283.初夢
2022.1.2
1.
管理しているマンションの最上階に、往年の名女優が一人で暮らしていた。
エレベーターのないマンションの5階。
エレベーターはないけれど、最上階はメゾネットになっていて内装も豪華な造り。
往年の名女優のことを恨んでいる若い女がヘルパーとして名女優の部屋に入り込んだのだが、名女優がその女のことを殺してしまった。
老女優は「正当防衛だった」とけろりと言ってのけ、今もその部屋に暮らしている。
事故物件にされてしまった。
女優が住み続けているからまぁいいか。
2.
動物園に行った。
私はこのところ毎週動物園に通っている。
動物園の中で毎週推しのステージがあるのだ。
乗ってきた自動車を路上に停めて、スマホとビューラーを手に持って信号を渡ろうとした時に、ビューラーをうっかり落としてしまった。
かしゃんと音を立ててビューラーが壊れてしまった。
たいへん!
ビューラーが壊れたらお化粧が出来ない。
近くのドラッグストアでビューラーを買って行こう。
辺りは荒涼としているが、少し歩けばショッピングモールがあったはず、きっとドラッグストアもあるだろう。
急いで歩き始めたのだけれど、足が思うように進まない。
雪のせいか。
深い雪をラッセルして進む。
そこでふと、今日は元旦でショッピングモールは休みだと気がつく。
コンビニ、コンビニを探さなくちゃ。
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