大人になっても終わらない反抗期。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「終わらない反抗期問題。~あなたのその嫉妬や競争、もしかしたら、親に対して持っていたものが再現されているのかもよ?~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日は沖縄の宜野座というところにやってきております。

とても過ごしやすいというか、むしろ暑いくらいでございまして。

ちょっと音がうるさいかもしれませんけど、なるべくマイクに近づけておしゃべりしたいと思います。

今日は「終わらない反抗期」というお話をさせていただきたいなと思っております。

よかったら最後までお聞きください。

ということで、カウンセリングをしてて現状の問題なんかをお聞きしながら、「あぁ、なんかまだ反抗期が終わってないみたいだね」っていう指摘をさせてもらうっていうことがあります。

いわゆる親に対していろんな思いっていうのがあって、それがまるで思春期くらいといいますか、反抗期真っ盛りの意識っていうものがまだまだ現状で続いてるみたいな状態の時に、そんな指摘をさせてもらうわけですね。

で、そう言われると、なんかすごく自分が未熟なような、まだまだ子供だって言われてるような気がするかもしれないんですけども、意外とけっこうよくあるケースでして。

たとえばですけども、すごく親からの抑圧というか、押し付けといいますか、過干渉といいますか、親が非常に力を持っていて、それで押さえつけられちゃって、思春期くらいに反抗期が迎えられなくて、ようやくその中で自立しはじめていって、大人になってから反抗期のような症状っていうか、状況っていうのを引き起こすっていう場合だったりとか。

それから親も子も、非常に情熱的というか、負けず嫌いというか、競争心旺盛というか、そんな状態で思春期にはじまった反抗期が、ずっと大人になってからも続いていくと。

もちろん顔を合わせれば喧嘩ばっかりっていうようなケースもあるんですけども、実際多くあるのは、もう何年も口をきいてないとか。

たとえばお父さんの話が出るだけですごく嫌な気分になって、「もうその話やめて」みたいな感じになっちゃうとか。

そんなふうに、大人になってからもまだまだ思春期のような状態、反抗期の状態が続いてるみたいなことっていうのがあったりします。

それから、他にも今日のケースなんていうのはそれに値するかもしれないんですけども、親が偉大すぎるというか、立派すぎるというか、職業的とか社会的地位があるとか、それから経済的なことであったりとかで、非常に親が強いというか、尊敬を集めるような存在だとすると、相対的に自分がすごくちっぽけに感じたりするんですよね。

で、そうすると、親に対して競争心が芽生えてくる思春期ぐらいから、親に反発して生きるようになったりするんですね。

で、親が要は権威を持ってるとか立派な人間だっていうことであれば、自分はその逆の方に振ったろうみたいな感じに出たりするんですけども。

そういった状況の中で育っていくと、親に対する反抗期っていうよりも、むしろコンプレックスとか、劣等感みたいなものをずっと抱え続けて、「自分なんて価値がない人間だ」っていう思いを持ったとか、「自分はあんな人みたいになれないから」っていって拗ねるというか、そういった状態で、自分の存在意義・アイデンティティっていうものが確立できてないまま大人になっていった状態。

こういったケースも、いわゆる反抗期が続いてるとか、反抗期が終わってないっていうような表現をしたりします。

この辺は「反抗期」っていうような表現というものが正しいかどうかは別として、社会的にも反逆児になったりとか、最後の3つ目のケースなんかはとくにそうですけども、アイデンティティの確立っていうのができてないので、結果的に自分自身っていうものを全然承認できない、自信が持てない、自己肯定感が低いっていう状態で、周りの人に対しても反抗的・反逆的だったりとか、すごいコンプレックスを感じて生きにくい状態になったりします。

親との葛藤・競争というか、戦争状態みたいなものがずっと続いてたりとかすると、当然それが親との関係っていうのは社会によく投影されるんですね。

そうすると、職場でトラブルメーカーになったりとか、理不尽なことをいっぱいされたりとか、いろんな自分にとっては良くない不利益を被るみたいなことっていうのが、かなり出てきたりするわけですね。

っていうことで、大人になってからも反抗期がなかなか抜けないっていうような問題っていうのは、自分の生きづらさとか、ライフワーク問題とか、もちろんパートナーシップっていうところにも影響していくけっこう大きな問題だと思います。

一方では、年齢的にもたとえば今「大人になったら」っていうふうに表現してますけど、20代、30代だけでなく、40代、50代になってから、親に対してこういった反抗心が出てくるっていう場合も、とくに抑圧されてきた場合なんていうのはけっこうあったりします。

