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ノウハウお化けには、仏の顔も二度までの話

ノウハウが目的化した時、目標は必ず達成しないー(スリーピィ.2020)


仏の顔も三度まで。私の怒りは二度まで。不思議な三連チャンがあると、私は三度目に怒り出します。これまで生きてきての不思議な三連チャンの話をシェアしたいと思います。

その1:新宿の雑踏で

15年ほど前、私は新宿の駅前を真っ直ぐに歩いていました。お芝居の稽古帰りで飲み屋にでも向かう途中だったんでしょうか、とにかく夜の新宿を人を避けながらスタスタと1人で歩いていました。

突然横から1人の女性が現れました。「すみません、お話を聞いてください」
明らかに何かの勧誘っぽかったので「忙しいので(飲みに行くのに)・・・」とかわしました。するとまた10メートルぐらい行ったところで別の女性に声をかけられました。「すみません、お話を聞いてください」「忙しいので・・スタスタ」
なんだろうなあ、と思っているうちにまた別の女性がやってきました。「すみません、お話を聞いてくだ」ぷちん!「先ほども!仲間の方に!声をかけられたんですけど!一体どういうグループなんですか、仲間はあと何人いるんですか、どうして私に話しかけるのですか、ターゲットはどんな人にしなさいと誰かに言われてるのですか!」みたいなことを捲し立てていたら走って逃げられてしまいました。教えてよあなたのこと・・・お話聞かせてよ・・・私の質問に答えてよ・・・
あれ何だったんですかねえ、同じスポットで何人もの人に同じ勧誘させるのやめさせてあげてください。

その2:コンビニのペットボトル売り場前にて

同じくらいの時期、これも15年ほど前の話です。代々木近くのコンビニのペットボトル売り場前にて男性に声をかけられました「お友達になってください」と。私は「友達になろうと思っている人とはお友達にはなれません」的なことを言って立ち去りました。その2.3日あとに今度は成増のコンビニのペットボトル売り場前にて男性に声をかけられました「お友達になってください」と。私は「友達になろうと思っている人とはお友達にはなれません」的なことを言って立ち去りました。
そのまた数日後に大塚のコンビニのペットボトル売り場前にて男性に声をかけられました「お友達になってくだ」ぷちーん!「これを言うと友達になれると誰かに聞いているのですか、友達になってと言って友達になれる?そんな簡単なことだったらあなた友達いっぱい出来たはずじゃないですか、これはどこのだれがそういうテクニックみたいのを教えてるんですか、ターゲットにするべき人間としてどういう層が良いと言われているんですか」的なことを捲し立ててしまいました。そして走って逃げられてしまいました。怖かったことでしょうね・・・いきなりたくさん話しかけられて・・・いやいや私のが怖いっつーの。

というわけで15年前の私は多分「こう言う人はカモだぜ」という何らかのターゲット層のど真ん中にいたようなんですけど、あのね、みなさん是非「自分はこういう雰囲気があるからこうやって言ってみよう」とオリジナルで考えてみてくださいね。必勝法はないのです、ノウハウは「伝えているその人の必勝法」であり、あなたの必勝法ではありません。
人それぞれバックグラウンドも醸す雰囲気も発声も口調も顔も何もかもオンリーワンでしょう、自分の勝てる方程式をきちんと考えるのです!

そして「こういうターゲットとすべき見た目の人間は大人しいことが多いぜ」というノウハウも無意味です。羊が歩いていることもあれば、羊の皮かぶった狼かもしれませんし、ね、あなたの統計学をきちんと取っていってくださいね。

あと、ごめんね、3人目の人たち…

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