幼児退行とは?自分がそうなったら?パートナーがそうなったら?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「幼児退行しているパートナーにどうかかわってあげればよいのか?~それは相手の問題?それとも自分の問題?~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

今日2本目の収録でございますが、今日のテーマは「バブー」ですね(笑)バカにしてるわけではございませんけども。

「幼児退行」っていう言葉を皆さん聞いたことはありますでしょうか。

これはパートナーシップの中でよく起きてくる問題、問題っていうかね、現象って言った方がいいかもしれないですけれども。

なんとなく付き合い始めるとだんだんだんだんどっちか、もしくは両方がですね、赤ちゃん言葉を使うようになるんですね。

「なんとかして欲しいでちゅ」とかね、「〇〇ちゃん何してるでちゅか?」みたいな幼児言葉を使ってきたりとか、それからすごくベタベタと甘え始めたりとか、本当に赤ちゃんに戻っちゃったみたいね、そういった現象っていうのが実はけっこう起こるんですね。

特に恋愛初期っていいますかね、10代後半とか20代前半ぐらいに起こりやすいんですけども、意外とそのあともですね、30代でもちょいちょい聞くことがあったりとかして。

で、片目には気持ち悪いんですけど本人は気持ちよかったりとか、パートナーがそうなった時にけっこう自分も悪い気がしないなぁなんていうふうに出てきたりとかっていう場合もあったりするんですね。

なので今日はちょっと「幼児退行」というのをテーマにして、

「どうしてそうなってしまうのか?」っていう心理とですね、

「その時もし自分がそうなったらどうするふうにすればいいの?」って話と、

「パートナーがそうなっちゃった場合はどうしたらいいの?」っていう話をさせていただきたいと思いますので、よかったら最後までお聞き下さい。

幼児退行が起こるパターンっていうの大きく二種類あるというふうに考えてまして。

よく分かりやすいのはですね、子供時代に親からの愛情をあんまり受けられなくてすごく寂しい思いをしたり辛い思いをした方がいて、そして大きくなって彼氏・彼女が出来た時に、

その人に意識的ではなく無意識に親代わりというかね、親を求めてしまって満たされなかった時代にギューンと戻って行って幼児返りをする、赤ちゃん返りをするみたいなことっていうのが意外にあったりします。

「親から貰えなかったものをパートナーから手に入れよう」っていう心理で。

これは幼児退行っていうだけじゃなくて、子供時代に満たされなかったりいろんな感情って僕たち持ってまして、それを満たしにいこうっていうのが恋愛心理における土台っていうことになってきます。

だから先ほど申しましたように、20歳前後ぐらいの若い時だと親から貰えなかったものもまだまだしっかりあって、かつパートナーからも貰えてないので、幼児退行を起こしやすかったりとかするんですよね。

それが満たされていくというか、ある程度満たされていくと大人の恋がだんだん出来るようになっていくので、これも一つのプロセスっていうことで見れば別に問題っていうわけでは必ずしもなかったりするんですね。

このパターンはわかりやすいと思うんですけど。

もう一つのケースっていうのは、親からすごく愛されましたと。父ちゃんからも母ちゃんからも愛されましたと。

そうすると、やっぱり愛されるっていう心地よさ・うれしさ・幸せっていうのを知ってるもんですから、そのパートナーからも同じふうに愛されたいっていうことになっていくんですね。

そうすると、「うちのパパやママみたいにあなたも私を愛してよね」みたいな感じで、相手に求めていくっていう、それが幼児退行として出てくるっていうケースもあったりします。

このミックスバージョンっていうことで、お父ちゃんからはあまり愛されなかったけどお母ちゃんからすごく愛されたっていう場合ももちろん出てきます。

そうやって満たされたものは満たし続けたいですし、満たされなかったものは満たしたいですしっていうのが僕たちは心理としてありますから、それが幼児退行という形で出てくるっていうことが一つ目のお話です。

その原因といいますかね。

じゃあどうしたらいいのっていうお話になっていくんですけど、自分がどんどん幼児退行してるなぁっていうふうに見えたらですね、

要は彼なり彼女になりをですね、親代わりにしてしまって、父ちゃん母ちゃん代わりにしてしまってるわけですから、そうすると父娘とか母息子みたいな関係になってしまうよね。

