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悪夢


一人暮らしを始めてから繰り返し見る夢のひとつに「起きられない夢」がある。

この夢は(記憶にある限り)自室で目覚めるところから始まって、
そこからいろんなパターンの酷い事がおこる。
例えばチャイムが鳴ったので出ると謎の殺し屋風の男たち(文字にするとチープですね)が押し入ってきて拷問されたり、自室から火があがったり、信じている人に酷い暴言を吐かれたり、かと思ったらその人がどろどろに溶けていったりと、バリエーション豊かな絶望シチュエーションに襲われる。

私は途中で夢だと気づく事ができて、汗びっしょりで目を覚まして、スマホで時間を見る。夢でよかったと思っていると、再び拷問者が現れたり、「夢だと思った?」などと言いながら背中を刺されたりする。
そしてまた慌てて起きる。
それがずっと繰り返される。
夢が何十層にもなっていて、現実に帰れない。

「今度こそ起きられたはずだ!」と毎回思っているので、そこからはじまる酷いことも現実に起きているように感じるので感情の臨場感が凄まじい。

このタイプの夢でなければどんなに酷い夢でもある程度目覚めてから時間が経てばすっかり内容もその時の気持ちも忘れてしまうのだけれど、繰り返す悪夢は「目覚めること」が恐怖になってしまうので本当に目覚めてからも「これは夢じゃないよな…?」と泣きそうになりながらベタに体をつねったりしなければならない。そのせいで記憶に残る。嫌。

最近はずっと家にいるせいか、この夢を見る頻度が高くなっている。
一人で家にいることにはひとよりきっとずっと慣れているけど、
離人症の気があるので、こういう夢を見た後は気をつけたい。
今どこに生きているのか家の中でわからなくなるなんて笑えない。
この夢の話を時々人に話しても同じ構造の夢を見ている人にあったことがない。ありそうなのに。いるのでしょうか?もしいたら「起きられない悪夢あるある」の話をしたいです。

そんな毎日を過ごしておりますが、
会社の現状報告会のようなものがzoomで行われた際に先輩に
「自分が会社員であることを忘れそうです」と話したら
「俺は今毎日ゲームしてて自分の職業勇者だと思ってるよ」
と返されて笑ってすこしホッとしました。
いろいろ書こうと思っていましたが
長くなってしまったのでこのあたりにします。

お題箱のメッセージで返したいものがたくさん溜まってしまいました。
暗い話になってしまったけど元気です。
みんなも元気でいるんだよ。

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