心の回復期には怒りやイライラ、性欲が出てきやすい!?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「心の回復期に「性欲」や「怒り」が強く出てくるのは「生きたい!」という本能的欲求に他ならない。」

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どうもこんばんは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで今日2本目の収録でございますけども、今回も昨日のブログのネタを元にお話をさせていただきたいと思います。

「心の回復期には怒りが出てきやすい」という話でございます。

よかったら最後までお聞きください。

ということで私のカウンセリングの場合は、うつ病ですという方って実はあんまり多くないんですけども。

昔はけっこういらっしゃいましたけどね。

それでもそこまでじゃないんだけども、たとえば燃え尽き症候群になってしまったとか、離婚とか失恋のショックから鬱々とした日々を過ごしてますとか、頑張りすぎて本当に心がいっぱいいっぱいになってフリーズしちゃいましたみたいな、そんな症状であったりとか。

お医者さんに診せると病名がつくかもしれないけど・・・みたいな感じの方にもお会いするんですけども。

そういう方々が徐々にしんどいところを抜けて回復に向かう時に、さまざまな変化っていうのが出てくるんですけども。

その時によく「怒り」っていうのが出てきやすいっていうのと、もう一つ「性欲」っていうものが出てきやすいっていうお話を今日はさせていただきたいなと思います。

昨日いただいたブログのネタの方は、性欲がすごい出てきましたっていう話だったんですけども。

ちょっと意外な感じがするのかなっていうふうに思うんですけど、僕から見ると非常にそれは順調な証拠で、たとえば燃え尽きてなにもやる気がなくなっちゃったとか、本当に抑うつ症状が出て日々重たい気持ちで過ごしてるなんていうところから回復する時に、性欲がすごい強く出てくるとか、イライラが止まらないなんていうようなことっていうのは、ちょっと意外な感じがするかもしれませんね。

なんかもっと楽になって、元気になって、ニコニコできるようになるのかなっていうふうにイメージされるかもしれませんけども、実はこのイライラだったりとか性的欲求っていうのが出てくるというお話をよく伺うんですね。

これをちょっと最初に説明してみたいなと思うんですけど。

燃え尽き症候群になるぐらいすごい多忙な生活を送っていたりとか、すごいショックなことがあって心が麻痺してしまったりとか、本当に他人軸だったり人のために頑張りすぎたりとかして、強制ストップがかかるというか、心が麻痺してなにも感じられなくなって無気力みたいになっちゃうっていう状態。

こういう似たような境遇っていうのは皆さんももしかしたら体験されたことがあるかもしれないし、僕も昔そういう経験ありましたね。

で、そこからなんなりと処置を施して回復していくんですけども。

実は燃え尽き症候群になったりとか、無気力になっていくまでの過程で、僕たちはいろんな感情を抑え込むっていうことをするんですね。

たとえば大事な人が亡くなった時に「涙一つも出えへんかった」っていう方もいらっしゃるでしょうね。

それは悲しみってエネルギーがあまりにも強すぎて、心の防衛本能が働いてヒューズが飛んじゃったみたいな感じなんですよね。

で、それで悲しみっていうのを感じなくなるんですけど、時間とともにじわじわとその悲しみっていうのが溶け出していくっていうこともよくあります。

その時にも、実はこのイライラっていうのが出てくるようなことも実際はよくあったりするんですね。

そういった燃え尽きるほどハードワークをしていたりとか、あるいはすごくショックなことがあったりとか、それからすごいなにかを頑張ってて、そして自分を奮い立たせてる時っていうのは、さまざまな感情っていうのを「怒り」のエネルギーで抑え込んでるんですね。

「そんなワガママを言わずに今は仕事を頑張りましょうよ!」とか、あるいは本当は怒ってるんだけども、怒りを怒りで抑圧するみたいなことも実際あったりするんですね。

で、出てきた感情、それはなんの感情でもいいですよ。

「本当に疲れたから寝たいよ」っていう感情に対しても、ビシバシと鞭を打つようなイメージですね。

そんなふうにしてると、やはり心っていうのはどんどん麻痺していくんですけども、その麻痺っていうのは「怒り」を使ってるんですね。

なのでその無気力な状態、燃え尽き症候群の状態から回復するっていうことは、ハートが開き始めるっていうことなので、そうすると真っ先に出てくるっていうのが「怒りの感情」なんですね。

