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「私いくつに見える?」はパワハラです

去年、ある職場で初対面の女性の方に

「私、いくつ(何歳)に見える?」

と聞かれました。


その方は私よりずっと年上の方です。
姿勢がとても良いので立ち姿は若々しく見えます。
けれどとても細身で骨がくっきり浮かんでいて、顔はきれいに化粧をされていてもシワは隠せません。
髪はスッキリとしたショートカット。薄毛ではありませんが、異常な程の髪の艶。
茶髪を通り越して金髪も混じったオレンジ色の髪でした。
おそらく白髪が染まって金色に見えているのか……とても派手な色に染めています。

正直答えに悩みました。

初対面で一目見ただけでとても外見に気を遣っている方だと分かります。
私よりかなり年上ですが、いつまでも若々しく見えることに自信を持っているのでしょう。

「私、年齢不詳なのよねぇ~」となかなか答えられない私を楽し気に見下ろしています。

年齢不詳というか、見た目がかなり派手なので分かりにくい。
私は初めて挨拶に伺った職場だったので、失礼な発言は出来ません。
何より初対面の方、そして年上の方ですのでさらに気遣います。


後日、自分の職場の子に「答えに困り果てたよ~」とこぼしたら

「それは一種のパワハラですよ、セクハラなのか分からないけど」

そう聞いて目からうろこでした。

よく「何歳ですか?」と聞かれて反対に「何歳に見える?」と聞いてこられる、という困った話を知っていたけれど、実際に自分がその立場になるのは久しぶりでした。
考えたら飲みの席などでは男女関係なくそういう会話があったものです。
最近飲み会等は自粛されて、今になっても無いものなので(このまま無い方が楽だなぁと思ってます)忘れていました。


そう聞かれたら実際に自分が「〇才だろうなぁ」と思ったマイナス5歳を女性に対しては答えるようにしています。
男性相手の場合は正直に思ったまま答えることが多いかもしれません(それでもマイナス2歳くらいにしていますね)


しかし、今回危なかったんです。
久しぶりにそう聞いてきた相手、私は心の中で70歳~72歳かな?と思っていたのです。
だから65歳くらいですかね?って答えておけばいいかな?と頭の中で計算していたのですが、私の返答に焦れた女性は「私これで62歳だから」と言ってきて、「とってもお若いですね、きれいです」と咄嗟に言葉にできましたが、心の中では……

「セーーーーーフぅぅぅぅぅ!!!」


​​でした(^^;)

本当に危なかった。
そうでなくても気が強くて気難しいお局だろうと一目で予想出来たのです。
65歳なんて口走っていたら、その日一日、帰り際の挨拶さえ返してもらえなかったかもしれません。


すぐに答えなくて良かった……と心底思いました。



そして、心に固く決意したことがあります。
これまで自分が口にしたことはありませんが、この先の人生も絶対に誰に対しても

「私、何歳に見えるぅ?」

なんて、聞かないことにします!!!!

本当に相手を困らせる質問でしかないと、しみじみ思い知りました。

そもそもこういう聞き方をする人は自分の見た目に自信を持っていて、実際の年齢よりも若く見られたい人なのだと予想します。

それならば、相手に答えさせるのではなく自分から「私、〇〇才なのよ~」って宣言してほしい。

相手は少しなりとも気遣って答えるんだから、それ以上に変にプレッシャー与えないでほしいものです。

私も歳を重ねるとその辺鈍くなるかもしれない。
改めて、何気ない会話でも気を付けないといけないなと思いました。
何もかもに気遣っていたら疲れてしまうかもしれないけれど、少なくても初対面の人間にこの質問はしたくないしされたくないです。

年齢に対する考えは人それぞれ違って、とてもデリケートな部分なので。

ちなみに私はまだ40代ではありますが、「何才ですか?」と聞かれたら「50です」と答えるようにしています。
四捨五入したら実際にそうだし、そう答えておけば「えっ!?もっと若く見えますよ??」と言ってもらえるので(笑)

とにかく多いのは女性ですが、男性でも聞いてくる人は居ます。

「私、いくつに見えるぅぅぅ?」

この質問はパワハラです。
本当に困り果てる。
間髪入れずに「分かりません。何才ですか?」って答えるようにしようかな?
けれどそういう質問してくる人って、明らかに自分が立場が上だと分かっていて聞いてくるんですよね…
それがまた卑怯なり…とコロ助入ります。


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