安く仕事を引き受けてしまうフリーランスの値付け問題

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「フリーランスで自分で金額を決められるのにどうしても安くしてしまうし、ハードワークしてへとへとになってしまいます。」

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どうも、こんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで二本続けて収録しております。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日は、フリーランスの方なら一度はぶつかった問題じゃないかなと思いますし、今もけっこうそこで悩んでるんですっていう方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。

カウンセリングをしててもとても多いですし、お弟子さんの中でも大変聞く、「値付け問題」でございます。

どうしても単価を安くしてしまうっていう問題ですね。

ちょっとサラリーマンとか公務員の方は、すぐにはピンと来ない話かもしれませんけども。

当てはまる皆さんは、よかったら最後まで聞いていただければなと思います。

フリーランスの方からもう本当によく相談いただくのは、やっぱりどうしても安く仕事を引き受けてしまうと。

これはうちのお弟子さんも、たとえば「これくらいの金額にしたらどう?」みたいな話をすると、「いや!そんなとても高い。もっと私そんな実力ないです」みたいなふうに言って安くスタートしてしまうと。

まぁ最初はしょうがないなと思うんですけども。

今日ネタをくださった方のように、多分けっこう実力者で経験もそれなりにあるし、評価も高いんだけども、値段が上げられない。

こういう話もとてもよくお聞きします。

ライフワーク関連のカウンセリングをしていくと、やっぱり自分で独立・起業をしていったりとか、転職もそうなんですけど、そういった時にやっぱり「自分を売る」っていうことをやるわけですね。

やっぱり自分のサービス、どんなサービスでもいいんですけども、値段をつけていくっていう必要が出てきます。

「単価はおいくらなんですか?」とか、「これでまとめて全部でいくらなんですか?」なんていう時に、「見積もりを出します!」とかって言うのが「見積もりがつけられねぇ」みたいな感じだったりとか。

たとえば相場が10万円だったんだけども、半分の5万円でどうしても引き受けてしまいます、みたいなこともあると思います。

当然ながら、10万ぐらいの価値のある仕事を自分は5万で引き受けてるわけですから、かなりけっこう生活的にも厳しくなりますし、その分だけたくさん数をこなさなきゃいけなくなりますからしんどくなりますし、ハードワークにもなりますし、へとへとになりますし、もうやってらんねーよみたいな気分になったりするっていうのも無理ないことですよねっていうのが、よくある話なんですね。

この話に関しては本当によくご相談いただくテーマなので、本当にお話したいことがたくさんあるんです。

すごくたくさんあって、とても10分では語りきれんなっていう気がしてるので、もしかしたら延長するか、本当に要点だけまとめちゃうかにするんですけども。

まず先ほどちょっと言ってますけども、フリーランスの方とか自営業者の方っていうのが商品に値段をつけると。

それがたとえば相場っていうものがあったとしても、自分で値段をつけてますから、それってすなわち商品やサービスの値段っていうよりも、「自分自身の値段」っていうことに置き換えられちゃうんですね。

だから商品に自信があったとしても、自分に自信がないと安くしちゃうんですね。

もちろんサービスや商品に自信がない時に安くするっていうのはわかるんですけども、商品には自信があるんだけども、売る人間、自分がそれを売るっていう時にどうしても遠慮してしまうとか、気を遣ってしまうとか、なんか罪悪感があるとか、申し訳ない気がするということで値段を下げてしまうとか。

今日の方もそうなんですけど、さらに懇切丁寧にアフターフォローまでしちゃって、それでけっこうしんどい思いをするっていうこと。

これはめちゃくちゃあるんじゃないかなと。

フリーランスの方はほぼほぼ共感いただけるようなネタじゃないかなっていうふうに思うんですね。

要は自分自身の商品の価値っていうのと、自分自身の価値、自己価値、自己肯定感っていうところと、2点あるということがこの問題のポイントで。

商品の価値はあるようになって、評価されるし買ってくれる人もいるしっていうことで自信はついてくるんだけど、自分の方に自信がないと、値段は上げられないっていうことなんですね。

商品の価値は認められるようになっても、自分の価値を認められないと値段は上げられないというか、単価を取れないっていう状態になります。

で、これは別々なの?っていうふうに思うかもしれませんけど、実はけっこう別々でございまして。

それぞれつながってるんですけども、商品の価値を認められても自分の価値と認められたように思えない場合もけっこうあって。

これは受け取れない問題なんですね。

これは無価値感というよりは、罪悪感というところもけっこう影響してくる場合が多いかなと思います。

で、結果的にそういう自己価値が低い状態なので値段を付けられず、自己価値の低い自分がやるんだから、つまりこんな価値のない人間がやるんですからっていうことで犠牲的になってしまうということも無理はないかなっていうふうに思っております。