だからそこでイライラしてしまうっていうこともあったりします。

じゃあ性欲ってなんなのよ?って話なんですけども。

実は性欲っていうのは、僕たちにとって非常に深いエネルギーで、「生命力エネルギー」って言ってもいいんですけども。

要するに、怒りも実はそうなんですけども、怒りにしても性欲にしても非常にパワフルなエネルギーを持ってますよね。

ということで、それは自分自身の生きる気力が回復した証拠になるんですね。

それが性欲というかたちで出てきたりとか、イライラとか怒りっていうかたちで出てくるっていうふうに捉えられるんです。

ですからこのようなお話をカウンセリング中に聞くと、「いやめちゃくちゃ重要じゃないですか」っていうようなお話をさせていただくことが多いんです。

ところが怒りにしても性欲にしても、取り扱いが難しいわけですよね。

その感情っていうものをどう扱っていいのかわかんなくなって、怒りも誰かにぶつけるっていうわけにもいかないし、性欲が出てきたからって誰かれ構わず寝るわけにもいかないですしねっていうことになってくると、今度はまだその出てきた怒りや性欲っていう、せっかく出てきた生命力というものを、今度はまた抑えつけようとするっていう働きが心の中に出てきたりするんですね。

これは非常に危険なサイン、危険な行為で。

実は抑えつけられないことも多いんですけど、非常に葛藤って出てくるんですね。

で、怒りにしても性欲にしても非常にエネルギッシュな感情なので、それを処理、どう扱うかっていうのは正直難しいところがあるんですけども。

なんらかのかたちで、安全なかたちでそれを流してあげたいなと。

ということでたとえばよく使うのが、皆さんご存知かもしれませんけど「お恨み帳」っていうやつで。

その出てきた怒りをノートに書きなぐるわけですね。

性欲に関しても同じですね。

性欲に関しても書き殴ってみるっていうのもけっこうオススメだったりします。

それから「ただただ感じる」ってやり方もあって。

これはちょっと中級者ぐらいのやり方なんですけども、ただその感情に身を委ねていくっていうイメージ。

ちょっとなかなか表現しづらいんですけども。

ただそれを感じていく。

「おぉ、怒ってんだな。怒ってる、そんなん怒ってむかつくよね。イライラするよね、本当にムカつくよね」とかね。

「すごくセックスしたくなるよね、性欲が出るなぁ。めっちゃ出てくるよね。うわこれどうしていいかわかんないよね。困るよね」みたいな感じで、「自分との対話」って言ってもいいんですけども、自分の感情をただただ実況中継するようなイメージで、認めていく、承認していく。

抑えるんじゃなくて、ただただ認めていく。

とことんとことん自分の感情に付き合ってあげるっていうようなことをしてみるのも、そこから抜ける鍵っていうことになっていたりします。

でもこういう話を聞くと、人間って実はすごく強いんだなぁ、人間ですごい生き物なんだなっていうふうに思うんですよね。

ものすごくハードワークをしたりとか、本当に燃え尽きるぐらいまで走り抜けて、それでもなんかたくましく心っていうのは回復しようとしていく。

たとえば焼け野原になってしまったところに、たんぽぽの芽が出てきて花が咲くみたいなイメージですかね。

もうなにもなくなっちゃったよ・・・高野になっちゃったよ・・・っていうところにも、生命というのは息づいていて、そしてそこからまた新たな芽が出て、そして伸びていくっていう、その力っていうものが、実はこの「怒り」とか「性欲」のエネルギーっていう中に込められてるんですね。

だからイライラしたりとか、本当に怒りが止まらなくなったりとか、性欲に自分が振り回されそうになったりっていうことがあったとしても、なかなかそんな客観的には見れないと思うんですけど、それくらい自分自身が「生きようとしている」っていうサインだったりするんですね。

生きようとしてるんですよ。

それはある意味、生命力の強さであり、たくましさであり、そして自分自身がまだ諦めてないし、まだまだ前に進もうとしてるし、成長しようとしてる、その力強いサインなんですよね。

だからちょっと取り扱いに困ったりとか、本当にどうしていいかわかんなくなるかもしれませんけども、心の回復期っていうものはイライラが強くなったりとか、怒りが出たりとか、場合によっては性欲というかたちで、自分の生命力っていうものが表現されるもんだっていうことを覚えておいていかれると、自分自身の励みになりますし、もしあなたの周りの人も同じような状況になってた時に、これは良いサインだなっていうふうに気づいて教えてあげられることもできますよね。

ということで、今日はそんな話をさせていただきました。

ありがとうございました。

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