その言葉の意図はなに?一歩踏み込むコミュニケーション

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「表面的な言葉だけでなく、そこにある意図・意味まで踏み込んで聴いてみると誤解もすれ違いも喧嘩もぐっと減って良好な人間関係が築けるようになる。」

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どうもこんばんは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

めちゃくちゃいい天気の大阪からお届けしておりますけど、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日はちょっと難しいかな、というか説明するのがすごく難しいお話なんですけども。

コミュニケーションについてまたお話をしていきたいと思います。

「表面的な言葉の裏にある意図っていうところに興味を持ちましょう」っていうお話でございます。

よかったら最後までお聞きください。

今僕はキャリアカレッジさんっていう通信講座の会社で、「自己肯定感アップカウンセラー資格取得講座」っていうのを今年の10月から監修させていただいておりまして。

それはテキストもあったり動画もあったりするんですけど、質問が簡単に送れるようになってて、日々ほとんど毎日のように受講者さんから質問をいただいて、それにお答えするっていうことやってるんですね。

その中ですごく興味深い質問をいただいたんですね。

自己否定についてなんですけど、僕はVoicyYouTubeでもブログでもセミナーでも「自己否定ってよくないよ」っていうニュアンスで、「自己否定はやめましょう」っていう話をよくしてるんですけども。

その質問者さんは別のところで「自己否定は大事だ」っていう話を聞かれたそうなんですね。

つまり自己否定っていうのは自分を否定的に見ることで、自分の未熟な部分・足りない部分というのに気づくことができるし、それで自己成長を遂げることができると。

逆に自己否定がない人っていうのは現状に満足しているので、変化したり成長することができないんだみたいなニュアンスでお話しされてたと。

そうすると、僕が言ってることとその方が言ってることっていうのは矛盾してるように見えますよねと。

で、どういうことなんでしょうか?というふうな質問をいただきました。

これは本当にいい質問だなぁと思って、すごく感激とまでは言わないんですけど、「おぉ!」っていうふうに思ったネタなんですけども。

皆さんはいかがお考えでしょうか?

自己否定って良いのか悪いのか。

やめたほうがいいのか、別に構わないのか。

それぞれに見解があるかと思いますね。

実はここから「そうだね、コミュニケーションってこういうところで難しいんだよね」っていうふうに思い立って、昨日ブログを書かせてもらって、今日こちらでお話をさせてもらってるんですけども。

そこで自己否定という言葉だけじゃなくて、あらゆるところ、人間関係のあらゆるところで、その言葉によって問題が生じるっていうことが起きてるわけです。

皆さんも少なからずそういう経験をしたことってあるんじゃないかなって思うんですけども、いかがでしょうか?

実際にこういったカウンセリングをしていても、「あれ、それって、ちょっと相手の言ってることとあなたの解釈っていうのがすれ違ってるんじゃないかな」っていうことがよくあったりします。

そこでまず重要なことが、今回はタイトルにもなっていると思いますけども「その意図は?」っていうか、その言葉に含められた意味とか、意図とか、感情っていうところをちょっと掘り下げてみないと、解釈の違いっていう思いのすれ違いがけっこうな頻度で起こりやすいのかなって思うわけです。

具体的にこの自己否定でっていうところでお話をしていくと、自己否定は良いか悪いか?っていうところについて、僕は一般的にはあんまり良くないかなっていうふうな見解をしてるんですけど、それにはちゃんと理由っていうのがあるんですね。

それはなにかっていうと、自分を否定することっていうのが自分を傷つけることになって、自尊心とか自信を失わせたりとか、自己肯定感を著しく下げたりとか、そして自分を本当に傷つけるような、自分イジメのように自己否定を使ってしまう人がとても多いなということで、自己否定はやめたほうがいいよねっていう意図を持って、自己否定をやめましょうっていう見解をしています。

一方で、今回の質問者さんが疑問に思ったっていうその元を辿れば、つまり自己成長をしたい・自分を変えたいっていう時に、自己否定をして自分の足りないところ・未熟なところを見直すっていうことは大事なんだよっていうような見解でございます。

で、ここはじゃあ内容的に見てみたら矛盾してるのかっていうと、自己否定という言葉の解釈というか、使い方というか、もっと言うと自己否定する人の状況によって変わってくるっていうことが言えるんじゃないかっていうふうに思うんですね。

つまり自己否定をすることによって、自分の成長につながるということであれば、自己否定って別に悪いことじゃないんじゃないの?っていうふうに見てとれるわけです。

逆に自己否定っていうのが自分をむしろ自己成長と逆の方向に向けてしまうのであれば、それってやっぱりしんどいよね、自分を傷つけるだけだよねっていうふうに解釈できると思うんですね。

