執着が手放せないのはまだそれが「過去」になっていないから。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「彼を忘れられないのはそれがまだ「過去」になっていないから~今感じている自分の気持ちを何よりも大事にすること~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで今日は、「執着を手放せない理由」の一つについて、ちょっとお話をしていきたいと思います。

よかったら最後までお聞きください。

タイトルの方にも出てますけども、執着を手放せない。

たとえば元彼が忘れられないとか、離婚のダメージから立ち直れないとか、過去の失敗からなかなか抜け出せないとか、過去のトラウマが払拭できないとか、いろんな過去に引きずられてるっていうことを、よくお話を聞くんですけども。

なんでそんなにも執着が取れないのか、執着し続けてしまうのかって言うと、その出来事自体は過去に起きたことなんだけども、実はそれがまだ過去になってなくて、現在進行形なんですよっていうところが一つ原因なのかなっていうところで、今日はそんなお話をさせていただきたいと思いますので、よかったら最後までお聞きください。

先ほどいくつか例を挙げましたけども、過去のさまざまな出来事、失敗から失恋から離婚から、そこまで大きなことではなくてもズルズル引きずってしまう、忘れられない人がいる、あの時の出来事っていうのがずっと心に引っかかってる、そういった出来事っていうのをよくカウンセリングでは扱うわけですけども。

そこに、なんでそんなに執着しちゃうのかな?なんで手放せないのかな?っていう、その背景を考えていくっていうことがよくあるんですよね。

それだけ元彼を引きずってしまうってことは、それだけ大好きだったんだよねとか、それだけ一生懸命恋してたんだよねっていうふうにもちろん見ていくんですけども。

「もしそれが現在進行形だったらどうですか?」っていうふうな問いかけをするんです。

たとえば彼と別れたのが数年前だったと。

2、3年前だったとして、そこから数年経ってるわけですよね。

でも2、3年前に別れたのではなく、つい最近、なんなら今日別れたとしたらどうでしょうか?

「そんなんすぐに立ち直れませんよ」っていうことになると思うんですけど。

実は僕たちの心の世界っていうのは「時間」っていうのは、あんまり関係ないんですよね。

皆さんもたとえば10年前の出来事なんだけども、昨日のことのように思い出せることがあったりとか、2週間前のことなんだけど、ずいぶん昔のことのように捉えられたりっていう経験ってきっとあると思うんですけど。

心の世界においては時間っていうものの、「時間の観念」っていうのは実はあんまりなくて。

それが2、3年前に起きた出来事だろうと、まるで今現在も起きてるような感じとして心は捉えることっていうのがよくあるわけですね。

そうすると僕たちが前を向こうと思ったりとか、その彼のことを忘れて先に進もうと思ったりとか、その失敗を乗り越えて、より成長しようっていうふうに思ったとしても、今まさに失敗してる最中みたいな、失敗した直後のようなマインドでいるので、なかなか思うように立ち直ることができなかったり、どうしても過去に引きずられてしまったりとか、僕はそれを「過去の住人」っていうふうに呼んでたりするんですけど。

やっぱり今ではなくて、意識が後ろの過去の方に取られてしまって、「まるで過去を生きてるような感じだよね」っていうふうに見えることもとても多いんですよ。

で、もちろんそれが悪いってことじゃないので、そこは誤解のなきようにお願いしたいんですけど。

つまりそうなってしまうだけの理由っていうのもあって、やっぱりダメージを食らってるわけですよ。しんどいわけですよ。

それだけ命がけの恋だったわけですよ。それだけ必死に頑張ったことなんですよ。

だからここまで引きずっちゃうっていうことなので、それが悪いことでは決してないんですが。

まだまだそれをクロージングできてない状態。

これを「カプセル化」っていう表現もできるんですけど、その出来事を一つのカプセルとしてクローズドして、過去のこととして認識できれば、まだ手放しやすいんですけど。

それがクロージングできてなくて、現在に至るまで続いてる。

たとえばこういう表現もあるんですよ。

「2、3年前の出来事だと思ってるでしょ?でもまだ未だに生傷が残っていて、そこから血を垂れ流してる状態なのかもしれないですよ」なんていうふうにお話をしたりするわけですね。

