助けたい症候群に陥らずに済む方法

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「助けたい症候群に陥らない方法とは?~「愛し方」のラインナップを増やしてみる~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

ということでですね、今日はちょいちょい出てくる「助けたい症候群」についてお話をしてみたいと思いますので、よかったら最後までお聞きください。

「助けたい症候群」っていう言葉が、心理学っていうのかな、心の世界にはありまして。

たとえばですね、ついついパートナーシップにおいて、傷ついた人とか問題がある人とか、それから弱い人を助けようとして関わっていく。

そしてそれが恋愛になったりとか、それから友達なんだけども、ちょっとかなり深い関係になったりということがよくあったりするわけですね。

そういうのを「助けたい症候群」と。

ここには色々な背景があって、助けたいっていう気持ち自体はね、別に否定されるものではないんですけども。

たとえばですけども、弱ってるとか、「問題のある人しか自分を相手にしてくれない」みたいな。

まぁ助けることっていう、助けようとすることによって、自分の存在意義・存在価値っていうのを感じたいっていう問題があったりとか。

あるいは罪悪感とかからですね、その助けられない人を助けようとすることで、その罪悪感をさらに強めてみようとしたりとか。

もちろん無意識ですよ、それはね。

あるいはですね、また罪悪感なんですけども、「自分には本当に幸せになる資格がない」と思ってるから、うまくいかない相手とか、自分が苦労するような相手を選んでしまうみたいな、そんな背景っていうのもけっこうあります。

ところがですね、その罪悪感とかね、その助けたい症候群を作っていく様々な要因っていうものについて、一般的には「それを取り除いていきましょうね」っていうお話をけっこうすることが多いんですね。

そこに問題があるから、その問題っていうものを自分と向き合って癒やしていこうねと。

で、元々ですね、助けが必要な人に行くっていうのは、先ほど話した事例にもありますけども、

“対等な関係”っていうのを築かないというか、築けない関係性でもあるんですね。

助ける人or助けられる人っていう関係になりますからね。

なので、一般的に自立or依存っていう関係になっていって。

で、最初はそれでいいんですよ。

最初はそこでスタートしていいんですけども、自立っていうポジションにこだわるようになると、たとえば自分が助けることによって相手の依存状態から復活してきてですね、自分の足で立ち上がれるようになってくると、

今度は途端に自分の存在価値みたいのが見えなくなっちゃって、その関係を終わらせちゃったりとか、相手をもっとまた弱らす、依存に落とし込むようなことをしちゃったりということを、無意識にやっちゃったりすることがあるんですね。

最初はどちらかが与える側、助ける側、自立側で、どちらかが受け取る側、助けられる側、依存側だったんだけども、

成長してきて、そうするとお互いに自立した関係性、「自立」対「自立」の関係性になっていくと。

そうすると今度は逆にですよ、最初は助ける側だった方が助けられる側になり、助けられる側だった方が助ける側っていう部分も出てきたりとか。

同じ目線、同じ対等性って言うんですかね、対等で向き合えたりするようになってくる。

この辺りがですね“相互依存”というステージになっていくんです。

まぁここを目指していくわけですけども。

ところがですね、やっぱりさっきの競争心が出てきたりとかですね、罪悪感があったりとかすると、それをちょっと否定してしまう。

対等性であったりとか、助けられるっていうことが受け取れなくてですね、距離を置いてしまうとか。

そういった様々な問題というのが出てきたりします。

こういった話はね、けっこうよくあるのがですね、助けたい人が助けに行く。

ところがですね、相手はなかなか助けさせてくれない人。これもよくあるわけですよね。

だからどんどんどん自分は助けたい助けたいという気持ちになってるんだけど、相手はもういらんわと。助けなんかいらんわと。

でもこっちから見るとどう見ても傷ついてる、しんどそう、みたいなね。

で、こうガーっと行ってですね、関係性が悪化するなんていうケースもけっこう自立系の問題としてはよくあったりしますし。

「助ける」っていうところが入り込みすぎて、過干渉になってしまったと。

相手が自立する機会を奪ってしまう。

いわばですね、「私の言うことを聞いていればいいのよ」じゃないですけども、あれこれ指示したりとかコントロールをしたりして、相手を自分の思い通りにしていこうっていう問題に発展することっていうのもあります。