そうすると自己否定は良いのか悪いのかっていうふうな議論をしてしまうと、これはもうケースバイケースなんですよねっていうふうなかたちでしか実は申し上げることができなくなっちゃうんですね。

だから自己否定をすることによって、もし自分がしんどい思いをするんだったら、それはやめた方がいいんじゃないの?と。

逆にそれによってやる気になるんだったら別に構わないんじゃないの?っていうのが、実は僕の見解だったりするわけです。

ここがけっこういろんな場面で難しいところで。

つまりその言葉に対してどういう気持ち・感情を自分が持っているかっていうことで、ずいぶんと違ってくると思うんですよ。

たとえば自己否定っていう言葉に対して、かつて自分がそれでえらい苦しんでた、自分のことを否定しまくっていてしんどかったっていう場合には、「自己否定っていいんだよ、必要なんだよ」っていう言葉を聞くと反発しますよね。

「いやー!ぜんぜんお前よくないよくない!」って感じで否定が発生すると思うんです。

まぁ無理ないですよね。昔自分がそれでしんどかったんだから。

逆に今日の成功とか今日の立場っていうのが、自己否定の繰り返しによってここまできているというふうに感じられてる方は、僕のような人から「自己否定ってよくないよ、やめたほうがいいよ」って言われるとやっぱり反発するわけですね。

「いやいや、自分がここまで成長できたっていうのは自己否定のおかげなんだよ。だから大事なんだよ」っていうことなんです。

つまり自分の状況とか立場とかによって、その言葉尻だけを取ってしまうと良いの悪いのっていうところが大きく分断してきて、訳がわかんなくなっちゃうっていうのがこの問題だったりするわけですね。

ここが非常に難しいというか、厄介というか、めんどくさいというか、問題というか、そういうところでございまして。

だから相手の言ってる言葉に対して自分がたとえば反発を覚えるとか、「いやいやそれは違うんじゃないの?」って否定的な気持ちを感じるとか、あるいは思わずついにその相手を「それは違うよ!!」っていうふうに感情的になってしまったりとかっていうふうになる場合っていうのは、「ちょっと待て」と。

この「ちょっと待て」というのが非常に重要で、相手が意図している意味でその言葉を使ってるのかっていうところが、ずれてる可能性があるということなんですね。

つまり自分がその言葉、たとえば「自己否定」っていう言葉を聞いた時に、自分がそれに対して思ってる印象と相手がそこに対して思ってる印象がずれてた場合、この後の話っていうのはめちゃくちゃややこしくなって、これがいわゆる誤解であったりとか勘違いであったりとか、なんなら大喧嘩にまで発達することがあるようなんですね。

そういう問題になっちゃうわけですね。

だからもし自分が「あれ?なんでそうなるの?それ違うよ」って思ったときに、すぐに相手を否定するのではなくて、「ちょっと待った」と。

これは「違和感」っていうふうに捉えてみるということをおすすめしていて、なんか違うなと。

「その言葉をどういう意図で使ってますか?」って、「それはどういう気持ちで、どういう意味ですか?」っていうふうに相手に尋ねるっていうことをしてみるわけですね。

そうすると「あ、そういうふうな意味で使ってるんですか」と。

「自己否定っていうのは自分の未熟な部分を見つけて、そこを改善するために必要なことなんだと、そういう意図で使われてるんですね。あ、それならばわかりますよ」と。

「それならとても理解できますよ」と。

「私はね、その言葉を自分イジメのようなニュアンスでとっていて、とても苦しいことだと思ってたんですよね。あ、そこはちょっと解釈が違いましたね」っていうふうに話し合うことができたら、ここは円滑なコミュニケーションっていうのができるわけです。

つまり良好な人間関係をつくっていこうと思った時に、僕たちは無意識に自分の思ってること・自分の価値観っていうのをベースにやっぱりしゃべりますから、それがずれた時に相手に対して反発したり否定的な気持ちを持ってしまうということがめちゃくちゃよくあるわけですね。

でもそこで「ちょっと待った」と。

そう感じた時にいきなり頭ごなしに相手を否定するのではなく、あるいは反発を覚えた時にそれを違和感として捉えることで、その意図や意味っていうのを確認する作業、ここができるとだいぶ人間関係・パートナーシップも楽になるんじゃないかなと思っております。

ということで、最後まで聞いていただきありがとうございました。

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