トランスジェンダーとセクシャリティの解放

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「トランスジェンダーにとってのセクシャリティの解放とは?」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで今日は2本目の収録でございますが、トランスジェンダーの絡みのテーマをいただきまして、ありがたいことでございますね、本当にね。

そういうちょっとニッチなというかレアなお話なんですけども、けっこうこれはシスジェンダーの方々にとっても参考になる話があるんじゃないかなと思って、ネタにもさせていただきましたし、ここでもお話をさせていただきたいなと思っております。

セクシャリティの開放という話をよくさせていただいてるんですけども、これが一般的にはシスジェンダー、心の性と体の性が一致してる方々に向けた発信というのをけっこうしてるんですけども。

実は僕もカウンセラーを20年以上やってると、そういったトランスジェンダーっていう方々のカウンセリングとか、いわゆるLGBTの方々のカウンセリングというのもけっこうやってまして。

大阪に堂山町という、そういう町があるんですが、東京で言う2丁目ですね。

そこの方々をけっこういろんなタイプの方をカウンセリングしてた時期があって。

それでその世界の話を、僕も彼ら・彼女たちを通じて学ばせていただいてた時期がありました。

いろいろとやっぱり今日のブログのネタ元さんもそうだったんですけども、いわゆるFTMな人が、胸を切除したいと、男になりたいからホルモンだけじゃなくて手術にも踏み込みたいみたいなお話っていうのがあったりとか。

それから男性の方が心は女性だからということでやっぱり手術、当時の彼はよく「工事工事」っていう話をしてましたけども、その工事するかどうかっていうようなお話をいただいたり相談されたりとか。

あるカップルカウンセリングで、見た目の性別と戸籍上の性別が逆っていうカップルをカウンセリングさせてもらってたりとか。

そういう中で彼らの苦悩であったりとか葛藤であったりとか、それからもちろん差別であったり世間の目だったりとか、僕ではとても想像をすることもできないぐらいの苦労っていうのをけっこうなさってる方々がいて。

もしかすると今回のネタ元さんも同じような思いを散々されてきたんじゃないかなと。

しかも幼少期に虐待や性的虐待というのを受けてきて、父子家庭で育ったっていうところもあって、かなり女性性的には傷ついてしまってるのかなっていうふう思われるところがあります。

そういった今日のネタ元さんのトラウマであったりとか、才能であったりとかっていう見方についてはちょっとブログの方をお読みいただきまして、普段僕がセクシャリティの解放っていうことをよくテーマにしてるんですけども、それとトランスジェンダーの方々っていうのはどういう関係、どういうことなのかなっていうところをちょっとお話してみたいなと思います。

基本的にはジェンダーについての区別っていうものは、実はセクシャリティの解放というところでは本質的なところではあんまりジェンダーは関係ないというのが僕の印象で。

というのも、セクシャリティっていうと一般的に性的魅力っていうふうに訳されたりするんですけども、僕から見るとそれは狭義で狭い意味でのセクシャリティという意味で。

本来は「生命力」みたいな、「素の自分」みたいな、もっともっと自分の根っこにあるエネルギーそのもの、生命力そのものみたいなニュアンスで扱うことがとても多いんですね。

なので、それがシスジェンダーのだろうがトランスジェンダーの方であろうが、「ありのままの自分、素の自分で生きる」ここを目指すっていうことがセクシャリティの開放ということになってくるのかなっていうふうに僕は解釈をしています。

だから必ずしも性的なことだけではなくて、本来の自分、ありのままの自分。

こういう表現をよくします。

「裸で生きるっていうことよ」みたいな。

もちろん心の話なんですけど、実際服は着ても着なくても環境に合わせればいいかなと思うんですけども。

裸で生きる。

無防備ですよね。怖いですよね。

やっぱり鎧を着こんでいた方が、甲冑着てた方が安全ですよね。武器も欲しいですよね。防具も欲しいですよね。

なんていうふうになって、僕たちはガッチガチに素の自分を隠してその場に合わせて生きてるんですけども。

やっぱりそれだと、そういうときがあってもいいんですけど、脱げる、脱いで裸になる瞬間っていうのがやっぱり欲しくないですか?と。

できればその裸のまんま生きていけたらめちゃくちゃ楽だし、気分もいいし、開放的だし、自由だしっていうことを感じられますよねっていうことで、セクシャルエネルギー・セクシャリティの開放ということをお話をしています。

