あれから2年
流産手術の経験をし、そしておこめちゃん(胎児ネーム)の出産予定日からおおよそ2年の月日が経った。
わたしはもしもの話がすきなので、存在しない世界の想像を時々する。今だったらどのくらい成長していて、このくらいの身長で、このくらい話していて、とか。
実際に生まれていたらわたしは2歳児の母だった。いまは到底信じられない。その現実はここにないから勿論信じるもクソもない。
実際は存在し得ないから、選ばれなかった世界。だから想像は出来てもその「もしもの世界」の感情まではわからない。言えるのは今存在しているこの世界での感情だけだ。
そして今の感情は、今は子どもを産まないという選択をした自分が居て本当によかったと思っている。
この2年間、本当に自分が楽しいとおもうことをして日々生きている。勢いでフランスに行ったり、毎月のように日本のどこかへ足を運んだり。今までやろうとしててやってこなかったヨガやパーソナルトレーニング、英会話、好きなアーティストのライブに、好きなモノを買い集めたり。とにかく知らない世界をたくさん見たかった。本当に充実していると感じる。あの頃あんなに焦って子どもをつくろうとしていたのか、もはや謎なくらいだ。
コロナで突然の非日常を迫られ、今やその非日常が日常と化した。コロナのおかげで気づけたことがたくさんある。やりたいことを本気でする覚悟も決めた。これから下準備をしていくだけだ。
手術をした5月にはコロナで自粛期間真っ只中で行けなかったので、昨日長谷寺へ久しぶりに訪れた。お参りと自身の決意表明、おこめちゃんへの感謝も込めて。ほんとありがとう。