つまり、過去のことだと知識・思考ではわかってるんだけど、心にとっては過去になってないわけです。

じゃあどうすればいいの?どうすれば過去になっていくの?っていうところが今からのテーマなんですけど。

この過去にする、クロージングするっていうことは、頭ではわかってる、たとえば彼とは終わったんだと。

彼との恋っていうのは終わったんだよっていうことを自分の心に伝えていく、意識していくんですけど、それはなにかって言うと、ポイントは「今ここ」なんですね。

今彼いないですよね。その彼はいないですよね。

今その出来事はもう起きてないですよね。

これが、なんか当たり前のことを言ってるようですけど、心には認識しづらいことなんですよ。

だから本当にシンプルな表現すれば、

「今ここに生きる」

「今自分ができることをやる」

これだけが実は過去を過去にする、大きくいうとやり方なんですね。

だから失恋っていうお話でいけば、「あ、その彼っていうのはもう終わった関係なんだ」って。

まぁ頭ではわかってますよ、頭ではわかってます。

で、それを心に意識させるにはどうしたらいいか。

やっぱり感情なんです、心って。

なので「感情を感じる」っていうことになるんですけど、じゃあどんな感情を感じるかっていうと、彼と別れてしまって寂しい・悲しいとか、これから先どうしていいかわかんなくて不安だとか、その失恋っていうのが痛いんだっていうような、そういったちょっとネガティブな感情、今あるのであれば、その感情をちゃんと感じてあげるっていうことなんですよ。

と同時に、その彼のことを過去にするために「卒業式をしましょう」っていうような話をよくするんですね。

手放しっていうのは一種の「卒業」っていう表現をよくするんですけども。

高校卒業、中学卒業でもいいですけど、卒業式になると卒業証書授与があったりとかして、うまくできてるなと思うんですけど、「いやだ!いやだ!」って「まだ高校生やりたい!」って言っても、強制的に追い出されるじゃないですか。

あのシステムってけっこうある意味重要なんですけど、同じことって恋愛では起こらないので、自分で自ら卒業式をやる。

卒業式をやるってどういうことなのかっていうと、「楽しかった、運動会!」とか、そういうことももちろんありますし、答辞っていうのかな、卒業生代表が読む答辞ってありますよね。

あれを書いてみる。

つまりどういうことかっていうと、恋をクロージングさせるために、あるいはその失敗の出来事っていうものをクロージングさせるために、その対象ですよね。

失恋だったら元カレ・元カノ、離婚だったら元旦那・元妻ですよね。

なんか仕事上のトラブルだったら、それをご迷惑をかけた相手だったり、自分の会社だったりとかになると思うんですけど、元カレに対して感謝の手紙を書く。

「ありがとう」って、「私と付き合ってくれてありがとう」っていう感謝のお手紙を書いてみる。

これもクロージングの一つのやり方なんです。

感謝の気持ちを伝えることによって、「もうそれって過去なんだ。過ぎたことなんだ」っていうことを自分の心に認識させるっていうか、感謝の手紙を書くことでクロージングするっていうふうに捉えてもいいと思いますけども。

そうやって一つは「感謝の手紙を書く」やり方があります。

それから、その失恋からだと2、3年の時を経てるわけですけど、じゃあこの2、3年の間に自分がどれくらい成長したのかな?とか、自分がどれくらいいい女になった・いい男になったのかな?とか、この2年間3年間で得た学びってなにかな?っていう、「成長ポイント」に目を向けていくっていうこともすごくいいことなんですね。

よく「今の私だったら彼とうまくやれる」とか、「その当時の自分っていうのは本当に幼かった。今の自分だったら・・・」っていう発想をしてしまう方とかもいるんですけど、そう思えるようになったのって、やっぱりそれだけ自分が成長したからそう思えるようになったわけですよね。

じゃあ具体的にどういうところが成長しましたか?と。

その失恋から今日に至るまで、どういうところが変化したと思いますか?

もちろんポジティブな変化ですけどね。

というところを見つけていくわけです。

そうすることで必然的に、「あ、あれってもう過ぎたことなんや」ということを自分の心に認識させてあげるということもできたりします。

結局、「今ここにいる自分」っていうのとどう向き合っていくかっていうことが、やっぱり大きなテーマになるんですが。

今の感謝の手紙を書いてみたりとか、それから自分の成長ポイントを探してみるとか、やり方はいろいろあるんですけども、そうして過去を過去にしてあげると、執着っていうのは手放しやすくなりますよっていうのが今日のお話でございました。

ということで、最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

根本でした。

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