失恋して廃人のようになってしまったら?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「失恋して廃人のようになってしまったときは大人しく廃人になっておくのが正しいのです。」

***

どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつも聞きくださいましてありがとうございます。

今日は昨日の話の続きというか、似たようなお話になってしまうかもしれませんけども。

今日は「失恋」というお話をお届けしたいと思います。

ただ失恋だけじゃなくて離婚とかももちろんそうなんですけど、職場ですごいショックなことがあったりとか、突然リストラとか、プロジェクト打ち切りとか、メンバーから外れちゃったとか、それから大きなミスをしちゃったとか。

それから友達を失うという経験とか、大切な人を亡くしてしまうなんていうような、そういう場面でも出てくるかなっていうテーマでございます。

今日は「失恋して廃人のようになってしまった」っていうテーマを取り上げてみたいなと思います。

ブログでも回答させていただいたんですけど。

皆さんはどうでしょうか?

そういう体験ありますでしょうか。

僕も思い返せば昔めちゃくちゃショックなことがあった時には、なにも食べれないぐらいまでのことっていうのは正直あんまりないんですけども、でもやっぱり廃人というか無気力になってしまった時期っていうのが正直あったりするんですけども。

たとえば今日のネタ元さんのように、2年半付き合ってた人とお別れすることになって、最初の1週間は頑張ってたんだけども、なにかのきっかけで、体調を崩したことをきっかけに、ガタガタガタガタと廃人のような生活をするようになってしまったっていうところなんですね。

で、この件に関してだけじゃないんですけども、僕はいつも「心とか体の反応っていうのは全て正しい」っていう言い方をしてまして。

たとえばもっと頑張らなきゃいけないのになんか体がついてこないっていうことは、体の方が正しいんですね。

あるいは失恋とかショックなことがあって、早く立ち直りたいと思うんだけども、なかなか心が本当に鉛のように重いって表現もありますけども、心が重たくて全然前向きになれないとか、すごく悲観的な状態から抜け出せないっていうこともあります。

その時に頭で考えると「もっとちゃんとしなさいよ」とか、「もういい加減前に進みなさいよ」とか、「こんなことしてちゃダメ」とか、「この程度のことでそんなボロボロになってどうすんだ」みたいなことで、自分を責めてしまうってことがよくあると思うんですね。

これは思考が作り出すっていう部分もあるし、感情のある部分がそういう動きをするっていうこともあるんですが。

これは傷口に塩を塗ってるようなものだっていうふうに、よく例えるわけですね。

だから余計に回復が遅れてしまうっていうことがあると思うんですね。

実際にカウンセリングの中でそういうお話を伺う時も、「できるだけ体優先で」っていう話をさせてもらうことが多いです。

起き上がれなかったら起き上がれなくていいし、もう食べれんかったら食べなくてもいいし、もうただ寝てるだけしかできなくてとか、仕事へ行く気力がなかったらもう仕事を休んでもいいと思うんですよね。

でもけっこうやっぱりそこで頑張りすぎてしまう方がいらっしゃって、本当に仕事中に涙が出てくるとか、本当には気分が悪くなってしまうとか、全然仕事に集中できなくてみんなに迷惑かけちゃうなんていう時もあると思うんですが。

そういう時はもうね、サボっちゃいましょうと。

「堂々と休みましょう」っていうところなんですけど。

これが人によっては、失恋の時でそんな態度をとるなんてみたいなふうに自分で思っちゃったり、そういうふうに言ってくる人もいるんですけど、「こっちの体がしんどいんだからしょうがないの」っていうふうに逆に突っぱねたいところなんですよ。

