ペルソナ(仮面)。仕方なく作り上げてきた偽りの自分。
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「応用心理学講座「ペルソナ~自分を偽ることで得られる不都合な現実~」」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、今日は「偽りの自分」というか、しょうがなかったんですけども、「ペルソナ・仮面」っていうお話をさせていただきたいと思います。
よかったら最後までお付き合いください。
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「ペルソナ」っていう言葉、いろんな意味で使えることが多いんですけど。
心理学的に「ペルソナ・仮面」っていうのは、なにかの補償行為の1つなんですけども。
本来の自分ではまずい、生きられないと思った時に、違う人格になろうというか、違う自分になろうとして出てくる、そういった要素・キャラのことを「ペルソナ」っていうふうに呼びます。
その後に「仮面」っていうふうに訳されますけども。
すごくわかりやすい訳だなと思っております。
で、これはほとんどの場合、もう誰もが持っているもので、そして致し方なく作ってきたものっていうふうに解釈できるんですね。
たとえば、本来の自分がすごく明るくて、元気でやんちゃなキャラだとするじゃないですか。
でも、生まれた家が非常に厳しくて、そして皆さん静かにキチっとされてるような、そういう家庭の中だと、明るくて元気だったりとかすると浮くっていうか、上手くいかないですよね。
抑え込まれちゃう。
禁止されちゃうわけですよね。
騒いじゃダメ、声をあげちゃダメ、もう大人しくしてなさい、じっとしてなさい、きちんとしなさい、しっかりしなさいっていうことを、ずっと言われ続けていくわけです。
で、子供たちにとっては、実はここで運命の別れ道になるんですけども。
本音は自分で生きるというか、その明るくて元気なキャラでいきたいっていう気持ちはもちろんあるんですけども、ただやっぱり親に嫌われたくない、親から愛されたい、親からの愛情をもっと欲しいっていう気持ちがあるので、そうすると「親の望む自分になろうとする」っていうところが、まず1つ目に出てきますよね。
で、同時にもし親から見捨てられてしまったとしたら、生きていけないじゃないですかと。
だとすると、嫌であったとしても、苦痛であったとしても、自分のキャラを曲げてでもやっぱり親の元にいようっていうところ、処世術的な要素っていうところも、実はここに出てくるんですね。
ある意味では、すごく愛されるため、「もっともっと僕を愛してよ」っていう気持ちから。
もう1つは、見捨てられる怖れというか、「見捨てられたら生きていけないから」っていうことで、本当に必死になって僕たちは、親から愛されようっていうふうにめちゃくちゃ頑張ってくるんですよ。
その結果、本来自分が持っているさまざまな要素っていうのを、その場にふさわしいように、親に認めてもらえるように、自分なりに工夫したり、親の言う通りになったりとかして、自分のキャラをねじ曲げていくんですね。
そして、本来の自分とは違う自分になることが起こっていきます。
だから、これは誰の中にもあることですし、あと決して悪いことだと思わないでほしいんですね。
たしかに、苦しくて辛くて、なかなかしんどいことなんですけども、動機としては仕方がないじゃないですか。
そして、その結果、自分がキチっとしたしっかり者っていうキャラを得たとすると、それも実は自分自身って思っていいと思うんですよ。
仮面であったとしても、自分の1つの要素ですよね。
だから、そういう仮面ができることっていうのは悪くないと思います。
実際に人間関係を築いていく中では、やっぱりその場その場に対応したキャラを使うというとちょっと言い過ぎかな、その場や周りに対応していく必要があるわけですから、仮面っていうのが悪いわけじゃないんですよ。
ただしんどいのは、その仮面が取り外せなくなっちゃった、取り替えられなくなっちゃったりとか、僕たちいろんな仮面を持ってるんですけども、常になんかしらの仮面をつけていくことで、素顔がわかんなくなっちゃったっていう状態が、非常に不幸というか、しんどいわけですよ。
だからこそ、その自分の仮面っていうのを、まず「被ってる」っていうことに気づかなきゃいけないですし、ほとんどの場合はもう長らく1つの仮面をつけ続けてるために、もう素直がそれだと思っちゃってる場合っていうのも多いんですよね。
つまり、大人しくて、キチっとしっかりしているものっていうふうに、自分のことを思いこんでる場合もたくさんあるんですね。
ところが、実はそれは仮面の一種で、本来は明るくて元気でやんちゃな、そういう自分っていうのが隠れてる。
こんなことも非常によくあるんですよ。
