私の大切な友人である彼は、これからもずっと、イッショ。

本編はこちら。


裏設定は以下になります。

あなたは、この彼と会う前までは、普通に他にも友人がいました。
他のクラスメイトとなんら変わったところの無い、普通の女の子です。
彼と出会ってから、その様相は一変します。
誰もあなたに、近づかなくなるのです。
「あの子、いつも一人で喋っていて…気味が悪い」と。

学校での怖い噂は、在学中に小耳に挟むもの。あなたもその例に漏れず、七不思議なるものを聞いて覚えていた話がありました。
それは、保健室には寂しがり屋な幽霊がいる。というもので、その幽霊に目をつけられてしまった人間は、気がつくと消えている…そんなありきたりな噂でした。

幽霊は、心の優しい人間を暖かい光だと思い込みます。
たまたま保健室に寄ったあなたを、彼は心の優しい人間だ、と認識します。
そこから、彼はあなたの前に現れ…あなたと友達になるために近付きます。

しかし、あなたにしかこの彼は見えていません。
彼とにこやかに挨拶を交わし、一緒にお昼を食べ、登下校を共にする景色。
あなたにしてみれば、とても楽しい学校生活ではありますが、周りから見れば、あなたは一人。
孤立する理由は、充分でした。

あなたを手に入れた彼は、この学校の怪異としては鳴りを潜めることでしょう。
彼は、あなた以外をもう、見ていないのですから。

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