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#06 新緑。

いまは新緑の季節と呼ぶのにふさわしい
そういう天気が続いてる

カラッと晴れた青空と
ポカポカした太陽とは裏腹に
ひんやりした爽やかな風が心地いい

そんな今のこの時間が愛おしく好きだなと思う

思い切り窓を開けて
空を見る

雲が流れている

空を見る度に違う形の雲が
ふわふわと流れてる

あぁ。風が気持ちいい

しばらくこのまま身を任せたいと思った

すべてを包み込むような日差しと
思い悩む鬱屈した気持ちをふっと
吹き飛ばしてくれそうな心地いい風

色に例えると
クリームイエローの日差しに
アイスブルーの風

しばらく自室の窓際に座り
あたたかいカフェオレと
昨日買ったお気に入りのパン屋さんの
メロンパンを食べる

バターの香りがふわっと鼻にぬけて
ミルクたっぷりのカフェオレにあう

あれもこれも。やる事が次々と頭に浮かぶ

でも今のこの空と風は待っていてくれないし
そう思いながらやることを少し後回しにして

最近購入した
コーヒーにミルクを入れるような愛
を読む

部屋に少しひんやりとした風が吹く午後

わたしの部屋の横のバルコニーに
設置された2人がけのイスとテーブル

生前、父がお気に入りだった特等席

もしかしたら今もそこに座って
同じように心地いい風を感じて
ひなたぼっこをしているかもしれないと

そんなふうに思う爽やかな午後

空がだいすきな父は雲を見ると
あれはうろこ雲!だとか
あの雲はひつじ雲!といって
嬉しそうに教えてくれた

いま空に心奪われているのは
父のDNAなのだろう

そして突然あっけなく旅立った
父の面影を感じるからなのだろうか

これからも私はきっと
この空と風に心を奪われ続けるのだろうなと
そんなことをおもった。


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