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あっけなく

星野源のアイデアを久しぶりに聴いて、MVを思い出す。それまでの星野源の供養、そして再生という意味が込められていて葬式がコンセプトのMV。曲調はアップテンポでかなしさを感じさせないが、星野源の歌はいつもどことなくさびしさを感じさせる。

葬式、といえば。人生で初めて告白されたひとのことを思い出す。その人はもうこの世にいない。高校生の時にちゃんとはっきりしたことが分からずに死んだ。死んだという実感はなく、その人の自宅に行くと骨になって遺影になった彼がいた。ちゃんと告白の返事が出来ないままいなくなった。それからは好きな人にはいつだって好きだと言うようにしてきた。その結果重い女にもなり得たわけだが。生きていることが当たり前ではないのだなと思うときちんと応えておくべきだなと思ってしまう。愛には愛を。触れられるうちに沢山触れておき、そのひとの温もりを感じられることがどれだけしあわせかを噛み締めて生きていくと誓ったはず、なのに。

時代も相まって祖母には2019年夏以降会えず、2023年1月末に亡くなった。久しぶりの再会で触れた肌は冷たかった。体温がなくなるとこんなにも、柔らかさがなくなってしまうのか、と恐ろしくなった。祖母の葬式、告別式に出てからというものの、全力の生を感じるへちまちゃんの存在があまりに大きすぎて可能な限りハグをするようになった。それまでしてなかったわけではないけれど、いつもそこにいることと当たり前の成長に感謝して意識的に頻繁にするようになった。子育ては相変わらず向かないと感じているけれど、子の成長のおかげで私は日に日に楽になっている。自分は何かひとつでも成長しているのか。毎日悔しいと思って生きている。

久しぶりに32歳のうちにだらだら日記を書こうと思ったら本を読まなさ過ぎて言葉が出てこないこと。気がつけば33歳になってしまった。
にこやかに中指を立ててパンクな精神で33歳も生きていきますので何卒よろしく。