自分は幸せになっちゃいけない!という思い込み。罪悪感の心理
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「小学生の頃から付きまとう罪悪感をどう癒せばいいのか?~幸せになってはいけない!という強い思い込みを外すプロセスとは~」
***
どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、今日もいい天気だったんですけど、ちょっと今は曇りがちな大阪でございます。
冬らしくなってきましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さぁ、今日は「幸せになっちゃいけないんだ」って、そういう思い込みを作る「罪悪感」についてお話していきたいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、フォローとかチャンネル登録も、よかったらよろしくお願いします。
で、今日の相談者さん、ネタ元さんのお話は、「罪悪感について」っていうことで、小学生の頃に同級生をいじめていたと。
で、それについてお母さんから一言言われたのがめちゃくちゃショックで、それ以来罪悪感をずっと抱えながら生きてきましたっていうお話だったんですけども。
こういう加害者的な心理っていうのは、罪悪感としても代表的なものでございまして。
そこから、とくに多感な思春期ぐらいに、そういった罪悪感っていうのが根付いてしまうと、その後の人生に非常に大きな影響っていうのを与えていきます。
ただ、この罪悪感っていうのも、今回の相談者さんのように明らかに「自分がやらかしちゃった」っていう場合っていうのはわかりやすいんですけども。
罪悪感って、実はたくさん種類があって。
「助けられなかった」っていう、昨日の話にも通じますけど、無力感から来る罪悪感っていうのもあったりとか。
「なんか自分1人が恵まれてる、申し訳ないな」っていう罪悪感とか。
あるいは、「助けられなかった、見過ごしてしまった」っていう、そういった罪悪感からさまざまなものっていうのがあります。
で、罪悪感っていうのを意識できる場合っていうのももちろんあるんですけども、カウンセリング等々で扱うテーマっていうのは、なかなか自分では意識しづらいものっていうのがたくさんありましてね。
で、自分ではなかなか意識できないものですから、ついつい罪悪感からくる「補償行為」っていうのなんですけども、そこにハマってしまって抜け出せない。
「なぜか知らないけど、自分は幸せになっちゃいけない」っていうふうな思い込みがあったりとか、あえて幸せじゃない方をいつも選び続けてしまうなんていうパターンとかに出てきて。
仕事で言えば、自分が望まない仕事っていうものにハードワークだったり、いわゆるブラック企業的なところに入ってしまったりとか。
パートナーシップで言えば、幸せになれない相手とばかり行為を繰り返していたり、「自分を傷つけるような関係ばかりを繰り返してしまう」なんていう状況として出てきます。
で、とくに「補償行為」っていうのが非常に鍵になるんですけども。
この補償行為っていうのは、補う、償う行為っていうことで、「自分は悪いやつなんだから、人1倍いいことをしなければいけない」とか、「自分は罰せらるべきなんだから、そういう汚いハードな、しんどいことをしなきゃいけない」みたいなふうな、いわゆる犠牲的な行為のことを補償行為っていうふうに言います。
罪を補い、償うという行為ですね。
で、そうすると、本当に自分がしたいことではなく、したくないんだけども、自分に合わないんだけども、「こんな罪深いやつは、そういうことでもしなきゃいけないんだ」みたいなね。
もちろんこの辺は無意識ですよ。
で、そういうところで、自分を罰するようなことっていうのを結果的に繰り返していく。
場合によっては、それで燃えつき症候群になったりとか、いろんな病気っていうものにつながったりっていうこともあって。
この罪悪感っていうのは、非常に我々の人生に大きな影響を与えるものでして。
何年か前に、「罪悪感がなくなる本」というのをディスカバー21という出版社から出させてもらってるんですけども。
そういった罪悪感っていうのは、やっぱり人生最大のテーマなんですよっていうふうに言ってもいいぐらいの、そういうテーマだったりします。
で、とくに自分が加害者であった場合っていうのは、目に見えて悪いことをしましたっていうことになるので、その傷っていうのを引きずりやすくなるんですけども。
逆に言えば、そういうことで罪悪感を感じるっていうのは、「もともと優しくて愛が深い人」っていうふうな解釈もできるんですよね。
つまり、そこで「申し訳ないことをした、悪いことをした」っていうふうに自分で解釈できるわけですから、それはそれで、非常にポジティブな角度からも見ていくこともできるわけですね。
ところが、当然ながらそういう罪悪感があると、そんな価値っていうのは受け取れませんと。
