DaN用縛りツールのお話

*この記事はSFC版DQ5のネタバレを含んでいるかもしれません。
 閲覧の際はご注意ください。

本記事は、先日行われたDay and Night Dragon Quest 大併走大会
(以下DaN)に参加したのらこ氏が使っていた縛りツールのお話です。

この記事ではツール本体をそのまま添付しておきますので、
プレイヤの方などで使いたい場合はDLして使っていただいて構いません。
ただし、PC環境に合わなかったり、ソフト使用による不具合などについてはこちらでは一切責任を負えませんので、自己責任での使用を前提とすること
は予めご了承ください。

多分ウイルス対策ソフトには一旦引っかかると思います。

また、それに伴ってツールの細かい中身のネタバレについて知りたくない方
は、項目のトップに予め注意書きを入れますので、もしそのあたりの内容を読むことを避けたい場合もしばらくは安心して読んでください。
ツールで遊んでいる方がおられた場合、最後まで読まれた方はプレイヤに
対する配慮
も併せてお願いします。

○企画とプレイヤについて

 DaNとはニコニコ生放送で開かれている大会で、先日この2022年7月に
第2回目の大会が開かれた。「DQ作品を寝ないで楽しく走ってもらう大会
です!
」とコミュニティプロフィールには書かれている。
 走者は自分の取り組む作品とルールを自分で申請し、それに基づいて当日
プレイするという感じである。
 詳細は大会のツイッターのツイート等を参照していただきたい。

 のらこ氏RTA大会を中心に様々なゲームの企画に参加しているニコ生主
である。
 DaNには第1回の時も参加しており、確かSFC版DQ3の直接攻撃などを禁止
したルールで参加したと記憶している。
 第2回のDaNにも参加しようとしていたのは知っていたが、しばらく作品
とルールを決め兼ねていた。そのうちにSFC版DQ5で時限式の縛り追加と、
それを周回をする
という内容にしようとしていたので、今回はそのための
ツールを提供させてもらった。
 第2回DaNののらこ氏のプレイの様子はtwitchのアーカイブが残っている
ので見ていない方、もう一度見たい方は上のリンクからどうぞ。

○私がつくりました

 以前、自分がつくったお遊びツールの記事も書いたが、時々こういう
ツールをつくって(主に)自分で遊んでいる。
 大会当日に本人も話していたかと思うが、以前周回用ではない時限式の
縛りツールで遊んでもらった
ことがあり、それを今回は趣旨に合わせて
周回用として使えるように改めてつくって提供した。

 色々お遊びツールはつくっているのだが、プログラミング自体は昔多少
かじった程度
でそれほど詳しくはないので、もっとこんな機能があったら
便利なのになあということも見ていた方や読んだ方などからはあるかも
しれないが、きちんと最低限の目的を達成するためのツールとしての
完成を目指した。

○ツール提供で心掛けたこと

 自分のプログラミングの経験値が少ないこともあり、自分ができること、
調べたらできそうなこと、ちょっとできなさそうなことは意識して、まず
きちんと動くツールを提供することを心掛けた。
 企画で使ってもらう以上は成功させてもらいたいので、ツールの不具合
で水を差すようなことは避けたかった。
 5月末にのらこ氏が企画に参加する作品とルールを先述のように決めようとしていたので、以前提供したものをそのまま使うのはやりにくいだろうと
思って連絡した。
 配信に乗せるためのデザインや考えている縛りの内容などを打ち合わせ
しつつ、こちらでつくりつつで相談して、当日あったような形に納まった。

画像1

(*画像は自分で予め試運転させた時の様子)

 自分のほうで試運転を何度か繰り返し、不具合で止まったりしないように確認してから、1週間ほどで渡すことができた。
 PC環境が異なるので提供してから実際に試運転して不具合があった場合に
備えて早めの提供を心掛けた
 実際にどの程度向こうで試運転してくれたのかはわからなかったが、特に困っているという連絡はなかったので、提供したままの形で当日を迎えた。

○縛りツールの概要

 今回は打ち合わせの結果、最終的に①装備道具類の売買禁止②装備
禁止
③呪文や道具、仲間の使用禁止の3項目にまとめることにした。

 単純につくった場合、総数で言えば売買が一番多く、装備自体の禁止は
それより少なくなる。呪文や道具使用、仲間については多少差はあるが売買
や装備に比べると圧倒的に数が少ないので使用としてひとまとめにした。
 どの項目が出るかよりは、その個別の抽選結果で何が選ばれるかによって
プレイが左右される
はずなので、それぞれの項目からどの程度選ばれるかということは意図していない。全体でほぼ等確率で抽選される(はず)。

 縛りの強制追加は、本来はタイマーで抽選されるものを先取りする感じで
追加させ、後ろに*を付けることで見分けられるようにした。

 後は、どこまでのアイテムや呪文、仲間などを抽選の対象とするかを指示
してもらった内容を踏まえてこちらで設定した。
 この設定によって無駄なものや厳しくなるものがどの程度選ばれるか、
その確率を決めることにもなるので、ツール提供者として一番面白いところ
である。
 それなりにDQ5はやりこんでいるつもりだし、こちらのさじ加減でこれを
入れたら詰むかもとか、これ除いとけばまあ大丈夫だろうとか、そういった
ことは想定できる。
 しかし、予めこちらでデザインした想定の詰み回避などに乗っかって今回
の企画での周回クリアを達成できたとしても、それってなんかイマイチじゃ
ない?
というのが正直なところ。
 「厳しいの引いても自分の腕で乗り切ったぞ!」と思えてこそ本人に
とって本当の企画成功
になると思ったので、あまり手を緩めるような方向に
はしなかった。(後から打ち明けにくいし…)
 元々抽選候補の範囲は広いし、のらこ氏ならなんとかするやろーという
ことで。
(ちょいちょい強制追加になってしまってた初期装備系は入れてもいいか
 どうか本人にちゃんと確認した!)