でも弱ってる時っていうのはそういう心無い言葉も刺さりやすいですし、尚更そういう場所からは遠ざけていきたいなというところでございます。

ただとくに回復期とかに入ってくると、仕事をしてる時にすごく救われた気分になる人っていうのもけっこういて。

仕事してる時は気が紛れて元気になれるとか、辛いことを忘れて仕事の時は楽しめるっていう場合もあって、そういう時は全然仕事に救われてると思っていいかなと思います。

なので、そういうの心の動きとか体とかっていうものに、素直になっていただきたいなというのがやっぱりこういう状態なんですね。

だから廃人みたいになっちゃったんだったら、もう廃人でいきましょうよっていう話なんですよ。

そこで無理して元気になる必要もなければ、頑張る必要もないしっていうところのお話っていうのをよくさせていただいています。

で、仕事っていうところはさておいてなんですけども、僕たちの心って、強いっていうのかな、どういう表現がいいのかな、「信頼していいよ」っていうふうにいつも言います。

たとえばこういった廃人のような生活をして、何日も何日も過ぎていく。

そうすると「ずっとこのままだったらどうしよう」と思ったりとか、「早く立ち直らないとまずいなぁ」とかっていうふうに思うかもしれません。

ただ、心っていうのはけっこう強くて、勝手に元気になっていく、いわゆる「時間薬」っていうものってやっぱりあると思っていて。

なので時間が過ぎていくと、徐々に徐々に回復傾向に入っていくっていうことがよくあります。

たとえば人に助けを求めなさいみたいなことをよく言われるんですけど、人に相談する気力も無かったりとか、友達に連絡を取るとか、そういう気力もない時ってやっぱりあると思うんですよね。

それはもうしょうがないわけですよ。

ところがそうやって状態が、その問題とかそういう状況とかによって全然違いますけども、日にちが経っていくと少しずつ元気になってくる。

いわば本当に病気が回復するっていうのと同じように、「あぁ、連絡取ってみようかな」とか、「会いに行ってみようかな」っていうふうに思えるようになるわけですね。

そういうふうになるまで、「しばらく体の言うとおり、心の言うとおり過ごしてあげましょう。傷口に塩を塗り込むようなことやめましょう」っていうふうに言います。

昨日もお話ししたことと被るんですけど、もしその失恋を病気とか怪我に例えたらどれくらいの大きなものなんでしょうか?っていうふうに捉えてみれば、少しは安静になってもいいかなっていうふうに思います。

たとえばそういう時にカウンセリングなんかにいらっしゃる方もいて、元気が出ないとか前向きになれないとか、なかなか次に進めないみたいなお話をされるんですけども。

そういう時はその人の状況によりますけども、「無理はしない」ということは当たり前なんですけど、無理しないだけじゃなくて、「休む」っていうことがすごく大事で。

そういう時はカウンセリングにいらっしゃっても、あんまりそんなに突っ込んだ話はせずにいろんな世間話をしたりとか、それから失恋だったら彼のことを色々喋ってもらったり、涙が出てくれば泣いてもらっていいですし。

すごく寂しくなったら寂しいって素直に素直にやっていくと、やっぱり心って強いなっていうか、すごいなって思うのは、たとえば60分とかのセッションの中でもそういうふうに話をしていくと、最後の方には少し表情が明るくなってくるわけですね。

それでなんかのきっかけで笑かせたりとか、なんかでついニコッとしてしまってしまうような瞬間があると、心がふっと軽くなって、「あれ?なんか意外と私元気かも」みたいな。

「なんかいきなりちょっと心が軽くなったかなぁ」なんていう、とくにセラピーをするとかそんなんじゃなくて、ただただお話をして笑ってねと。

ただその時間を楽しく過ごしただけで、心がなんか元気になっていくと。

もちろんカウンセリングを終わって家に戻ってしばらく経つと、数日経つと、また重たい気分になっちゃうかもしれないんですけども。

でも一回笑えたとか、軽くなったっていう経験を体がまた覚えてますから、そうするとなにかのきっかけでまた少しずつ少しずつ回復していくっていうことがあります。

カウンセリングっていうのは、僕は時間短縮の効果があるんじゃないかっていうふうに思っていて。

たとえば一人でやると一か月かかるところが、カウンセリングを受けるとそれが半分ぐらいになったりとか。

もちろん人によりますけど、イメージですけどね。

3カ月かかるところが一か月ぐらいで抜け出すとかっていうことがあるんですけども。

実際はケースバイケースだけど、でもやっぱりそういった笑顔になれたりとか、少し笑えたりっていうふうにして回復していくということがよくあります。

なので、「自分の心を信じて大丈夫よ」と。

「体優先でね、気分優先でね。とくに今は非常事態みたいなもんですから、そっちを優先でやった方が回復が早いですよ」と。

そこで変に頑張って力を入れたりとか、根性だのなんだのって言って前に前に出ようとすると、かえって傷を深めてしまっていうことあります。

そして落ち着いてきて、なんとなく笑えるようにもなったし、一番ひどい状態を抜け出してきたかなって、ちょっと未来のことを考えたいなとか、過去のことを振り返りたいなっていうふうになって、ようやく手放しワークみたいなことをやったりとか、次のステップっていうところに入っていたりするわけですね。

よく人が亡くなったら四十九日って言いますけども、失恋とか大きなショックがあった時も、それぐらいの期間をじっくり自分の傷と浸っていてもいいのかなと思っております。

ということで、最後まで聞いていただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?