人生経験

昨日、私は23歳の誕生日を迎えた。
ただ、23歳になったといっても心の方はいつまで経っても子どもなもので、昨日はケーキ食べて今日は焼肉食べてと、10代の頃から何も進歩しない誕生日のメニューを味わっていた。焼肉もケーキも、きっといつかたくさんは食べられなくなっちゃうから今のうちにね。

ところで、私はこれまでの人生でストゼロというものを飲んだことがなかった。
なんとなく、ストゼロというとピンモンと並んで地雷系の子がストローで飲むものという勝手な偏見が私の中にあるのだが(ごめんなさい)、その特徴といえばお手頃価格で9%というアルコール度数。そして味の種類も豊富で飲みやすく、簡単に酔えるということで老若男女によく飲まれていることだろう。
が、私はどうもストゼロを飲もうという気にはならなかった。もちろん度数が高すぎて危険ということもそうだが、ストゼロに入っている人工甘味料こそ私がストゼロを飲もうとしなかった最大の理由である。この世にはアセスルファムKと呼ばれる人工甘味料が存在するが、これを口にした者は、その後味を何とも思わない者と、不味く感じる者の二択に分かれるようだ。私は後者の方で、以前アセスルファムKを含む飲み物を何も知らずに飲んだ結果、「マッッッッッッッッッッッズ!!!!!!!!!!」という感想が出てきた。そこからは絶対アセスルファムKの入ったものは買わないと心に決め、ネットでちょっと気になる飲み物が出てもそれが入っているだけで買うのを泣く泣く諦めたりしている。まぁ、嫌な味で舌を虐めたくはないし。
ではどうして今日はストゼロなんて買ったんだと聞かれたら、無糖のストゼロなら人工甘味料は入っていないから私でも飲めそうだと思ったからだった。
今日は夕食に焼肉を食べるということで、普段食事にはお酒を合わせることがほとんどない私もご飯と一緒にお酒を飲んじゃおうと思って、食事に合わせても大丈夫なように甘くないお酒をいくつか買いに走った。そこで偶然にも無糖のストゼロと目が合った。これは運命だ——と、何を血迷ったのかそれごとレジに通して、私は人生初のストゼロにチャレンジしたというわけだ。

さて、今日は実際に焼肉と合わせて飲んでみたのだが、果汁が入っているおかげかなるほど確かに香りがフルーティー。いざ口に含んでみると、焼肉との相乗効果かやたらとお酒が進む。

これは危険だ。

いくら度数が高いとはいえ、今回飲んだのが無糖のものだったとはいえ、これは食事に合わせたらお酒が進むタイプのものだ。これはさすがに危険。アルコールが体に回る速度があまりにも速すぎる。今も頭がぼーっとしたままキーボードを打ち続けているくらいだ。
以前、年末に従兄弟とお酒を飲む機会があったのだが、レポートを書くためにお酒を飲むという話を聞いて私は正直ドン引きした。私だったら間違いなくそんなことはできない。そもそも私が作業のお供にするのはコーヒーなので、頭を使うレポート作業なんかで「さーてお酒飲むかー」とはならない。だから大学生の頃は期末レポートの締め切りが迫っているとお酒飲む?と聞かれても飲もうとはしなかったし、卒論の締め切りが近い日なら尚更お酒を1滴も飲まなかった。

まぁ、なんとなくいろんな人がストゼロに縋りたくなる理由というものがわかったような気がするが、私は今後の人生でストゼロを積極的に選ぶことはきっとないと思う。確かにストゼロを飲むと、頭がふわふわして嫌なことを忘れられる感覚になるというのもわかる。わかるけど、結局酔いが覚めたらそれが一気に戻ってきてしまうわけで。そんな一時の快楽のためにストゼロを飲みまくってアル中になってしまったらそれこそ本当の意味でお先真っ暗ではないか。
なんて、小学生の保健体育の感想のような駄文をつらつらと書いてしまったが、私が頭ふわふわするのはオタクしてる時だけで十分だ。お酒に判断力を奪われたら、それこそ何するかもわからない。

どうか皆さんも、お酒は自分の飲める範囲で、適度にお楽しみください。


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