これは成長を妨げますので、本当のこと言うとしんどいんだけども、表面的には自分の思い通りになってるからいいんですよね。

ところがですね、こういう「自立と依存」っていう関係性とか、「助ける・助けられる」っていう関係性が固定化すると、

どんどんどんどん自立側ってしんどくなってくるし、依存側はどんどんどんどん依存を出してくるっていうことになるので、やっぱりこの関係性というのは難しいよねと。

だから「助けたい症候群」って、助けたいっていう目的で恋愛をするっていうのもまぁ悪くはないんですけども、

ただこれはビジネスでもありますけどね、「面倒見たるわ」って面倒を見るんだけどだんだん重たくなるみたいね。

ただこの関係性っていうのは、ちょっとやっぱり、よっぽどの覚悟がないとしんどいかなぁって。

でもけっこうこのパターンにハマッちゃうことってよくあるんですよね。

なので、そうやって自分と向き合って、罪悪感だったりとか、幸せを自分に許していくだとか、手放しだとか、いろんな様々なポイントを見ていくんですけども。

今日お話ししたいのは、「愛し方のラインナップって増やせるよね」っていう話で。

これはもう助けたい願望が強い人、助けたいっていう気持ちが強い人なんかにおすすめなんですけども。

結局ですね、そういう人ってね、助けたいっていう気持ち、実際助けられるかどうかはちょっと別ですよ、別なんだけども、要は与えたい人なんですよね。

助けたい人=与えたい人。

自立してるし。

なので、その与えたいっていう気持ちは全然オッケーなんですよね。まぁ与え方が問題って部分もあるんですけども。

そうすると、その与えたいんだよっていう気持ちは全然オッケーなので、

“与えて受け取る”っていう関係性をスタートする。

ということは、与え方ってめちゃくちゃいっぱいあると思いませんか?と。

助けるだけじゃなくて、たとえば相手を喜ばせるようなことをしてあげたりとかですね。

それから相手にたとえば価値や感謝を伝えていくっていうことであったり、相手のビジョンを見ていくとか。

よくね、カウンセリングの中で、夫婦関係に限らず、パートナーシップに限らず、ビジネスのカウンセリングでも、

「プロデューサーを目指してみませんか?」みたいな話をするんですよね。

パートナーとか、仕事の部下であったりが多いんですけども、「その人がより輝くように、より素晴らしい成長を遂げるような、あなたがプロデューサーになってみませんか?」と。

これも“育てる”っていう意味での与え方になるわけですよね。

それからお互いに対等性っていうところ意識するんであれば、助けたい気持ちもあるんだけども、

“一緒に”何かする。

“一緒に”輝いていく。

“一緒に”成長していく。

というふうにですね、このパートナーシップとか、職場の人間関係っていうのを使うことができるならば、かえってそういう人の存在が自分自身を成長させてくれる機会にもなりますし、相手も成長していく。

「相互に成長しあう関係」っていうものを築けるんじゃないかなっていうふうに思うんですよ。

だから、愛し方っていうことにフォーカスしてみると、助けたい症候群になるぐらい与えたい人なんだから、いっぱいいろんなことできない?って。

今すごく抽象的な話をしましたけども、たとえば笑わせてあげるっていう助け方っていうか、与え方もあるし。

ご飯を作ってあげるとか、いろいろなところに連れて行ってあげるっていうこともあります。

もちろんね、まぁお金を与えるっていうような愛し方もあったりしますし。

そういった、自分の愛し方。

特にね、今日の話が当てはまるなっていう方は、

「どういうふうに自分が与えていくのか」とか、「どういうふうに自分自身には愛し方のラインナップがあるのか」っていうのを指折り数えてみるといいんですね。

「こういうこともしてあげたいな。ああいうこともしてあげたいな」とか。

「こういうことが一緒にできたら嬉しいな」とか。

それから「相手の愛を受け取る」っていうことですね。

相手の愛情を受けとるっていうことも実は愛し方の一つで。

“愛させてあげる”っていう与え方。

ちょっとこれね、表現がややこしいんですけれども。愛させてあげるっていう表現もありますから。

そうすると、「じゃあ自分の愛情表現とか、愛し方ってどんなのがあるのかな?」と。

だからたとえば助けるっていう方法だけだとしんどいんだけども、今お話したような様々なラインナップが整っていけば、助けたいっていうことだけに執着するわけではないですし。

仮にね、実はこのいろんな愛し方のラインナップを見ていこうとすると、

助けたいと思っていた理由、それは罪悪感であったり様々な理由ですけれども、最初の方にお話ししたような理由のところがけっこう見えてきたりするので、

「じゃあ今の自分はどういうふうにして行けばいいのか」とか「何に向き合って行ったらいいのか」っていうことが逆にわかってきたりするわけですね。

なので助けたい症候群かもとか、助けが必要な人ばっかり気になっちゃうなっていう人は、そういう愛し方のラインナップを増やしながら、自分自身と向き合っていくってことがオススメだったりします。

ということで、ありがとうございました。

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