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続・友人の親友の交際相手に驚愕した話

「友人の親友の交際相手に驚愕した話」
の続編。


6月以来久しぶりに友人と会って、真っ先に件の親友のことについて聞いてみた。

わたし「で、あの子どうなったほら、例の」

友人「あー、そのうちなんか結婚するらしいよ」

わたし「へ?」

友人「もう婚姻届もらってるらしい」

わたし「はい?」

友人「結婚してくれなきゃ別れるって言ってるとか」

わたし「なんだそれ」

友人「束縛がものすごくてさ」

わたし「いってたね」

友人「他の女と話すだけで怒るとか」

わたし「めんどいわそれ」

友人「でもあいつ、彼女の顔がすっごい好みで」

わたし「だからといって、ねぇ」

友人「それに在留資格が年度末には切れるからそれまでにって」

わたし「お、おう(やっぱりこのパターンじゃないかッ!)」

友人「そんで、あとはもう書くだけだって」

わたし「…(婚姻届に判を押すだけですがってことか…)」

友人「ん?」

わたし「いや、ふたり一緒に住んでんだっけ」

友人「いや、あいつのほうは実家住み」

わたし「同棲は…?」

友人「せずに結婚したら部屋借りるって」

わたし「でもひとりぐらし経験なしでいきなりって大丈夫なんかな、金銭感覚とか」

友人「ね、クレジットの支払い滞ってるみたい」

わたし「おいおいおい」

友人「金遣いがね、俺より稼いでるはずなのに」


わたし「だって前(前回参照)、レンタカー借りまくってるって」

友人「そうそう、あれ月5万だって」

わたし「ご、5万…」

友人「それで、彼女のためにいつもコンビニでごはんとかおやつとか買ってる」

わたし「コンビニてそれ節約する気ないやつやん」

友人「それ」

わたし「だってさ、ひとり暮らししたらコンビニで買わなくなったっしょ?あの量でこの値段はないわって思うっしょ?」

友人「ほんとほんと、買えなくなった」

わたし「でしょ、まぁひとり暮らししたことないんだけど()」

友人「で、向こうの親にも紹介済みらしいから」

わたし「はや、リモートでか」


友人「そのうち向こう行くって」

わたし「あ、正式に顔合わせ的な?」

友人「いや、向こう住む」

わたし「ムコウスム…?ムコウスムッテナンデスカ…?」

友人「こっちでとりあえず暮らして、最終的に向こうで暮らすらしいよ」

わたし「マジデスカ」

友人「空港に遊びに行ったときに言われた。おれ向こういくわって」

わたし「空港で…?、はぁ」


友人「だから語学の勉強してるっぽい、彼女さんといるとき向こうの言葉で会話してるし」

わたし「タガログ語?」

友人「何語かはわかんない。けど、俺にもその言葉で話しかけてくる」

わたし「タガログ語で?」

友人「だから何語かはわかんないって。だけどつい出ちゃうらしいよ」


わたし「うわ…、しょうもないノロケだ…」

友人「そうなのかな」

わたし「てかさ、彼女さん寮住みなんでしょ」

友人「うん、部外者入れない」

わたし「その親友さんは実家暮らしよね」

友人「うん」

わたし「泊まれないじゃん」

友人「全部ホテルらしい」

わたし「たっか…、てかそれ一緒に生活したことすらないじゃん」

友人「そうそう、それで週1会えばいいほう?なのかな」

わたし「…ほかに誰か相手いるやつでは…?」

友人「え…」

わたし「まぁいいや、その人他の友だちには相談しないの?」

友人「俺しか真面目な話できないらしい」

わたし「あとのヤツらなにしてんだ」

友人「彼女とのエロい話をしてる」


わたし「…」

友人「?」

わたし「それはその友人から打ち明けてるの…?」

友人「だいたいそう、けっこうみんなおもしろがって」

わたし「うわぁ、うわぁ」

友人「俺はそういうのよくわかんないから、真面目な話ができる」

わたし「ああ、昔から真面目だからね…」

友人「なんか相談のれることあったら言ってとは言ってあるんだけど、お金のこととか」

わたし「金のことはダメよ…、連帯保証人とかなっちゃダメよ」

友人「そうね、でも婚姻届の保証人くらいには」

わたし「えぇ…」

友人「近いうちに結婚すると思うわ」

わたし「お、おう」

友人「正直、幼なじみが海外行くのさみしい気持ちもある」

わたし「まだまだ先の話じゃないのかよ…(てか反対しないんかい)」


濃かった。
絶対ラーメン屋で話す内容じゃないな…。

かたや在留資格とか国籍目当て。
かたや身体と顔目当て…。

なんかなぁ、なんだかなぁ。
ある意味ウィンウィンではあるんだけども。

ふたり一緒にまとめて、
「そこに愛はあるんか?」と啖呵切りたい。CMの大地真央さんみたいに。

まぁそりゃさ、こっちだって人の恋愛がどうとか言えませんよ。
だからさ、「これも愛 あれも愛 たぶん愛 きっと愛」だと思うしかないんだよねきっと。
愛の水中花ですわ。

「愛すること」についての社会思想史を研究している知人に、このことについて話題持ちかけてみたら、

「まぁでも、在留資格の付与という意味では生殺与奪の権は彼氏側にあるわけですよね、ある意味彼氏側の権限のほうが大きいかもしれないです」
と指摘された。

なるほど、わりと実用的な回答。
そういう見方もできるのか…。


あーあ、また他人のふんどしで相撲を取ってしまった…。

次もまた、おもしろい話を聞かせてくれることを期待したい。

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