投影の外し方〜パートナーシップは代理戦争!?〜

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「夫婦はお互いに過去のあらゆる人間関係を投影し合って代理戦争を起こすもの~投影はどう外したらいいのか?~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

今日は、曇り空の東京からお届けしております。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

だいぶ涼しくなりましたね。

本当に秋ですね、っていうところなんですけども。

今日は、「投影を外す」っていうお話をさせていただきたいと思います。

ちょっと難しいテーマですけども、よかったら最後までお聞きください。

そして、チャンネル登録、フォローとか、シェアも大歓迎でございます。

よろしくお願いします。

まずは、その「投影を外す」っていう話の前に、「パートナーシップってけっこう代理戦争なんですよね」っていうお話から始めたいと思うんですけども。

パートナー、とくに夫婦ともなりますと、どんな関係性であっても、「鏡」というふうに言われます。

「お互いがお互いの鏡になる」っていうことですね。

で、どういうことかというと、夫婦っていうのは、とくに親密な距離、心理的に非常に近い距離になりますので、「お互いに自分の過去のあらゆる人間関係っていうのを相手に映し出す」っていう傾向があります。

つまり、お父さんであったり、昔の恋人だけじゃなくて、上司だったりとか、先生だったりとか、友達だったりとか、いろんな人間関係をパートナーに投影するんですね。

で、お互いに投影し合うっていうことをやります。

たとえば、もうちょっと具体的に言いますと、自分が奥さんに対して過去の彼女だとか、それからお母さんっていうのを投影する。

で、彼女は彼女で、僕に対して、自分のお父さんや、場合によってはお母さん、そして過去の恋人とか、友達なんかを映し出すっていうことになります。

とくに近い距離感ということで、家族を映し出すっていうことが非常に多いんですけども。

ただ、それが非常に気づきにくいというか、自然に起こることなのでわかりづらいんですよね。

だから、自分ではそういうふうに思ってないんですけども、たとえばなにかで喧嘩になった時に、「え、それって私に言うてんの?なんか違う人に言うてんじゃない?私そんなことないよ」みたいなふうに思われることもあると思いますし。

喧嘩が終わって冷静になった時に、「あれは彼に言いたい言葉じゃなくて、昔の彼に言いたかったことだな」みたいなふうに気づくこともあるでしょうと。

つまり、過去の、とくにトラウマだったりするところが多いんですけども、無意識のうちにパートナーに、自分の過去の人間関係を映し出して、トラウマであるが故に、たとえばビビッてしまったり、喧嘩っ早くなってしまったりとか、突っかかったり、競争したりとか、嫉妬したりとか、いろんなことが起こってしまいます。

そして、それがお互いに起こるっていうことなんですね。

だから、ある意味パートナーシップっていうのは、「代理戦争の様相を呈してくる」なんていうこともありましてね。

お互いにお互いの親を投影し合って、親がしてくれなかったことをパートナーに文句を言ったりとか、親が言ってたことをそのまんま思い込んで、パートナーを否定したりとかっていうこともやってしまいがちなんですよね。

だから、自分ではなかなか自覚するっていうことが難しいので、「そっか、パートナーには、とくに自分の両親だったり、兄弟だったり、過去の恋人だったりっていうのを投影しやすいのね」っていうことを、まずは知っておきたいところですね。

そうすると、まだまだ気づきやすくなります。

それって、本当に相手に対して思ってることなのか?

それとも、そこに過去の誰かを見て、その人に言いたいことを自分は言っていたり、思ってたりするのか?

っていうことを、改めて検討していくっていうことがとても大切になっていきます。

で、こういった、相手に誰かを投影してることに気づいて、それを外していこうという試みをすることによって、相手をありのままに見ることができるようにだんだんなっていきます。

それは、実は本当の意味で相手をありのままで見るっていうことは、本当に不可能に近いんですけども。

ただ、強い影響っていうことを排除していくことができると。

今日の元ネタさんも、どうやら相談者さん、女性の方が、旦那様に自分のかつてのお父さんというのを投影してる部分があって、その旦那様の場合は、旦那さんの昔の奥さんだったりとか彼女たちっていうのを、今の奥さんに投影してるっていうことで、そこでなんかすれ違い、代理戦争みたいな感じのことが起こってるっていうふうに推測されるんですね。

詳しくは、ブログの方を読んでいただけたらよくわかると思いますけども。

そうすると、彼女の立場、相談者さんの立場からすると、たとえばお父さんが厳格で怒鳴って怒りっぽい人だったというところで、彼がなんか怒ったりとかすると、その怒った彼に、怒ったお父さんを見てしまうわけですね。

