餞

2020/6/2 これは私が恋人と別れた日ですが、こんな覚えておいてもなんの足しにもならない日付を覚えておくくらいには 1人の男にとんでもない執着心を燃やしている。

この男とは、なんやかんやあり 今でもズルズルと関係が続いている（けしてセフレとは言いたくありません セフレではありません！！！！）
甘やかして家事もしてくれるし好きって言ってくれるねん·····。
それはセフレとちゃうな。
でもな、おかんが言うにはな、会う度セックスしてるねん·····。
ほなセフレやないか。ほな私は「恋人」という肩書きを取り戻したいと 不毛な関係を続ける惨めな女なわけだ。

私の恋愛の話をすると6割の友人はちょっと引きながら「もっといい人いるよ」といい、2割の友人は「めっちゃいいやん～ もうそれ彼氏やん！」といい、残りの2割は「すきにしたらいいと思う」という。どれも世の中の正解であって、なんだか私にとっての正解ではないような気がする。そもそもそんなに友人はいませんが。
私にとっての正解は、好きなだけ 好きでいる これに限るのであり、その期間は未定なんだな。それをよく思わない人もいるよね。

部屋を見回していたら、今年の初めに 年賀状のお返しに好きな人から送られてきた手紙を見つけた。手紙の中の私はまだ「恋人」で、付き合いたての私たちの関係は今とは真逆だった。彼の方がよっぽど私のことが好きで、手紙の中身は初めての恋に盲目な彼の不器用な「好き」で溢れていた。
私は 今は今で、別れる前や別れた直後よりも全然幸せで、良い関係が築けていると自分で信じていたけれど、やっぱり 確かに「恋人」だった頃の欠片をみつけてしまうと 思い出してまだ泣いてしまう。

2020年、私は貴方にとって少しでもプラスになれただろうか。関係性を問いただしては辛い思いをすることもありますが、私の方は貴方のおかげでこんな世の中でもたのしいことがたくさんの1年でした。2021年もいっぱい笑って 美味しいもの食べて いろんなところに行って（ご時世的にもう限界かもだけど）思い出作りたいな まだ踏ん切りを付けられるほど大人になりきれないので、もやもやには蓋をして 貴方の前ではニコニコ可愛い民ちゃんでいたいんです 何も不安を与えたくない。
だから ひとりの時は必要以上に涙を流してしまうけど、少しずつ 本当に少しずつ成長していけたらいいなと思っているので いまは許してください。

単純に考えてしまうと メンヘラ の一言で片付くけれど、私は自分の恋の在り方を肯定していたいので こんなに毎日泣けるほど好きな男が出来て幸せものだ！ついでにこんなに一途に愛してもらえるお前もとっても幸せなんだからな。まだ未熟な私は いつか を願ってしまうけど、願うことくらい許してほしいよ。

来年も、きっと好きでいる。貴方が突き放さない限りは。貴方が苦しい時 辛い時 そばに居るも離れるも望むがままにするよ いつも味方でいるので、気が済むまで好きでいさせてね。

2020年の超絶メンヘラな私へ 私なりによく頑張りました。来年まで持ち越しましょう。良いお年を。