香織

実家はオーガニックヴィーガンスピリチュアル陰謀論

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実家はオーガニックヴィーガンスピリチュアル陰謀論

最近の記事

わたしへ

今までたくさん頑張ってきたね。 それなのに自分で傷つけたりしてごめんね。 自分のことが好きじゃないって言ってごめんね。 自分じゃない誰かだったらよかったと思ってごめんね。 愛される資格なんてないって決めつけてごめんね。 泣きたかったのに我慢させてごめんね。 あなたが必死に生きてきたこと、誰よりも知っているよ。 今まで頑張ってくれてありがとう。 これからは自分の好きなことをちゃんと大事にしていこうね。 たくさん寝て美味しいものを食べよう。好きな本をいっぱい読もう。大好きなひ

    • 恋人ととるにたらないわたしのこと

      薄水色のサラサラとした生地でつくられたセットアップ、白いTシャツ、桃、シャインマスカット、巨峰、中がジュレになっているキャンディ。 わたしが恋人に会いにいく前に、恋人のことを考えながら選んで買ったものたち。 薄水色のセットアップはとても可愛くて、これを着た恋人の横を歩くのに恥ずかしくないものをと思って自分の服も適当に新調した。 友人にはわたしの買い込み方を見て 「あなたの彼氏って入院してるんだっけ?」 と言われてしまった。 でも別にわたしは全然いい彼女じゃない。 今回

      • うまく生きられない

        最後は恋人に振られるだろうという確信がなかなか私の中で消えない。 別に恋人は浮気するようなタイプではないし、十分過ぎるほど愛情も注いでくれている。 けれどいつか、恋人がわたしに呆れ果てて去っていくという不安が、いや確信が、胸に巣食っている。 あまりのおそろしさに文字通り動けず、食べることもできずに煙草の本数だけが増えていく。 自分でも愚かだと思う。まったくもって馬鹿げていると。 昨日の夜、恋人はわたしに「僕たち別れようなんて考えたこともないでしょう?」と言った。 昨

        • こんにちは、わたしの絶望

          ここ最近ひどく気分が塞ぎ込んでいた。 もうどうせ恋人にも振られるのだから、はやく命を断ちたいという何の根拠もない確信すらあった。 こうやってまったくの絶望に包まれるのは久しぶりだったので自分に驚いていた。 あまりの絶望感に耐え切れず、もうしないでおこうとした自分との約束も破って自分を傷つけたりもした。それでもまったく落ち着かないどころかむしろさらにどん底まで気持ちが落ち込んで、こんな死に損ないがどうやって生きていけばいいんだろうと布団がびしょ濡れになる程泣いた。 大人に

        わたしへ

          最愛の猫のこと

          ふわふわの猫と家族になって2年ちかくになる。 猫は7月で2歳になった。 初めて猫と家族になったので猫には色々と大変な思いをさせてしまったかもしれない。 ごはんが合わなくてお腹を壊してしまったり(いまは少しお高めのよりいいご飯をあげている)、キャットタワーを置く場所が悪くてあまり登ってもらえなかったり、トイレが気に入らなくてベッドに粗相してしまったり。 でも猫はわたしを1番頼って愛してくれている。 この事実が泣きたくなるぐらい嬉しくて、すこし恐ろしくもある。 この子はも

          最愛の猫のこと

          夏の日記とモソモソ話すことのすすめ

          遠距離中の恋人が名古屋に帰ってきた。 それはそれはうれしい。 朝だらっと一緒に起きてカフェに行って喋り、ご飯を食べては喋り、2回目のルックバックを観に行ったあとはまた夜の公園で喋り尽くして、彼は実家に帰るとのことで一旦解散した。 朝ごはんにぎゅんと甘くて冷たい桃を剥いて食べたり、サマーカットしてツルツルになった猫を2人で撫で回したりした。 カフェでモーニングをして「これが食べたいんでしょう」と当ててみたり、「惜しい、パンは山形食パンがいいんだよね」と言われてたわいもない

          夏の日記とモソモソ話すことのすすめ

          7月の凡庸な猿

          何かを書き続けなければ、作り続けなければ。もうわたしにはそれしかないと、思った。 うだるような夏で、首筋にじんわりと汗が伝っていく。右手でペットボトルの緑色の蓋を掴んで、サンダル越しの素足にアスファルトの熱を感じながらのろのろと歩いている。揺れるサイダーと蝉の声が頭に響いた。 溢れるような才能が欲しかった。誰もが認め涙を流して手を叩くような才能が。それはもう狂気に近い。 昔から人に認められることに酷く固執している。 小さい頃は家族を笑わせるために道化になり、学生時代は朝

          7月の凡庸な猿

          穏やかなる人生

          今日はカウンセリングに行ってきた。 まだ学生のときからカウンセリングを受け始めて、病院が変わって今のカウンセラーとはもう5、6年くらいになる。 今のカウンセラーには色々なことを、ほんとうに色々なことを話した。 音楽のこと、家族のこと、飼っているふわふわの猫のこと、何人かの恋人たちのこと、すきな煙草の銘柄のこと、職場の誰々に腹を立てていること、朝起きられないこと、友人とのこと、命を断ちたかったこと、あげてみるとキリがない。 そのどれもに、静かに頷いて耳を傾けてもらい、わたしは

          穏やかなる人生

          恋人のはなし

          note、書くときに、「書く」とか「新規作成」とかじゃなくて「つくる」なの、いいな。何者にもなれなかったけど、それでもわたしになにかを「つくる」ことができたなら。 恋人の話をしよう。わたしの自慢の恋人。 泣きたくなるくらい愛おしくて、実際、名古屋に帰る東京駅の改札で別れるとき、わたしはいつも泣いている。 恋人はとても頭が良い。頭が良い人はそれだけでセクシーだと思う。気分転換に数学の問題を解いたり、趣味で法律の勉強をしたりしている。本を読むのも好きで、分厚い推理小説を1日で

          恋人のはなし

          最近のこと

          最近休職した。 休職してから道を歩きながら舌打ちしなくなった。コンビニで食べたくもないものを買って無理やり食べなくなった。自分が出来損ないなのがバレたらどうしようと不安になることがなくなった。 考えたいときに好きなだけ思考を巡らせることができて、読めなかった本も読めるようになって、起きたい時間に起きて、寝たくなったら寝られている。 わたしは所謂セルフネグレクトみたいな感じで、お風呂に入れるのは頑張って週に一回だし、歯を磨くのも洗濯したり部屋を掃除するのもわたしにとってはすご

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