アンダーグラウンドの中に理想の家族を作る心理。
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「アンダーグラウンドの中に理想の家族を作り、女として生きようとする心理。」
***
どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、暑い日が続いておりますけども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日は、ちょっと難しいというか、マニアックなテーマかもしれませんけども、「アンダーグラウンドの中に理想の家族・世界を作り出す心理」っていうところをお話したいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、チャンネル登録とか、フォローもよかったらお願いします。
で、今日のお話っていうのは、ちょっと難しいっていうか、複雑というか、そういうテーマをいただきまして。
ブログの方にまた書かせていただいたので、よかったらチェックしていただければと思いますが。
いつも僕はリクエストっていうか、ネタをいただいて、それにお答えするっていうのをブログのメインとしてさせてもらってるんですけどね。
そして、それをこちらでお話するって感じで。
普通は、けっこう長い文章ってそんなに採用しないんですけど、今回はとても、多分非常に表現力豊かな方がネタを書いてくださったおかげもあって、長文でも、「これは皆さん読めるかな、興味持っていただけるかな」ということで、採用させてもらったネタでございます。
で、必要な情報もちゃんと書いてくれたので、その後の展開がしやすかったんですけども。
今日のテーマは、「アンダーグラウンドの中に、いわゆる理想の世界を作る・家族を作る」っていう心理について、ちょっとご紹介していきたいなと。
カウンセリングしてると、けっこうちょこちょこよくある話でもあるんですけども。
一般的には、あまり馴染みがないというか、それこそ小説とかドラマの世界なんですけど。
ただ、現実的にそんなレアケースなのかっていうと、僕はそう感じてなくて、意外とよくあるんじゃないかっていうふうに思っています。
だから、そんな大層なタイトルなんですけども、中身としては「あ~あるよね。ありうるよね」っていうお話かなって思います。
で、事の流れを今日はちょっとお話していきたいなと思うんですけども。
僕らはやっぱり育った家庭っていうのが、大人になっても人間関係の土台としてしっかり出てきます。
たとえば、すごくいい子・優等生をしてきた人は、家族の期待、そして学校の先生とか、周りの人の期待に応えて、自分の人生を生きていくっていうことになります。
また、「調整役」っていう役割があるんですけども、扇で言う要ですね。
僕はよく扇子を使ってるんですけど。
扇子の、いわゆる要の部分ですね。
ここですね。
そうですね、Voicyの方はちょっとわかりにくくてすみません。
要の部分となって、この部分が取れてしまったら、扇として、扇子として役に立たなくなっちゃうわけですよね。
で、家族の中でそういう役割を担うっていう人もいて。
これはお母さんがやることがけっこう多いんですけども、場合によっては子供が担うっていうこともけっこうあったりします。
で、そうすると、優等生で生きてきたとか、調整役をやってきましたみたいな、そういう生き方をすると、一言で言えば、「自分のことをそっちのけで、周りの人を優先して生きる」っていうことをやり始めます。
これはもう家族の中で仮面をかぶって生きてきたっていうことで、今言った2つ以外のパターンでも言えることなんですけども。
本当の自分を押し殺して、隠して、周りの人に合わせて自分っていうものを作っていく。
これは誰でもやるんですけども、それがやっぱり強烈になって、自分自身と分離してしまうってことがよくあるんですね。
つまり、「本当の自分を隠して、表での自分というのを演じる」っていうことなんですよ。
たとえば、明るくて元気ですごく活発な子が、そのキャラだとこの家庭内にフィットしないから、ふさわしくないから、後付けでおとなしくて従順で静かな、そういうキャラを作り上げるっていうような場合っていうのもけっこうあります。
これはすごくよくあるケースでね。
で、そうすると、その「活発ですごく明るくて元気な自分」っていうのは隠されてしまって、表向きの「おとなしくて静かな感じ」の自分っていうのが出てくるっていうことになります。
この「ギャップ」っていうところがポイントになってくるんですね。
他にも、すごく情熱的だけどクールに振る舞うようになったとか。
そういった、少なからず僕たちは仮面をかぶって生きてるんですけども。
そうすると、表の自分っていうのは、周りの人と人間関係のバランスをとってできるものですし、それから同時に、こういう心理もあって。