カウンセリングでお会いすると、「その人の本当の姿なんだろうな」とか、「この方って本当はどんな人なんだろうな」っていう目で、僕はお話を伺っていることが多いし。
これは「問題の陰に才能あり」っていう、2つ前ぐらいのVoicy・Youtubeでもしゃべってますけども。
その才能とか魅力っていうのを見ていく時に、その仮面の向こう側っていうか、本質的な部分をできるだけ見ようって僕はするんですね。
そうすると、ご本人は「自分はしっかり者で、キチっとしていて、でも全然融通が利かなくて・・・」みたいな、そういうお話されるんですけど、「・・・なんか違うぞ」みたいな。
「なんかちょっとわからんでもないんだけど、たしかにそうなんだけど・・・でもそれってなんか違くない?」みたいな、そういう印象や違和感っていうのを覚えることがけっこうあるんですよ。
それで、本当はこういう人なんじゃないの?こういうキャラじゃないの?みたいなことをお伝えしたりしていくこともあって。
そうすると、みんながみんなじゃないんですけども、「いや、ちっちゃい頃はそうだった気がします」みたいなことを言ってたりとか。
その人の醸し出す雰囲気っていうのが、なんかちょっと違和感を覚えたりすると、「もしかしてすごい仮面をつけてるのかな」なんていうふうに僕は見ちゃったりするんですね。
で、そういった仮面っていうのは、必要なものでもあるんだけども、結局着脱不可能になってしまって、素顔を忘れちゃってる。
「これが素顔だ」と思ってしまってるっていう状態っていうところが、実は生きづらさっていうのを作っていくんですね。
だから、実際に仮面つけてるかどうかっていうことを自分で判断するよりも、生きづらいとか、それから自分の本当にしたいこととか、好きなことがわからないとか。
それから、どこにいてもなんか居場所がないような感じで、ここは違うなって感じるとか。
それから、誰と一緒にいてもなんかつながりが感じられないとか。
そういった問題側から見ていく方が、仮面の存在というのは気づきやすいんですけど。
今4つぐらい挙げてみましたけど、皆さんいかがでしょうか。
「あ、これあるわ~」みたいなものって、ございましたでしょうか?
もしかしたら、そういう方は仮面をつけてしまってるのかもしれないなと。
そう思ってもいいかなと思います。
で、それはあくまで必要があってやってることなので、決して自分を責めてほしくはないんですが。
そういった生きづらさであったり、居場所のなさとか、本当に自分のやりたいことがわからないみたいな、そういう問題というのが出てきた時に、「じゃあ本当の自分ってなんなんだろう?本来の自分ってなんだろう?」っていうところに、やっぱり興味がうつると思うんですよ。
で、自分でもわからない自分のキャラっていうところを、どう当てていくの?みたいなね。
カウンセリングを受ければいいの?と。
たしかにそれはまぁまぁぜひともお願いしたいなと思うんですけども(笑)
カウンセリングを受けるっていう選択肢だけじゃないんですね、そこにあるのは。
たとえば、長い付き合いの友達がいらっしゃる方は、ぜひ聞いてほしいんですよ。
「自分って本当はどんなキャラだと思う?」みたいな。
「いや、自分ではさ、けっこうしっかり者だと思ってるでしょ?でもあんたけっこう抜けてて天然なところあるよ」みたいなことをサラッて言われたりするんですよ。
ドキッ!みたいなね。
「え、そうだったの・・・!?」みたいな。
意外と長い付き合いの友達の方が、その人の本質っていうのを見抜いてるってこともあるんです。
もちろん長い付き合いのパートナーとかも、もちろん同じなんですけども。
あるいは、「投影の法則」っていうのを使うと、類友っているじゃないですかと。
あなたの周りによくいる人たちって、どんな人が多いと思う?みたいな。
友達であったりとか、よく仲良くしゃべれる、自分にとってこの人居心地いいなみたいな人が思い当たるのであれば、どんな人かな?と。
もしかしたら、その周りの人たちっていうのは、自分自身の本音、本当の素顔を見せてくれる存在かもしれないです。
これは「投影の法則」って言うんですけどもね。
そういうふうに探っていくと、「なんか自分が思ってる自分となんか違うみたいだな」っていうことに気付きはじめると、だんだん仮面って外れていくんですよ。
そうすると、たとえばおとなしくてしっかり者できちんとしてる自分が、実は明るくて元気で天然なところもあるっていうふうに気付いていけたりすると、だんだんその自分が出てくるようになって。
そして、いわば自分らしい生き方であったりとか、楽だったりとか、「呼吸が楽だ」みたいなことを感じられたりしていくっていうのが、今日のお話でございました。
ということで、今日も最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。
根本でした。
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