相手に振り回されてしんどいと思う理由とは?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「「○○に振り回されてしんどい」と感じるのは本当に○○に振り回されているからなのか?」

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どうも、こんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、冬らしい1日だなと思いながら今日温泉に行ってきたところでございます。

みなさんは今日からお仕事始めという方も多いみたいですけども。

いかがお過ごしでしょうか。

ということで、今日はけっこうカウンセリングとかでも日常的な会話の中でもよく聞く、「振り回される」っていう、そういうテーマについてお話してみたいなと。

彼氏に振り回される、彼女に振り回されるっていう、パートナーシップでもありますし、上司の指針がコロコロ変わって本当に振り回されてしんどいんだよっていう話もありますし。

ちょうどずっとコロナ禍で、最近落ち着いたとはいえコロナ禍の中でコロナに振り回されて、もうしんどいんだよという場合もありますしね。

他にもお金に振り回されるとか、人間関係、子供に振り回される、家族の誰かに振り回されるみたいな、そういうケースっていうのはたくさんあるかと思いますけども。

「振り回されてしんどいねん」っていうお話をよく聞くんですけども。

実は、「相手に振り回されてるからしんどいんじゃないんですよ」っていうのが今日のお話でございます。

ちょっと感情の仕組みというか、人間関係というか、心の仕組みみたいなお話になるかと思いますので、興味のある方はぜひ最後まで聞いていただければなと思いますし、よかったらチャンネル登録もぜひお願いしますというところでございます。

たとえば彼に振り回されてしんどいっていう話っていうのは、ちょこちょこカウンセリングでもやっぱり出てくるんですけども。

たとえば彼の言動が二転三転するとか、「会える」って言ってたのに「やっぱり無理」って言ってきたりとか。

あるいは逆に「今から急に会えない?」って言ってきたりとか。

それから「お前のこと好きかどうかわからへん」みたいなことを言ってる一方で、「でもやっぱり俺お前と一緒にいたい」みたいなことを言ってるとか。

そういった彼の言動っていうところがコロコロ変わる。

一貫性がないというふうな、もしくは先が読めないって言ってもいいんですけども。

そういう時に、こっちの気持ちが振り回されてしんどいっていうわけですよね。

ポジティブなことを言ってくれたらすごく嬉しくなるし、ネガティブなことを言われたらすごくガッカリして、悲しくなったり寂しくなったりするし、すごくみじめな思いをするとか、むかつくとか。

でも好きだし・・・みたいな感じで、さまざまな感情っていうのが揺れ動くわけですね。

だからそれがしんどくなっちゃうっていう話で。

要はここで注目したいところは、「振り回される」っていうのは受け身言葉ですよね。

受け身言葉っていうことは、自分っていうのは主従で言えば「従」のことですね。

彼の言動っていうのがあって、それに対して自分が反応してるっていうことで、先手後手っていう意味では「後手側」になりますし、自立か依存かっていうと「依存側」っていうことがここのポイントなんですね。

で、じゃあそれは自分軸なのか?っていうと、当然ながらそれはやっぱり受け身言葉になるので、「他人軸」になりますよね。

ということで、僕のブログだったりとかVoicy・youtubeを聞いてくださってる方は、「あぁ、他人軸だもんね。それはしんどいよね」っていうふうにおわかりいただけるかなと思うんですが。

要は自分っていうものが、後手になってしまう。

受け身になってしまうと、相手ありきで自分の行動っていうか自分の番が回ってくるわけですから、そうするとやっぱり相手に依存するというか、依存してるつもりはなかったとしても、相手の言動に自分が左右されてしまうっていうことで苦しくなるんですね。

だから「自分軸をちゃんと取れるようにしましょう」っていうことが、一つの解決方法になるわけですけども。

その一方で、そこをもうちょっと繊細に見ていくと「感情」っていうところがやっぱりけっこう鍵になってくるわけですね。

だから嬉しくなったり、ガッカリしたり、ムカついたり、みじめになったり、それから罪悪感を感じたり、でも楽しかったり、面白かったり、好きだったり、でもやっぱり嫌いだったり・・・みたいな、そうやっていろんな感情が揺れ動く状態ですね。

アップダウンで言えば、上がったと思えば下がって、下がったと思えば上がって、この上下ですね。

アップダウンが激しくなると、僕たちは相手に振り回されてるっていうふうに感じるんですね。

でもこれって相手のせいなのかな?っていうところがポイントで。

相手がそういう言動をするから自分の気持ちが動いてしんどいのか?っていうと、そういうふうに思っちゃうことはもちろん悪くない、自然なことだと思うんですけど、実はそうじゃないよと。