「自分っていうのは、とことん悪いやつで、とにかく幸せになってはいけないんだ。幸せになる資格なんてないんだ」っていうふうに自分を責めるもんですから、素晴らしいことをやって人から評価されても、その評価っていうのは受け取れなくなるわけですね。
自分のことをすごく愛してくれる人がいても、「自分が補償行為を頑張ってるから愛してくれてるんだ」みたいなふうに思えてしまうので、素直に人の愛っていうのが受け取れなくなってしまいます。
そして、この罪悪感っていうのは、自分を牢屋にぶち込んで自分を罰しようとするわけですから、どんどん孤独になっていくっていうようなケースもあって。
気が付けば周りに誰もいないと。
で、いろんな人に気を使いながら、顔色を伺いながら、もう見上げるような感じで、「すいません・・・私なんかここにいて・・・」みたいなモードで生き続けることになって。
でも、それは苦しいんだけども、「自分は罪人なんだからしょうがない」っていうような思い込みって出てくるんですね。
だから、「そこから抜け出そう」という、カウンセリングとかでテーマになったとしても、その長年の幸せになっちゃいけないっていう思い込みをまず払拭するっていうことが、けっこう難しいんですよ。
難しいっていうか、厄介なんですよね。
なぜかっていうと、長い間そういう思いをもとに生きてきたわけですよ。
「自分は幸せになっちゃいけない」と思って、いろんなことやってきたわけですよ。
だから、それがもう板につきすぎてしまって、自分の意識・発想・行動、言葉もそうですけども、その全てに罪悪感がベースになっているわけですね。
だから、「幸せになってもいいんだ」っていうふうに、自分の意識を変えていくっていうことが、すごく大切なテーマになって。
そのために、加害者だったら過去の出来事を振り返ったりとか、本当に感覚的な部分をセラピーしていったりとかして、罪悪感から少しずつ抜け出していくと。
アファメーションっていうのもよく提案します。
これは、「淡々と今から言う言葉を呟いてね」なんて言って、提案するんですけども。
よくあるアファメーションっていうのは、「私の罪は全て償われた」と。
「私は十分自分を罰してきました。だから、もう自分を釈放してあげていいんだ。だから、もう自分は幸せになっていい」
っていうような言葉を、自分自身に繰り返し繰り返し、何度も何度もかけてあげる。
1日、2日じゃないですよ。
もう2週間、3週間、1か月、2か月っていう感じで、1日何回も何回も、そういうセリフを自分に言い聞かせるような感じ。伝えていくような感じ。
「お前はもう罪を十分償ったじゃないか。十分自分を責めたでしょ」っていうふうに、自分を納得させようとするわけですね。
もちろん、淡々と読めば自然とそういう気持ちになってくるんですけども、感情を込めて自分を説得しようみたいなふうにしてしまうと、「いやいやいやいや・・・まだお前の罪はまだ償われてない」っていう反発を受けるので、できるだけ淡々と、祝詞をとあげるようにっていつも言いますけども、そういうふうに繰り返しアファメーションすることがおすすめだったりします。
それから、明らかに加害者である場合っていうのは、よくおすすめするのは、「当時の自分、その時の自分っていうのと向き合っていきましょう」と。
お手紙を書くってやり方もあるし、イメージワークを使うっていう場合もあります。
その当時の自分が、そういう加害者になってしまったっていうのはなぜなんだろう?と。
そうならざるを得ない事情っていうのが、もしかしてあったんじゃないのかな?と。
そういう心理状態にあったんじゃないかっていうことを、理解してあげるっていうことは、すごく大事なプロセスです。
自分で自分を理解していくわけですね。
僕たちっていうのは、ご機嫌の時、気分がいい時に、「誰かをいじめよう」なんていうふうには思わないわけですよ。
ってことは、当時の自分っていうのは、なにか心の中にわだかまり、いろんななにかを抱えてたっていうふうに言えるんじゃないかなっていうふうに見て、その自分と向き合って許していくっていうことをやります。
心理的なアプローチっていうのは、「罪を憎んで人を憎まず」っていうスタイルがベースなので、「やってしまったことはしょうがないんだけど、それだけの事情っていうのがあったんじゃないの?」っていうふうな見方をして、許しっていうのを作っていくわけですね。
もちろん、被害者になってしまった人に対して謝罪のお手紙を書く。
もちろんこれは出す必要はないんですけども、そこで「ごめんなさい」っていう言葉を実際に表現してみるっていうことも、許しにはつながります。
ただ、こういった許しに関しては、できれば専門家のサポートを受けながらすることが望ましくて。
余計に罪悪感っていうのを強めてしまうっていうことありますので、取り扱いには注意していただけたらなと思います。
ということで、「幸せになっちゃいけない、そんなことはないんだよ」っていう、そんなお話をさせていただきました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?