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R.N.恋するウサギちゃんは行方不明

夏が終わりそう。だけどまだまだ暑い。お題に「夏に聴きたい曲」というのがあったので、何かひとつ。

わたしにとって夏といえばサザン、サザンといえば夏。
サザンの夏、ニッポンの夏といったところである。単純明快きわまりない。

だけど、わたしにとってポルノグラフィティの存在も大きい。幼少期のころいちばん好きなミュージシャンだったこともあって、思い出補正されまくりだからだ。
そんなポルノグラフィティの夏の一曲といえば、「ミュージックアワー」(2000年)だ。

圧倒的夏っぽさ、フェスっぽさ (画面の向こうでしかフェス観たことないけど)にまみれた、爽快感バツグンの1曲だ。夏に聴くと5倍マシで盛り上がる。
「ハネウマライダー」とともに、ポカリスエットのCMソングとしてご記憶の方も多いことだろう。

その特徴はなんといっても、歌詞のユニークさ。

「ミュージックアワー」と題した架空のラジオ番組でのやりとりが繰り広げられている設定で、甘酸っぱさフルスロットルの雰囲気は、陰鬱な大人の恋心を描いた「サウダージ」「アゲハ蝶」とは対極に位置するものといえる。

歌詞の一節に出てくるのが、「ラジオネーム"恋するウサギ"ちゃん」。「ミュージックアワー」にハガキを寄せてきたリスナーの設定だと思われるのだけども、あまりに突然の登場すぎて、聴いたひとはみな「え?誰?」って思いを抱いたはず。

詞のなかで繰り広げられる恋するウサギちゃんの淡さたるや、ハルイチさんこんなのも書けるんですか…となったファンは多いことだと思う。

もう「ミュージックアワー」といえば、恋するウサギちゃん、恋するウサギちゃんといえば「ミュージックアワー」だ。

さて、この曲、先日でリリースから21年を迎えたらしい。

ということは、リリース当時中学生くらいだっただろう「恋するウサギちゃん」もいまや35歳以上になっている可能性が高いということになる。

現代日本における「平均的」なライフステージをふまえればもう結婚して子どももいるかもしれないってことだ。
もうあれじゃん、「お母さんあのときね、初恋のひとがいてラジオにハガキ書いたんだー」とか言って淡い思い出話として子どもに伝承されるやつじゃん。まじかぁ…まじですかぁ…。

時代が移ろっていくのを感じる。
ハルイチさんにはいつの日にか、この曲のアンサーソング的な続編を作ってほしいと、ひそかに願っている。

ということで、ポルノグラフィティの曲について、これからたまに語っていこうかなと。

それにしても暑すぎるよ…涼しくなるのいつですか…。

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