なので、なにが正しくてなにが間違ってるっていうよりも、「そういったわだかまりを持ったまま大人になっちゃったんだな。だから今も反抗期なんだな」っていうふうな意識で自分を受け入れることがまず第1段階でございます。

で、とくにこの大人になっても反抗期が終わらない問題っていうのは、けっこう「親への反面教師」みたいな生き方をされてる方もいらっしゃって。

で、この反面教師っていうところにちょっとまた触れたいんですけども、そもそも親を反面教師にするということは、「親基準・親軸」であるんですよね。

親が右に行ったら自分は左に行くって感じで、左に行きたくて行くっていうよりも、右に行くことがはばかられるから左に行くっていうような発想になるので、親基準・親軸だったりするわけですね。

つまり、ここでは「自分軸」っていうことが非常に求められるわけですよ。

その上で、親に対してやっぱり反抗的な態度を取り続けるという、要は中指立ててずっと生きてるもんですから、親をずっと見続けてることになるんですね。

そういった意味で、精神的に親から独立・自立っていうことがしづらいっていう状況が、ここでは繰り返されるわけでございます。

じゃあ、どうしたらいいの?と。

これからどうしていけばいいんだ?と。

「自分もそうなんだけど、ちょっと困るよ」っていうような場合に、ちょっとお話をしていくと、実際大きく言ってみればさまざまなポイントっていうのが出てくるんですけども、1つ目のポイントとしてはやっぱり親軸であると。

反抗期なんだっていうことを受け入れると、「親軸なんだ」っていうことが、まず1つ目。

気づきですね。

「あぁ、そっかそっか、じゃあ自分軸に戻さなきゃいけないよね」とか、「自分軸っていうことを意識した方がいいよね。私はどうしたいんだろう。私はどういうふうに生きたいんだ」っていうことを問いかけていきましょう。

そこから先に自己肯定感をあげるっていうことになるんですけども。

じゃあ自分はどうしたいのか、なにがしたいのか、どういう生き方がしたいのかっていうことを、ここで改めて振り返っていくっていうこともすごく大事ですし、そこからさらにライフワークデザインとか、いつもの話になりますけど、そういった「自分らしい幸せな生き方」を模索していく。

気づいたことをきっかけに、そういった方向転換していく。

これで親から本当に自立するっていう意味になります。

で、そこに至るプロセスにやっぱり必要なのは、「親と向き合うこと」が大事だなと。

親に対して競争心を持ってたり、コンプレックスを持ってたりとか、すごいネガティブな感情があるということであれば、それをちょっと手放していく。

これは親への執着というか、親へのそういった反発心・自立心っていうのを手放していくっていうことを、まず1つ目にやっていきましょうかっていうことで、結果的にこれが「親を許す」っていうプロセスになります。

でも、親だけを許せばいいか?っていう話になるとそうではなくて。

かつてそういう選択をしちゃった「自分自身のことも許していく」っていうのが、次に大切なプロセスになるんですね。

なので、親に対して非常に反発心を持ったりとか、競争心があってなかなか反抗期っていうのが終わらないよ、反抗期がずっと続いてるよ、みたいな生き方になって反逆児になってる場合、やっぱりどこかで親と向き合って、その感情を処理していく、癒していくっていうことは、ちょっと避けられないかなっていう気はしております。

かと言って、親本人と対峙することが目的っていうよりも、自分の中にいる親との向き合い方なんですよね。

子供時代に自分が感じていた素直な気持ちにちょっと向き合って、この気持ちっていうのはポジティブな気持ちだけじゃなくて、ネガティブな気持ちっていうのも含まれます。

寂しかったよとか、辛かったよとか、嫌だったよみたいな、すごく親に対して劣等感を感じてたなとか、すごく窮屈だったなとか、そういった親に対してネガティブな気持ちと同時に、感謝できることを、あるいは愛されてたことを受け取ったりとか。

自分なりに親を愛そうとした自分っていうのを振り返っていくこともすごく大切で。

そうやって、自分の中にいる親との関係性っていうものをフラットにしていく。

だって、いろんな部分で大人になってる部分がありますから、その中で親との関係をもう1回向き合っていくことで、この葛藤からは抜けやすくなって反抗期を終わらせるっていうことができます。

反抗期が終わると親に対して対等な目線で付き合えるようになりますから、生きていくこと、社会的にも楽になるんじゃないかなと思っております。

ということで、最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。

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