「本当の自分を出したら嫌われる」とか、「うまくいかない」とかっていう思い込みから、このパターンっていうのが出てくるっていうこともよくあったりします。
そういう感じで、自分自身っていうのを隠して、本当の自分じゃない自分で生きようとすると、どうなるか?って言うと、しんどいんですよ。
辛いんですよ。
苦しいんですよ。
で、辛くてしんどいから、どういうふうになるかと言うと、アンダーグラウンドっていう世界を必要とするようになるっていうのが、今日のお話のメインというか、趣旨というか、重要なポイントでございまして。
で、アンダーグラウンドっていうところでは、「表に出せない自分っていうのを満たすための場所」っていうことになっていくんですね。
表に出せない自分を満たす場所だから、先ほどの話で言えば、表では静かでクールに振る舞ってるんだけども、アクティブで明るくて元気な自分っていうのを出していかなきゃいけない。
出していかなきゃいけないので、出せる場所。
でも、学校とか、表の社会で出せないんですよ。
じゃあ、どうするか?っていうと、そういった世界とは断絶された世界っていうのを作り出すようになるわけですね。
これが、人に隠れてコソコソっていうことになるんですけども、致し方なく、そうするしかなくてやってるっていうふうに解釈する方がいいと思います。
で、ここが1つのポイントになってくるんですけども。
そういった、いわば「2つの人生」っていうのを生きることになるんですけど、これは多かれ少なかれ皆さん持ってます。
ところが、表の役割、表の優等性だとか、調整役だとか、仮面がすごく強くなってしまった分だけ、アンダーグランドっていうのも強くならざるを得ないわけですね。
で、そこでどうなるか?って言うと、2つの人生を生きるような感じになって、それでバランスを取っていくんですけども、このアンダーグラウンドの方の世界に、表の社会で満たされないものを入れていくわけですよ。
だから、恋愛とかでそういうふうなパターンになっちゃうことも多いんですけども。
たとえば、家族っていうのがすごくきつかった、辛かった、居心地が悪かったっていうことになると、アンダーグラウンドの方に理想の家族を作ろうとするっていうような傾向があるんです。
たとえばですけど、わかりやすい例でいくと、お父ちゃんがめちゃくちゃな人で、全然愛してくれへんかったし、全然お父さんとしての機能が麻痺してましたと。
で、「こんなやつ親父じゃねぇ」みたいなふうに思って生きてきましたと。
ってなってくると、表の社会で男性不信っていうのが強くなるんですね。
「結婚してもどうせそんな感じになるよ」みたいな感じになると、今度はアンダーグランドで「理想のパパ」っていうのを求めるようになります。
これが不倫であることも多いんですけども、理想のお父さんっていうのを持ってきて、その既婚者の彼と付き合うことによってっていうことが多いですけど、そこに理想の家族を作り出そうとします。
で、その時のポジションが、娘と父の関係になるか、パートナーという関係になるかは、ちょっといろいろケースバイケースなんですけども。
要するに、表の社会で得られなかったものを、アンダーグランドで手に入れようとするっていう心理から、表の社会で家族が手に入れられなかったら、アンダーグランドの中に家族を作ろうとするっていう心理っていうのができるんですね。
で、これはもう本当に一般的にもけっこう見られるんですけども、ただ表と裏の分離っていうのがすごく重要で。
離れてしまえばしまうほど、この世界が全然違うものになっていくんですね。
だから、統合がけっこう難しくなるんですが。
そうやって、アンダーグラウンドの中に、理想の世界っていうのを作り出す。
これはある人はファンタジー・空想っていうところでやったりしますし、趣味の世界とか、秘密基地を作るとか、こっそりと1人暮らしをするみたいなことでやってる方も、実はいらっしゃったりとかして。
趣味の中で、誰にも邪魔されないところで、釣り糸を垂れるっていうのがアンダーグランドになる場合もあるんですよ。
で、その中で、理想の世界を手に入れてしまったが故に、故になんですけど、故にどんどんどんどん表社会が辛くなるんですけども、その分やっぱり分離が進んでいくんですね。
そうすると、たとえば表社会では、普通に結婚して子供もいる家庭を築いてるんですけども、それはあくまで優等生だったりとか、調整役としての自分がやってることで、本当の自分を出せるっていうのは、アンダーグランドで付き合ってる彼の前なんですよね。
で、そこで理想の夫婦関係みたいなことを作って。
だから、これを統合させていかないと、どんどんマインドが分裂してしまうっていうところが、やっぱり1番の問題なんですけども。
そのために「自分と向き合っていきましょう」っていうのが、今日のお話でございました。
ということで、最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?