 そのようにしてつくったものが以下のツールである。

○ツールダウンロード(使用は自己責任で)

○ツールを使った遊び方の妄想

 当日にもコメントなどがあったが、ネタばらしを書く前に、他にもこんな
遊び方できそうやなあという妄想だけ書いてみる。

 周回するかどうかはもちろんお任せだが、ライトに1周くらい遊ぶのにはある程度慣れているプレイヤならやってみたい人もいるだろう(多分)。
 並走も面白いかもしれない。
 共通の縛りを使いたい場合はミラーなどで映してもらうのがいい気はするが、それぞれバラバラの縛りを受けるのも面白いかも。
 ただ1周だと全然刺さらない場合もあると思われるので刺激の少ない展開
も割とありそうな予感はする。
 その意味では1周用のほうを要求してもらったほうがいいかも。

 少しきつくしたい場合は、プレイ開始より先に予め3個とか5個とか追加
してからスタートするなどもできる。
 場合によっては並走の中にスタート時の個数によるハンデ戦をするなどもできるだろう。
 *強制追加したい場合は、ツール自体をスタートしてからでないと追加
できない
つくりになってしまっているので、ツールはスタートさせてもらう
必要はあるので注意。(必要ならバージョンアップするけど…)
 一度開始したら、ストップさせてリスタート前に連打してもOK。個数表示が再スタートしてからになるのでそこは少し不親切…

 のらこ氏の4周目体験で100個とか追加してからスタートすれば、25時間分の縛りを一気に楽しめる(?)だろう。やる人がいるかは知らないが。

*次の項目以降、抽選内容のネタばらしをするので、
 読まずに遊んでみたい方などはここまでで読み終えてください。



○抽選対象の範囲について(以下ネタばらし)

 まず、のらこ氏との打ち合わせで次の2つが予め決まった。
 仲間については確率系のモンスターのみを抽選対象とした。人間キャラと
キラーパンサーについては当日余裕があれば安価縛り入れるかもー?みたいな感じだった。
 呪文・特技については、賢さの低い仲間モンスターがプレイヤの命令に
従わずに使う可能性がある
ものはこちらで考えて一部除外した。
 それらの中にも有用なものはいろいろあるが、無闇に縛りを増やしまくる可能性があるし、せっかく仲間にできたのに使えないというのももったい
ないし、まあええかなという感じ。

 他の設定についてはこちらでほぼ考えて決めた

・売買について
 これについては非売品を除いたり、イブールの本とかを除いたりしたが、売買できるものの大半については入っている。ただ、当日金策にされていた祝福の杖と、他に鉄の杖、鋼の鞭など割とマイナーな装備品の一部が入って
いない。後実は毒消し草も入っていない(後述)。

・装備について
 装備は大半のものがそのまま入っているが、はやぶさの剣やメタキン剣
などのこれホントに取らんだろうみたいなのは入っていない。
 そういうの出てもまず縛られるという可能性がないだろうしあんまり
無意味なものがあっても・・・ねえ?
(でも当日の感じだともう少し無意味なものがあってもよかったかも。)

・使用について
 ここでは、基本的に戦闘中に使える装備品はほぼ入っている
 道具については薬草、毒消し草、キメラの翼などは入っていない

 毒消し草は売買にも入っていないが、キアリーを封じられた場合に
猛毒の対抗手が存在しない
(後は死んで蘇生するか教会などに戻るか)のは作り始める前から意識していたので意図的に排除していた。

 薬草やキメラはドロップや宝箱で手に入る分をやりくりする楽しみ(?)もあるので売買はできなくなるかもしれないが、使用だけは可能にした。

 後、もう1つ強力なものが入っておらず、天空の盾を除いている
 当日すぐに天空剣が禁止されたためにミルドおみくじの1/3がハズレに
なってしまった。
 天空盾も封じられた場合、2/3がハズレになるであろうため(だったかどうかは実はよく覚えてないのだけど)除外されている。
 マホカンタも(パペックが乱発するため)除外されているので、娘や嫁の
習得を目指すこともできるし、単純な手早い手段としてはミラーアーマーや
光のドレスを装備
するという代案も(思いつくかどうかは微妙だが)ある
ので天空盾の価値はそう考えれば多少下がるが、まあ中身を知っているから
わかることでもあるので、おそらく天空盾がずっと使えたことはプレイの
やりやすさを助けたとは思う。ゲマ戦でも活用されてたし。

 仲間については自分のいろいろな設定でのDQ5RTA経験(通常RTAに加え、
エスターク、マイナーモンスターズ、ドラフト落ちなど色々)から主レベル
25までの確率1/32以上の仲間
を対象とし、呪文・特技もその程度の範囲内で
ほぼ習得でき、不用意に発動しないものを中心に設定した。

以上のようになっており、全348個が抽選対象となった。

○縛り候補一覧(雑)

 (当日思ってたけど炎のリング、水のリングの使用って微妙じゃない?
  基本的に戦闘中しか効果がないからそういう想定でいいかとは
  思えるけど。)

画像2

○謝辞

 今回は企画に自分のつくったツールを使っていただき、大会を実施して
くださった運営の方々、実際に使ってプレイしていただいたのらこ氏、
大会やプレイを盛り上げ、助けてくださったみなさまに感謝申し上げます。

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