水優輝です。最近はよくねむれていますか。不安な夜を過ごしていませんか。
さて、今回はお知らせがございます。
タイトルのとおり、Webマガジン『ねむよし』が今冬、本になります!
現在、複数の方にお声がけして、絶賛執筆中となっております。詩や小説、短歌など、さまざまな作品を集めて「ねむよし」らしいあたたかな作品集となりそうです。詳細な情報につきましては追って公開い
【第21回】 最近のわたし
こんにちは。清水優輝です。みなさま、おげんきですか?
前回の更新から日が開いてしまい申し訳ありません。今週より更新を再開したいと思いますので、引き続きご愛読いただけると幸いです。肩に力を入れずにあくびをしながらやっていきます。
さて、新年度から例年通りにいかない日々が続いていますね。
私は緊急事態宣言に伴って在宅勤務になり、ほとんど家から出ない生活をしています。今まで当たり前だったことが当たり前
【第20回】チーズケーキ
ここはとても寒い土地です。
氷で出来た大地にどこまでも白い空、海は黒々といつも怒っています。
ここで暮らす生き物たちは大抵、雪に似せて真っ白か、海に似せて真っ黒かのどちらかでしたが、白くもなく、黒くもない1匹のクマがいました。
クマは鼻歌を歌って、家に帰っているようです。
雪のレンガを積み重ねて作られたドーム型のおうちに、良い香りが漂います。
「うーん、今日も美味しくできたみたいだ」と
【第19回】別れの朝
頭の辺りで何かが動いたので、私は眠い目を擦って目を開けた。枕の脇にあるコンセントから伸びた充電ケーブルを、彼が引っこ抜いたようだった。彼は私が起きたことに気づいていない。慣れたようにうちのシャワーやドライヤーを使ってせかせかと身支度を整えていた。準備が終わったのか、時計を見て「うーん、微妙だなあ」と一人ごちる。その横顔を私は虚ろに眺めている。
寝起きの働いていない頭で、私は昨晩のことを思い出し
【第18回】 ひとり暮らし
住んでいる部屋の賃貸契約を結んでから1年が経とうとしている。あっという間だった。料理も掃除も大してやったことのない私だったが、今ではすっかりひとり暮らしを楽しんでいる。
初めから楽しくひとりで暮らせていたわけではない。
引っ越して初めての夜のこと。まだベッドが届いておらず、床に布団を敷いて眠ろうとした。テレビがなく、WiFiもまだなかった。家でやれることと言えば、編み物、妄想、読書くらい。そ
【第17回】 泥と人
仕事を辞める。
新卒で入って、一年……いや、11ヶ月働いた会社を辞める。
なかなか就活がうまくいかなかった私に、最後の最後で決まった、世間体のいいところだった。
拾ってもらったこの会社で粉骨砕身しようと、家を出た。初めてのひとり暮らしだった。
数カ月経つと、職場環境の異様さが目につくようになった。
横行する裏金作り。ある一人には社長でさえ、誰も逆らえない組織体系。繰り返される不正、その度の責任
【第16回】2020年1月11日
卵をふたつ、ウインナーを5つ焼く。お味噌汁はいつもインスタント。お湯を電気ケトルで沸かして、注いでかき混ぜるだけ。一口コンロのキッチンでは、お味噌汁を作るのが難しい。ごはんは昨晩、恋人が炊いてくれた。目玉焼きとウインナーをお皿に移し、お茶碗にごはんを盛って、お箸を出した。狭い部屋に合わせた小さいローテーブルは食器でぎゅうぎゅうになる。おなかを空かせていた私たちは、ごはんを目の前にして焦るように手
もっとみる【番外編】2019年まとめ
大晦日ですね。我が家にはテレビがないので、例年に比べて大晦日の雰囲気が薄いのですが、それでも年の瀬の慌ただしさと寂しさ、温もりを感じています。
今回は番外編と称して、2019年のねむよしを振り返りたいと思います。はじめましての方はここで紹介する記事から読むといいかもしれません。
2019年夏、ねむよしを始めました。
一番、評判があったのはのぅさんのこの記事。本当に素敵なお話ですので、
【第14回】眠りに生きる子供たち
こんばんは。前回の更新から日が空いてしまいました。
ご無沙汰しております。みなさま、おげんきですか。
さて、年末ですね。
私は昨日、仕事納めでした。今日から待ちに待った冬休みです。
観たい映画が何本か上映されているのですが、ねむくてねむくてお布団から出られません。自分へのクリスマスプレゼントとして気になっていた本を購入したのですが、目が霞んでもやもやと夢の中へ吸い込まれてばかりいます。
Web詩誌『傘と包帯 第八集』公開されました。
おしらせです。
早乙女まぶたさんが主催されているWeb詩誌『傘と包帯』の第八集が公開されました。こちらに清水優輝も参加しております。素敵な詩が載っています。ぜひ、ご覧ください。
▽傘と包帯 第八集
▽幸福/清水優輝
【第13回】通り過ぎる
アニー・ディラート『アメリカン・チャイルドフッド』に書かれている話で印象に残っているものがある。
一九五〇年、ピッツバーグで幼年時代を過していたころ、私はベッドへ行くのをとてもいやがった。なにかが部屋に入ってくるからだった。これは、そのなにかと私との間の秘密だった。もし私が話したら、それは私を殺すにちがいなかった。
それが私をつかまえようとして部屋の隅々を探し回っているとき、息などできるも
新しいマガジンが公開されました。
Webマガジン「ねむよし」に新しいマガジンができました。
「おすすめ」です。書き手の好きなものを紹介します。具体的には小説や映画などの紹介になるかと思います。「ねむよし」でねむくなかよしなお話を書くだけでなく、実際に好きなものを紹介して読んでいるあなたと仲良くなれたらうれしいです。
そして、ぜひあなたの好きなものも教えてくださいね。こちらでも掲載者を募集しております。気軽にお声がけください。
【BOOK】『世界のすべての朝は』
突然始まった新企画です。本を紹介をします。本に限らずなんでも好きなものを紹介します。きまぐれでも第2回、第3回と続けていけたらいいなと思います。
今回はパスカル・キニャール『世界のすべての朝は』を紹介する。
■あらすじ
1650年、ヴィオルを弾く音楽家サント・コロンブは最愛の妻を亡くす。残されたのは2歳と6歳の娘。彼は僅かな土地収入と弟子から渡される謝礼で慎ましく暮らしていた。サント・コロ