なので、自己価値をあげる。

つまり「自己肯定感を上げていくっていうことがすごく大事ですよ」っていうお話が一つ目。

二つ目が単価を上げるっていうことに対しての抵抗というところに、結局宣伝とか広報っていうことに対する苦手意識っていうのがあって。

作品を作るっていう部分と、それを売るっていう部分は別の能力を使ってると僕は思っているんですよ。

両方持ってる人っていうのはパーンといくんですけども、どの企業でもだいたい開発・製造の部分と、営業の部分や部門というのは独立してまして。

まぁちなみにだいたい仲悪いみたいな感じのところもありますよね(笑)

で、そういうのっていうのはやっぱり「作るもの」と「売るもの」っていうのは、ちょっと別々のやっぱり能力っていうのが必要で。

作る能力はあるんだけど、売るのが苦手だよっていう場合は、それを自分で改善していくっていうことももちろんアリだと思うんですけども、どっちかっていうとアウトソーシングしてもいいのかなと。

で、そういう場合は「口コミに書きましょう」っていう感じで、自分は製造部門に力を入れて、お客さんになってくれたり、目の前の一人の人を大切にして、その人をリピーターにしていったり、その人から紹介されたお客様を増やしていく。

そういうようなアプローチっていうのもけっこうあるんだよっていうところを、いつもこれはけっこうお話してる内容なんですね。

で、今日はそのもう1個別の角度からお話をしたいなと思ってまして。

「信用」っていうことですね。

で、これはもう最近ちょこちょことビジネス世界でも言われるようになって。

SNSが生み出した文化なのかなっていうふうに僕は捉えてるんですけども。

値段が上げられないっていう問題があった時に、僕はその値段を上げる方向性で見ていくこともたしかにあるんですけども、ちょっと値段を上げるっていうことがキツすぎるのであれば、ちょっと意識を変えてみた方がいいんじゃない?っていうことで提案することが多いのがこの「信用」っていうところの話です。

つまり、「お金を稼ぐ」っていう発想も悪くはないです。いいです。大事です。

ですけども、「信用を稼ぐ」っていう考え方にしてもいいんじゃないかなって思うんですよ。

で、値段が上げられないっていう方は、無理やり上げるともっと過酷なプレッシャーに自分をさらすことになってしまうので、そのせっかく好きでやってるフリーランスのお仕事自体が苦痛になってくるということもあるかと思うんですね。

その時にちょっとお客様の立場で考えてみましょうよっていうことで言えば、たとえば相場が10万円のサービスっていう商品を5万円であなたが売ってたんですね。

つまりお客様はあなたから5万円で買ったと。

で、しかもすごく質は10万円クラスの質があると。

かつ、アフターフォローもついてると。

「お、これめっちゃお得やん!」っていうね。

「相場の半額でここまでしてくれんの!?」って言って、感動を与えますやんっていうところなんですよ。

つまりそうすると、次リピートね、次もやっぱりあなたのところに依頼が来ると思うんです。

あなたから商品を買いたいと思ってくれるはずなんですね。

だって半額な上に、質もよくてサービスだっていいわけですから。

そうすると誰かにも紹介したくなりますよね。

「なんかめちゃくちゃいい人いるよ!」って言って紹介していきますよね。

これで口コミで広がっていくと。

これは全部を引き受けると超ハードワークになる上に、要は相場の半分ですから、身入りも半分しかないよっていうことで大変なんですけども。

その一方で、それだけ感動を与えたりとか、満足度をあげてますので、「信用」っていうのをあなたは貯金しているって考えるんですね。

つまりお金は稼いでないんだけども、その分「信用を稼いでる」っていうふうに捉えます。

その信用を稼いでるっていうのはめちゃくちゃ重要なもので、つまりあなたに対してお客さんがどんどんファンになっていくっていうことなんですよ。

ファンになっていくので、あなたを応援したいなと思うんですね。

ってなってくると今の時代、信用っていうのはお金に換金できるっていうシステムがあって。

クラウドファンディングはもちろんそうなんですけども、それ以外にもたとえば「すいません、ちょっと今月厳しいんですわ・・・」って言ったら、それまで恩義を感じてて、感動も与えてもらってて、ファンなんですから、あー、わかった!じゃあなんとかするわ!」みたいな感じで誰かを紹介してくれるとか、また追加発注をしてくれたりとかっていうことになったりすると。

つまり相場が10万円のサービスや商品を売った時に、10万円で売って10万円をもらってもうこれで完了っていうふうにしてもいいんですけど、その半額でしか自分は売る自信がないよっていう時は、逆に半額で売っておいて、その分だけ信用っていうのを稼いでるっていうふうに思ってみるのもアリかなと。

だからたくさんこなす度に信用が増えていく、信用が貯金されていくっていうふうに考えると、あなたがなにか困ったことがあった時、それからなにか力を貸してほしい、ちょっと資金が必要だなっていう時に、ファンの人たちに呼び掛けてみると、それまであなたが与えてきたものがそこで換金されて戻ってくるっていうような、そういう出来事がありますよと。

なので値上げができない方は、ちょっと考えてみてはいかがかなと思います。

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