なぜかというと、そこで「相手の言動によって自分の感情が動くのはなんで?」っていうところなんですね。

なんで自分の感情が動くんだろう。

たとえば彼がちぐはぐな言動をしていたとしても、自分自身が動じなければそこで揺れることってないわけですよ。

「ほー、だからなに?」みたいな感じね。

「全然自分大丈夫だけど」みたいな状態になるわけですし。

言ってみれば、いろんなケースで言えると思うんですけど、自分が別に楽しんでたりとか、すごく彼の愛情に自信がある時っていうのは、振り回されそうになるけど意外と振り回されないもんだったりするわけですね。

つまり自分の心の状態、自分の心のあり方によって、相手の言動に振り回されるかどうかっていうことがやっぱり変わってくるわけですね。

これが上司だろうが、親だろうが、子供だろうが、時間だろうが、お金だろうが、なにに対しても自分が主体的に行動できる「自分軸」っていう状態になっていれば、相手の言動に振り回されるっていうことはなかったりします。

仮り振り回されそうになっても自分軸に戻れるので、それを回避することっていうのができるよっていうお話なんですね。

だから相手のせいにしてしまったりとか、もう彼に振り回されてて本当に彼が悪いんだよっていうふうに決めてしまうと、結局彼が変わらないと自分の気持ちも変わらないわけですし、彼に自分の感情を見てもらおうなんて、責任をとってもらおうとしたって、結局じゃあ彼にその能力ってあるのかな?って。

そもそも自分の感情を誰かに影響させることってできるのかな?っていうと、やっぱり自分の感情ですからね。

やっぱり自分が向き合っていくっていうことしかないんじゃないかなと。

だから「感情に責任を持つ」っていう表現がありまして。

自分の感情に責任を持ちましょうねと。

責任っていうと重たい気がするんですけども。

要するに相手のせいではなくて、でも自分が悪いっていうわけでも、良い悪いの話じゃないですよ。

相手のせいにするのではなく、「感じてるのは自分なんだから、自分がこの感情と向き合おう」っていうふうに思うっていうことだし、先程お話した「自分軸に戻る」ということになります。

それから相手のいわば距離感みたいなものも実際は影響してきて、距離が近づきすぎるとやっぱり振り回されやすくなってきますし、依存してる状態だと振り回されますし、相手にすごく期待がある状態だとなおさらまた振り回されやすくなったりするわけですね。

だからそれを回避するというか、それをやめていこうぜっていうところもありまして、みなさんの方にはいつも「自分軸」って言ったりとかします。

自分軸になりましょうねって。

自分自分、相手は相手、みたいなことで意識していきましょうっていうところがすごく大事になってきます。

で、結局その感情に振り回されるって話をもう少し掘り下げたいんですけども、自分の感情に、アップダウンに振り回されるっていうのは結局どういうことなのか?っていうと、そこに意識してないんだけども「感情のコントロール」みたいなものが働いてることが実は多いんですね。

自分の感情を自分でコントロールしようとする。

嫌な感情って、僕たちは感じたくないんですよ。

怒りたくないし、みじめな気持ちにはなりたくないし、悲しい・寂しい気持ちになるのは嫌なんですね。

だからたとえば彼の言動によって自分がムカッ!イラッ!とした場合に、その怒ってる自分が嫌なんですよね。

だから怒りを抑えようとしたりとか、そこで彼に嫌われたくないなみたいな気持ちがあると、怒りを我慢して「大丈夫よ」みたいなことを彼に言ったりとか。

でもその彼に「大丈夫よ」って言ってること自体が自分の気持ちにウソついてるので、なんかモヤモヤするっていう感じになったりとか。

でもその自分が我慢して相手に合わせてるのに相手がそれをわかってくれなくて、やっぱりすごくなんか寂しいよとか、悲しいじゃんみたいな感じ、みじめじゃんみたいな感じになったりするというところで、いわゆる感情の悪循環というかね。

このネガティブな感情を感じないするために、それを僕らは無意識に抑えようとしたりとか、ごまかしたりスルーしたりして、なんとかコントロールしようとしてしまうんですね。

これが感情に振り回されるとしんどいっていうことになるんですよ。

アップダウンっていうのも、この落差も大きいですね。

アップからダウンして、ダウンしてアップする。

これを繰り返すだけでしんどいので、振り回されてるって感じるかもしれませんけども。

結局その自分の感じてる感情に対して、やっぱりなんらかのアクションとかコントロールというところが働いてる分だけしんどくなるんですね。

それを僕たちは「彼に振り回されてめっちゃしんどいねん」っていう表現をして言うんですけど。

本当は彼ではなくて、「自分の感情に振り回されてしんどい」っていうことなんですよと。

で、自分の感情に振り回されてしんどいっていうことは、相手軸ね。

自分軸じゃなくて他人軸になっていて、そして後手になっている、依存の状態、期待してる状態なんだと。

だからそうすると、彼の行動・言動に対して、やっぱりすごく振り回されてるように感じるんだよっていうところが、今日のお話でございました。

ということで、参考にしていただければなと思います。

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