お父さんみたいな人は嫌だと思っていてもなぜ似た人に惹かれてしまうのか?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「お父さんみたいな人はイヤだと思っていながらなぜお父さんみたいな人に惹かれる自分がいるのだろう?」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、引き続きお届けしております。
まとまった時間があるときに収録する癖がありますので、2本続けての配信となっております。
ということで、今日は少し前に書かせていただきました、「お父さんみたいな人は嫌だと思っても、結局お父さんみたいな人にいっちゃうよね」っていう、このパターンについてお話をしていきたいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、チャンネル登録とフォローもよかったらよろしくお願いします。
少しでも心理学とかをかじった方、それから僕のブログとか、Youtube・Voicyを聞いてくださる方は、なにかとどんなパターンでも、両親の話、お父ちゃんお母ちゃんの関係っていうところが出てくるっていうところで、そろそろうんざりするというか、「またその話かいな(笑)」みたいなツッコミが入りそうなんですけども。
三つ子の魂百までとか、よう言われますけども、子供時代に1番近い距離であったお母さん、そしてお父さんっていう影響っていうのは、めちゃくちゃやっぱり受けるわけですね。
大原則として、お母さんっていうのは女性のモデルになるし、お父さんっていうのは男性のモデルになります。
で、その両親っていうのは家族の象徴でありますし、夫婦関係のベース・土台になるものでございます。
そこで僕たちは、本当に非常に近い心理的な距離の中で、お母さんの価値観、お父さんの考え方、そういったものをどんどんどんどんインストールして、成長していったわけですね。
で、もちろん物心ついてから、そして思春期に入ってしまうと、だんだん親から自立をしていきます。
そして、それまで自分が感じていた気持ちとは裏腹な行動っていうものに出ていくので、たとえば実際あったケースなんですけども、ある女性のクライアントさんをカウンセリングしてる時に、恋がうまくいかない、うんちゃらかんちゃらっていうご相談だったんですけども。
お話を伺ってるとね、どう見ても、どう聞いても、パパと仲良しな感じの子なんですよ。
しゃべり方、雰囲気、そして男性に対する距離感、それから魅力みたいなものも含めて、なんかパパっ子というか、ファザコンというか、そういう雰囲気の女の子がいたんですね。
でも、彼女はお父さんに愛されたことなんかないと。
笑ってるお父様を見たことがないと。
だから、「全然自分はお父さんになんか愛されてないんだ」っていうことを、彼女自身は実感されてたわけですね。
だから、「僕が間違ってるのかなぁ・・・でもなぁ」っていうふうに思ってたんですね。
ある時、彼女が実家に帰って子供時代のアルバムを見直すっていうことがあったんですね。
そしたら、そこにはびっくりする光景があって、もうパパに肩車されてキャッキャ笑っているちっちゃい女の子と、そして満面の笑みのパパ、そしてそういったパパと仲良く遊んでる写真っていうのがもう山ほど出てきたわけですよ。
で、その家に女の子は自分しかいないわけですよ。
ってことは、「これ私!?」みたいな感じになって、お母さんに聞いて、「あんたに決まってるじゃないの」みたいな。
「え、パパってこんなだったの・・・?」みたいな感じで、お母さんにお話をしたら、「いやあんた、もうめちゃくちゃお父さんっ子だったよ」と。
「もうお父さんとめちゃくちゃ仲良かったよ。ベタベタしてたよ」っていうニュースを聞いて、全然記憶にないわけですよ。
全然記憶にないんだけども、彼女の醸し出すパターンっていうのは、お父さんに愛されたこのパターンだったっていうようなケースっていうのが、昔実際にありました。
とても象徴的なお話だなっていうふうに思ってるわけです。
で、つまり僕たちの記憶っていうものは、やはり途中で切り替えられますよね。
なんか上書きされたりとか、改ざんされたりとかっていうことがよくありますよね。
それと同時に、忘れてるっていうことがめちゃくちゃいっぱいあって、とくに幼少期なんていうことは忘れちゃってるわけですよ。
で、そして大人になっていくにつれて、思考的・客観的に親っていうものとか、家族っていうものを判断していくっていうふうになるんですけども。
やはり辿ってみれば、彼女の記憶違いのように、「実は子供の頃は・・・」みたいなことっていうのがよくあるわけですね。
で、たとえば今回のネタ元さんにしても、お父さんが浮気を繰り返して、お母さんを苦しめてましたみたいな。
で、両親はよう激しい喧嘩をしてましたと。
そんな家庭も実際珍しくないかもしれませんけども。
そうすると、「お父さんのことが嫌だ」っていうふうに思うようになりますよね。
そんな「お母さんを苦しめるお父さんは嫌だ」って。