恋人なのに、パートナーなのにね。

そうすると相手としても負担だし、自分としてもなんかすごいちょっと違うなって、惨めだなっていう感じがするじゃないですか。

で、こういう時に「インナーチャイルドワーク」っていうワークがけっこう有名であるんですけども。

これは自分の育て直しっていうプロセスなんですね。

幼児退行が起きて、それをパートナーに満たしてもらおうっていうのがね。

なのでその育て直しのプロセスをパートナーを利用する・使うのではなくて、自分自身がそこを扱ってあげるっていうことが一番の基本っていうことになります。

つまりですね、“自分で自分を育てる”っていうことをしてあげるんですね。

でもなかなかそんな気にはなれないよってことがほとんどだと思うんですけど、そのために「インナーアダルト」っていう言葉もありまして。

自分の中にも大人の部分ってやっぱりあるはずなんですよね。

だからある部分では大人、ある部分では子供。

で、パートナーとの関係でそのある部分の子供の部分がですね、ちょっと寂しがってるとか愛情を求めてると。

その子の部分が強く出てきてるので、パートナーに対して子供ぽく振る舞ってしまうっていうことをやってしまうっていう仕組みなんですね。

だとすれば、そのインナーアダルト、内側に大人の自分が子供の自分っていうものを満たしてあげる、育ててあげるっていうこと、これが可能なんですよね。

別に瞑想みたいなイメージワークみたいなことをしなくても、「内なる自分との対話」っていうのをして、自分の中に出てくる、たとえばすごくわがままだったりとかすごく不満であったりとか、甘えん坊の部分というのを大人の自分が受け止めてあげるっていうことは可能な話なんですね。

ただ、誰かにやって欲しいし、やってくれるっていうパートナーが近くにいるのであればどうしてもそこに甘えちゃいますよね、っていうところなんですけども、ここはですね、意識の切り替えっていうところがすごく大事になってくるんじゃないかなぁと思うとこです。

これはなかなかね、難しいので、できればカウンセリングとかを利用なさった方が早いような気がしますけども。

ただやり方としてはですね、自分育てをする、自分で自分を成長させてあげる。

これは自己肯定感を高めることにもつながっていきますし、自分軸で生きるとか、パートナーシップで言えば、対等性っていうものを意識するっていうことでもすごく大事になります。

あとですね、これちょっと若干違うやり方というかちょっとズラしたやり方ですけども、自分の子供を育てるとかペットを育てるとか植物を育てるっていう、自分が育てる側に回るとですね、インナーチャイルドも一緒に成長するっていうこともできますし、あとパートナーに与える側に回るっていうこと。

パートナーに与えるっていうこと自体もまた自分自身をですね、大人にしていく、インナーチャイルドを育てていくっていうような効果っていうのを期待できたりします。

じゃあ今度は三つ目のテーマですね。

パートナーが幼児退行しちゃったらどうする?

つまり自分が親側になって、パートナーが子供になって自分に甘えてくるみたいなね。すごく子供っぽい振る舞いをし始めたっていう時ですね。

この時はですね、正直言うと自分がその親の役を引き受けてしまうとやがて自分がいっぱいいっぱいになってしんどくなります。

なので、そこの線引きっていうのは必要かなと。

「これはいいけど、これはちょっとごめんね」っていう線引きっていうのをやった方がいいです。

だから優しい人とか気を遣う人とか頑張り屋さんは、ここはちょっと要注意なポイントなんですね。

そしてですね、さっき自分自身に対してやったのとちょっと似てるんですけども、パートナーの中にも大人な部分ってきっとあると思うんですよ。

その“大人の部分”というのを見てあげる。

子供の部分を否定するのではなくて、大人の部分をきちっと見て、それをコミュニケーションしていくと。

これもけっこうオススメなやり方で、パートナーの中にある大人部分はちゃんと見てあげる。

そして二人の関係性を大人の関係に持っていくためにですね、大人のデートとか、大人の生活スタイルとか、大人のファッションだとか、大人のセックスだとか、大人のお金の使い方だったりとか、「大人の」っていうのをちょっと意識しながら自分が生活してみると、自分自身も成長していくっていうところなんですね。

ただここで忘れちゃいけないポイントがですね、じゃあなんでパートナーが幼児退行するのか。

あなたが優しいからとか器が大きくて相手を受け入れてあげるからっていうポイントもあるんですけど、もしパートナーは鏡だとすると、

「自分の中にもなんかあるかもしれない」

この発想ってすごく大事で。

これはパートナーの問題だからがこいつが悪いねん、こいつがなんとかしなきゃいけないねんっていうふうに切り離すっていうのはあまりオススメではなくて、これも自分の問題なんだなっていうことを受け入れていくっていうこともすごく大事なんですよ。

じゃあ自分が子供時代に我慢していたことってないかなとか、周りに犠牲してることはないかなとか、やりたいけどやらないようにしてたとか、自分のエネルギーを抑え込んでるとか、なんかパートナーが見せてくれる要素から自分でも似たようなところがあるじゃないかな?と。

つまり自分自身の中にあるインナーチャイルドというのを育てていくような意識で、まず自分のことを扱った方がいいんですね。

パートナーに対しては大人の部分を見つつ、大人の関係性を築こうという意識を持ちつつ、自分を掘り下げていく。

相手を問題児にしたりとか相手を悪者にするんじゃなくて、自分の問題なんだっていうふうに捉えて取り組んでいった方が、結果的に二人の関係性っていうのは早く良くなっていくことが多いんですね。

なので、ここの部分はですね、実はこの部分も「意識の切り替え」っていうのがすごく大事になるんですけども、あいつのせいはなくて自分の中にもあるからこの問題が出てきたんだなっていう当事者意識をですね、ぜひ持っていただければと思っております。

ということで、最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

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