手術が終わってから

手術が終わってから麻酔が溶けるまで、時間のほどは分からないがとにかく頭を少しずつ上げていくも頭痛と吐き気に襲われてなかなか座る姿勢になれなかった。

夜勤の看護師にチェンジする頃、夕食配膳のタイミングでも頭を上げるととにかくぐわんぐわんしてしまい、気持ち悪くなり、頑張って夕食食べるも嘔吐。あんなにご飯を楽しみにしていたのに。夫にこんなに吐いてるの初めて見たと言われるくらいオエオエしていたそう。自分でも笑えるくらい吐いていた。

そんなこんなで夫の面会時刻が終わり、一人になる。寝る前までに初回歩行は済ませたいと思い(術後初めての歩行は看護師の付き添いが必要)、なんとか歩けたのでとりあえず自力でトイレまではたどり着く。看護師にトイレ歩行OKの許可をもらった。起きていたところで気持ち悪くなるので、早々に寝る準備をした。

術後翌日。ナースコールが鳴り止まず目がさめる。おかげで頭痛も吐き気もなくなりすっきりと朝を迎えられた。待ちに待った朝ごはんは病院食だから普段より質素だったのだけれど、空腹すぎてとても美味しくありがたく感じた。

術後は問診のみで出血量チェックし退院のはこび。妊婦へ禁止薬であるエチルエルゴメトリンを処方され、自分はもう妊婦ではなくなったんだなと思いながら帰宅する。昼過ぎになると、2時間おきにくる空腹で食べづわりだったことを思い出し、全く具合が悪くないことを知って嬉し悲し。こんなにも早く妊娠からからだが解放されるとは。ホルモンのちから、おそるべし。

 #稽留流産 #多嚢胞卵巣