でも、その嫌だって思うのっていつ頃からなのか?っていうと、やはり物心ついてからだったりするんですよ。
で、もちろん子供の頃っていうのは、もう少し複雑な心理があって。
お父さんのことが大好きなんだけども、お父さんが大好きっていう行動をとるとお母さんが悲しむとか、嫌がると思ったら、お父さんが大好きっていう行動・言動をおさめる、我慢するっていうことも覚えたりします。
けっこうその辺りっていうのは、子供は本当に実は柔軟に動き回ってるんですね。
で、そうやってお父さんっていうものが本当は大好きなんだけども、嫌いになろうとした。
で、こういったことを記憶にある方も時々いらっしゃいますよね。
そうなってくるので、大人になって、大人っていうか思春期を迎えて、異性に恋をするようになると、女性の場合はやっぱり「お父さん」っていうのが、どうしてもやっぱり基準になります。
お父さんみたいな人を好きになるとは限らないんですけども、「お父さんと比べて・・・」っていうようなことを、どっかで意識の中に入ります。
したがって、結局「お父さんが浮気ばっかり繰り返して嫌だな」なんていうふうに思って、「そんな人とは絶対付き合いたくない。結婚したくない」と思ってたんだけども、なぜか自分が惹かれる人っていうのが、女にだらしがないというか、浮かれ口調、浮かれてるようなタイプの男性だったりして。
誠実で、真面目で、そんな浮気なんか絶対しないような男の人、こっちにしておけばいいのになっていうのはわかるんだけども、でもなかなか選べないっていうような現実っていうのが生まれてきたりします。
これは、「お父さんとの距離感、関係性っていうところを、もう1回掘り下げてみようよ」みたいな感じで見つめ直していくんですけども。
やっぱりそういった、家族の中、今は女性の話で、男性の場合は、お母さんがベースにやはりなるんですけども。
そういった、自分の意思とは違うかたちでやはり好きになったりとか、付き合ったり、結婚したりっていうことを、比較的繰り返しやすいんですね、僕たちは。
で、それはやっぱりお父さんのことが嫌だと思ってても、お父さんというものがやはり基準であり、お父さんのことが認めたくはないんだけども、大好きだった自分っていうのがいるんですね。
で、生まれてきた子供っていうのは、一緒にいるのは父ちゃん母ちゃんでございますから、どんな両親であっても嫌いになるということはできないんですね。
もう好きになってしまう、愛着が湧く。
で、その好きっていうのも、ちょっとここは説明がいるんですけども、異性のことを好き、ときめくみたいな感じの感情とは限らないんですね。
本当に愛着だったりとか、すごく大事な存在、大切な存在とか。
だからどっちかって言うと、好きって、お父ちゃんが大好きっていうよりも、「愛する」っていう方が、実は響きとしては近いのかなって思うこともあります。
だから、その彼氏に対して感じてる「好き」っていう気持ちを、かつてはお父ちゃんに対して抱いてるのかって言うと、それに近いものがあったかもしれませんけども、全く同じでは当然ありませんので、そこはちょっと注意というか、理解に役立ててもらえればなと思います。
そうして、お父さんお母さんのことが嫌いになれない。
どんなお父ちゃんお母ちゃんでも嫌いになれなくて、「男ってこういうもんなんだ」「女ってこういうもんなんだ」「夫婦ってこういうもんなんだ」っていうことを学習していくので、それが土台になっていくんですね。
で、そこを恨んで、最近「毒親」とかっていう表現もありますけど、実際そういうひどい親もいることは確かなんですけど、そこで親を否定して攻撃したところで、じゃあ自分が幸せになれるのか?っていうと、またそれはちょっと別の問題じゃないかなっていうふうに思うので。
一旦、その両親の在り方っていうか、両親を受け入れていく、許していくっていうことが、実はすごく自分自身の人生を生きるためには、やっぱりとても大切なことじゃないかなっていうふうに思っています。
とても心理学的に言うと、基礎的なお話になってきて。
で、記憶にないところを扱うっていうところは、なかなか自分でも実感がともなわないんですよ。
さっきの女の子のように、写真を見れば、「たしかに私お父ちゃんが大好きだったな」っていうふうにわかりましたと。
けれど、自分の行動とか、実際の恋愛とかっていうのが、お父さんの影響があるみたいなことって、やっぱり実感できないんですね。
でも、傍目から見ると、「どうしたってあんたお父ちゃんに愛されてるよ」っていうふうにしか思えない、見えないっていうところがあるので、だからその辺りを受け入れていきましょうと。
そして、「あ、じゃあ私ってお父さんに愛されたんだな」っていうことをベースにして見ていく。
これは結局僕の言葉で言えば、「自分を知る」っていうことになるんですけども。
そうすることで、より自分らしい生き方、人生恋愛ができていくっていうふうに考えております。
ということで、最後までありがとうございました。
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