だから、普段はすごく自分のことを愛してくれたりとか、仲良く2人でいい関係を築いてるにも関わらず、怒った彼っていうところから、あのお父さんにされた嫌な思いが蘇ってきて、彼との関係が険悪になってしまうということが起きてるわけですね。

ということは、頭ではわかってるんですよ。

そして、意識でもだいぶわかってるんですけども、「この人はお父さんではない」と。

当たり前ですけども。

でも、これはすごく重要な投影の外し方になります。

「この人はお父さんじゃないんだよ。彼なんだよ」と。

「私のことを愛してくれる大切な人なんだよ」っていうことを、気づくことも大事だし。

「彼も自分にそういった昔の女を投影してんだろうな」みたいなふうな感じで見てあげることで、ちょっと客観的に2人の関係を見ることができたり、自分のことを知ることができたりしますので、投影が外しやすくなっていきます。

でも、投影っていうのは、本当にもう無意識的に瞬間的に起こるものですので、投影しないようにしようというのは、なかなか困難なんですね。

だから、まず投影してることに気づくこと。

そして、その時に外すって意識を持つことっていうことが、非常に大切なアプローチになります。

でも、そうやって彼の怒った顔に、怒ったお父さんを見ているのであれば、やっぱりルーツは「お父さん」っていうことなので、「お父さんとの関係を見直していく」っていうことも大事ですし。

なによりも、そのお父さんの顔を思い出すっていうことは、お父さんと娘の関係がそこで再現されているわけですから、お父さんに怒鳴られたりとか厳しくされて、すごく震えているとか、怖がってる女の子が今でも自分の心の中にいるっていうことなんですね。

だから、その子を抱きしめてあげるイメージ、抱きしめて、「大丈夫だよ。大丈夫よ」って言ってあげたり、安心させてあげたりとか、「この人はお父さんじゃないよ」っていうふうに教えてあげたりとか。

もう今お父さんと仲良くされているのでれば、「お父さんはね、不器用なだけなんだよ。本当はあんたのことを愛してるんだよ」っていうことを自分自身に教えてあげるっていうことですね。

これが、投影を外していく根本的なアプローチっていうことになるのかなと思います。

そうすることで、お父さんに怒鳴られて震えてる女の子が「怖がらなくてもいいんだ」と。

「お父さんにちゃんと愛されてるんだ」とか。

「目の前の人はお父さんじゃなくて、旦那様なんだ」っていうことを、心の中の女の子が意識できるようになっていくと、だんだん安心した顔になって、笑顔が取り戻されていきますね。

で、そうすると、旦那さんの怒った顔にお父さんを投影する必要がなくなるし、だからと言って、別に見捨てられるとか、嫌われるとか、否定されるっていう怖れというのを抱かなくてもいいんです。

それらの感情っていうのは、昔お父さんとの関係で生じた感情。

その生じた感情を、旦那様との間に再現してるだけっていうふうに言えるので、そうすると、そこに意識を向けて、その女の子をケアしてあげることで、自分の心が癒されるだけじゃなくて、旦那さんに対しても、たとえばなにかで怒ってたとしても、それをどストレートに真に受けることなくかわすことができたりとか。

場合によっては、言い返すことができたりとか、「いやいや、そんなことないよ」みたいな感じで、穏やかに対応してあげられたりするっていうことができるようになりますから、夫婦関係っていうのは今よりさらに良いものになっていくでしょうというふうに言えるわけです。

で、こういう投影っていうのは、あらゆる人間関係の中に起こりますから、たとえば上司に対して自分の両親を投影しやすいとか。

同僚であったり、恋人にあたっては、両親だけじゃなくて兄弟であったりとか、思春期の友達なんかを投影しやすいんですね。

でも、その投影っていうことに僕たちはなかなか気づけないので、「まずはその意識を持ちましょう」というのが1つ目のポイントですし。

その関係性で、もしネガティブな感情が動く。

たとえば、上司になにか言われるとすごい気にしてしまうとか、同僚に対して非常に顔色を伺ってしまうみたいなところがあるのであれば、その同僚とか上司ではなくて、そのルーツにある誰か、だいたい親子、兄弟、そして思春期の友達、この辺に集約されることが多いんですけども。

こういった部分を「あ、投影してるんだ。まだここにあった傷っていうのが治ってないんだな」っていうふうに解釈して、そこを見つめ直していくことによって、その同僚との関係性というのを変えていったりとか、上司に対しても、怯えずに対応できるようになったりするっていう変化がもたらされます。

だから、けっこう人間関係のトラブルというのは、そんなふうに投影が起こって、過去の人間関係のトラウマを今再現してるっていうことが多いので、そのことだけを意識する、気づくだけでも、だいぶ変わってくるところはあるんじゃないかなっていうふうに思っております。

ということで、今日も最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。

根本でした。


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