もともとセクシャルエネルギーっていうのは本当に深いところから湧き上がってくる、自分本来のエネルギーなんですよね。

これがいわゆる自分本来のっていうところから、女性は女性らしく、男性は男性らしくっていう表現になってきて。

なのでその女性なら女性らしさっていうものより解放してもいいんじゃない?とかっていう表現になるんですね。

そうすると、心と体の性が一致してないトランスジェンダーを感じてる方はどうなるのかっていう話になるんですけども。

ここではたとえば女性の体でそれを開放する。

でも実は心の中は男なんだよねっていうと、やっぱりそこにすごいギャップっていうのが出てきてしまうかなというふうに思います。

だから手術をして切除したりとか、ホルモン注射だったりとか、いろんなかたちで心と体の性を一致させていこうというふうに希望される方ってすごく多いと思うんですけども。

実際にそのメスを入れるかどうかとか、注射を打つかどうかっていうところについてはちょっと僕はもうケースバイケースと思っていて、そんなに安易に判断して僕が気軽にアドバイスできるものでもないので、じっくりそこはお話を聞きながら本当に一緒に考えていきましょうというスタンスでいつも向き合ってるんですけども。

いわゆる狭義じゃなくて広義の広い意味でも、セクシャリティ・生命力っていうところから見ると、自分の心と体の性が一致してなかったとしても、

じゃあ本当にあなたの好きなことは何?

本当にあなたがしたいことは何?

自分がすっごい笑顔になれることって何?

今よりもっと自由になったらどんな世界に生きられると思う?

今の日常生活をもっと大胆に、もっと開放的に自分らしく生きるとしたらどんな毎日になると思う?

みたいな、そういう問いかけっていうのができます。

セクシャリティの開放ということでそういうテーマを使って、これがグループセッションになったりとか、実は明日・明後日からこういったワークショップっていうのも各地で開催させてもらうわけですけども。

そうやって「本来の自分ってどんな自分なの?本来の自分が持ってるエネルギーを全部解放をしたらどんな人生になると思う?」っていう、イマジネーションというのを広げていくわけですね。

そうすることによって、逆にどういう生き方を自分がしたいのかな、どういうふうな生き方が自分に合ってるのかなっていうふうに見えてくると、必然的にこの鎧を脱いで裸にならないとやっぱりわからないことっていっぱいあるし、制限がかかりまくっちゃってますから全然自由じゃないわけですよね。

なので、いわゆる自分自身を解放していくっていう意味で、よりセクションエネルギーを解放しようっていうニュアンスでいくならば、ジェンダーっていうのはちょっと一旦横に置きたいなと。

ただその中でやっぱり引っかかりがあるんですよねと。

やっぱり自分は心が男なので、男らしい生き方がしたい。でも見かけは完全に女なんですよね。

このギャップっていうものにやっぱりどうしても葛藤が出て来てしまうんですよねと。

こうお感じの方であれば、今度そこで初めて、じゃあ自分の体っていうものをどう扱っていくのか。

本当に手術して心と体の性を一致させていく方がいいのか、それとも今のままで受け入れていく、受容してこのままで生きていくというのが実は生きやすいのか。

このあたりもさっき言いましたように、改めて具体的な話っていうのはご相談の上になってくるんですよね。

ただその上で見ていくと、より結論というか腹が括りやすいんじゃないかなというふうに思います。

僕は手術してもしなくてもどっちでもいい派で、「あなたが本当にしたいようにいきましょうね」っていうような提案というのを今までもしてきたんですよね。

だからまずは自分自身の内面からいきましょうかと。

マインドセットからいきましょうかっていうところで、自分自身を開放していく、そして自分自身がもっと自由になっていく、今の環境が自由になっていく。

そしたらどんな世界に住めるだろうかっていうのをどんどんイマジネーションしていくわけですね。

そしてその上で、現実っていうものを場合によっては変えていく。

捨てなきゃいけないものがけっこう出てきたりとか、新たに取り入れるよりは捨てなきゃいけないもののほうが多いはずなんですよね。

そこで本当に自分らしさにコミットしていく中で、体との関係っていうのもちょっと見ていけばいいんじゃないかなっていうふうに思う次第でございます。

トランスジェンダーというテーマは今現在非常に重要なテーマの一つだと僕は思っていて、そういうセッションなんかさせてもらってますので、興味ある方はぜひご検討いただければと思います。

ということで、今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。

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