雨音
みなさん、飲んどりましたか、にーとです。
今日はみなさんと同じ朝を、のんべんだらりと過ごしていこうと思います。
珍しく酒を飲まずに寝てしまい、寝坊助の自分にはこれまた珍しく早朝に目が覚めた。今朝の天気は雨、日中に向かい曇りとなるが、一日通して雨の予報。昨日酒を飲まずに寝たから目覚めが無駄によく、白湯とコーヒーなんか飲んでみたりする。
雨の朝は暗く、明かりを付けないとインスタントコーヒーがマグカップのどの辺りまで入ったのかがよくわからない。そのため、ひどく苦いコーヒーになってしまった。
なにもすることがないので、とりあえず深夜ラジオの聴き逃し配信を聴いていたが、早朝に深夜のテンションは脳に重く、ラジオDJの話を処理することに疲れてしまった。これが晴天なら少しはマシなのだろうが、人の気配のない雨の朝には全然マッチしない。
仕方なく読みかけの本を取り出し、間接照明をつけ、読み始める。朝からコーヒーを飲みながら本を読むなんて優雅だなぁとか思いつつ読み進めていると、何やらいつもと違う感覚になった。
普段よりも脳内でストーリーから創造する映像が明瞭な気がする。
キャラクターの感情や行動がいつもよりも細かく描写されているような、作画が良いぬるぬるアニメを観ているような、そんな感じ。この感じはなんだろうなぁと思いながら、タバコを吸うために窓を開けて気が付いた。
雨音。
雨が家の軒先を伝って地面に落ちる音。すでに出来上がった水たまりに混ざりこむ音。色々な雨音が、文章から創られる映像に、自然と環境音を付けてくれていたようだ。
なるほどと思い本を読み進めていると、近隣から朝の慌ただしい音が混じり始めた。アラーム、家人を起こす声、ガスコンロの点火音、人が移動する音。途端に作画は荒くなり、印象派の絵のようなぼやっとした映像へと戻ってしまったが、これはこれで別の映像を観ているようで面白かった。
つかの間の非日常空間と別れを告げ、また似たような朝が始まるが、朝になる少し前の、雨音混じりの朝を堪能できたことに小さな喜びを感じましたとさ。
さて、確定申告・・・💀
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