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図書館に棲まなくなった翁

近頃、図書館が平和だ。

なんとなーく平和だ。

理由がわかんなかったけど、最近ようやく気づいた。

翁がいない。

翁がいないんだ。
(※翁について詳しくはこちら)


何カ月か前までは確実に毎日棲んでいた。
緊急事態宣言中も毎日見かけたので、見てるだけの私もなんか不安になってきた。

もしかして自分にしか見えてへんのちゃうかな?と思い、知り合いにふと尋ねてみた。

知人「あー、大先生のことっすね、大先生は学内学会で学部生いじめるような質問するんで大変ですよ笑笑」

いじめる…?

「めちゃくちゃ難しい質問するんですよ、キレることもあるし…。現役の先生方は学生を必死で守ろうとしてくれるんで、『学部生に対して酷ではないですか?』とか反論するんですけど、ほんと毎回のことで…笑」

えぇ…。

知人「でも、去年からは学会がリモート形式になったので、大先生出席しなくなったんです。機械とかそういうの丸っきり苦手みたいで笑。おかげでめちゃくちゃ平和ですね〜」

リモートの思わぬ効果。

知人「とはいえ、あの領域では右に出る人はいないほどの権威ですしねぇ。学生運動の時代のときはすごい活動家だったみたいですよ」

翁であるとともに、生き字引のような存在らしい。

そんな翁、最近ほんとに見かけない。
見かけないので、本をあっちやこっちにほったらかしになってることもない。

正直、職員さんたちの仕事がだいぶ減ったと思う。

けど、もうかなりの年齢だし、身体になにかあったのではないかと心配にもなった。
無碍に扱うとたたりがおきそうな存在。それでこそ翁。

元気かな…。

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