ずっと棚上げしてきた問題って棚上げすることが習慣化してるかも
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。
「ずっと棚上げしてきた問題は、棚上げすることが習慣になっているので、なかなか自分からは向き合えないものなのです。」
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こんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで今日は花曇りの大阪からお届けしております。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ちょうど大阪は桜が満開なんですよね。とても綺麗でしたけども。
今日はですね、ちょっと人によっては耳が痛いっていうか、ちょっと刺さるようなテーマかなと思いますけども。
「棚上げしてる問題ってなにかないですか?」っていうお話でございます。
棚上げしてる、前からちょっと気になってんだけども、でもまぁちょっとまだいいか、みたいな感じで先送りしちゃったような問題とか。
なにかの折にガッてくるんだけども、ちょっと避けてしまうとか逃げてしまってるような、そんな問題。
中には慢性化してるものもあると思いますけど。
そうした問題にどんなふうに向き合っていけばいいのかっていうところのお話を今日はしていきたいなと思いますので、よかったら最後までお聞きください。
よくある問題っていうのは、たとえば今回ネタ元さんからいただいたお話は「お金問題」だったんです。
お金のどの問題かはちょっと分かんないんですけども、お金の問題が出てくるたびになんかすごく嫌な気持ちになってきて、避けてきちゃいましたと。
で、そろそろ向き合わなきゃいけないと思ってるんだけど、でも向き合いたくないし・・・みたいなね。
そういうテーマでございましたけど。
ある人からするとたとえばそろそろ転職を本気で考えなきゃいけない、引越しを考えなきゃいけないなんていう場合もあるでしょうし。
婚活であったりとか、彼氏を作る、彼女を作るっていうことだったりとか。
それから将来設計だったりとか、家を建てるっていうことだったりとか。
それから仕事の中のいわゆるステップアップ問題だったりとか。
本当にいろんな場面で気にはしてるとかね、いつかはやらなきゃいけないと思ってるんだけどちょっと棚上げしちゃってるなぁって。
それがでも、要は切羽詰まってないっちゃ切羽詰まってないんだけども、何度も何度もそういう問題がやってきて嫌な気分になるのであれば、ちょっと向き合った方が良くないですかね?と。
向き合ってみたほうがいいよね、っていう話なんですが。
これが難しいなっていうのは、心理的にいうと、「習慣化」みたいな話になるんですけど。
その問題から目を背けるとか、棚上げするとか、避ける、逃げる、いろんな表現がありますけど。
それ自体が癖になってる、習慣化してる場合っていうのがあるんですね。
なので、何度もたとえばお金の問題っていうのが月末近くなるとね、毎回やってくると。
でも給料日が来たりとか、ボーナスもらったりとかすると、まぁまぁそれは何とかなるかな~って感じで、結果的に定期的にはやってくるんだけども、何とかこうやり過ごせてきたとすると、それ自体がいわゆる習慣化して、避けるというか、目を背けること自体が習慣化してしまうんですね。
そうすると、もっと言うと、その「問題を何とかしなきゃいけないなぁ」って思うこと自体も習慣化するし、「けどなぁ・・・今じゃないかもなぁ・・・まだ行けるかな・・・」これも習慣化するっていうことで、
放っておくと、本当にヤバイ状況になるまでその問題と向き合えなくなったりとかしますし、故に慢性的な問題としてのしかかってきてるなんていうこともけっこうよく耳にするわけですね。
それで私のところにもね、そんな状況で、場合によっては何年もモヤモヤモヤモヤしていると。
たとえば旦那との関係でこのままじゃいけないと思ってて、なんとか改善して良くなる方向に行くのか、もしくは離婚する方向に行くのかっていうことを決めなきゃいけないんだけども、
でもまぁなんだか日常の中でね、先回ししたり先送りしてしまって向き合えないできたら、なにかでかい事件が起こりまして、もう目を背けるわけにはいかなくなってしまいました。
じゃあ根本さんどうしたらいいでしょう!?みたいな形でね、お話を持って来られたりとか。
あるいはそうでなかったとしても、要はその向き合えないこと自体っていうことでカウンセリングにいらっしゃる方ももちろんいらっしゃいますし。
それから人から言われる。友達に勧められたとか、パートナーからちょっとカウンセリング受けたほうがいいんじゃない?みたいなことを言われて来ましたと。
で、聞いてみれば、もうずいぶん長いことその棚上げしてる問題でずっと頭の中にあって、でも動けない状態でいましたみたいな感じのところがよくあるんですね。
こういう時にじゃあ向き合えるようになるまで放っておいてもいいよみたいな形でお話することってある意味簡単なんですけども、でもそれでずーっときちゃってるわけですから、「まぁそろそろ向き合った方がいいんじゃない?」と。
だから自分でもわかってるんですよね。
向きあった方がいいというか、そろそろガッツリとやった方がいいというか、いつまでも棚上げしててもどうしようもないからなんとかしなきゃいけないと思うんですけど、そこに嫌な感情がやっぱり出てくるわけですよね。
これが嫌悪感であったり、苦手意識であったり、怖れや不安であったり、あるいは罪悪感が出てくる人もいるでしょうし、その向き合わなきゃいけない問題がすごく壮大な、膨大な問題なように見えて、それだけで気が重たくなってしまったりとかっていうことが実際よくお聞きするんですけども。
じゃあそういう時ってどういうふうにしたらいいんでしょうか?と。
方法論っていうのはもちろん無限にあるので、これが絶対大丈夫みたいなことって正直言うと申し上げられないんですけども。
ポイントとしてはですね、まず自覚しなきゃいけないのは、
「ちょっとその問題一人だと無理よね」っていう話だったりします。
これがね、一つの勇気というかね、決断というか、分岐点っていうかになるんですが。
今まで一人で悶々として抱えてる、あるいは頭の隅にずっと引っかかってるような問題の場合って、一人でなんとかやろうと思ってできるんだったらもうやってるよねと。
しかも、もう棚上げする、避ける、逃げるっていうことが習慣化されてるんだったら、自分でこう向き合おうとしたってやっぱり逃げちゃうんですよ、人間って。
悪いわけじゃないんですよ。それが良いとか悪いとか思わないで欲しいんですが、そういうもんなんです。やっぱり。
見たくないものは見たくないし、できればそのまま先送りしてるうちになんとかなってくれてそれが消えてくれたらいいなって思うのが普通の人間でございます。
だから逆に言えば、そこと向き合おうと思ったら、一人ではちょっともう厳しいですよねと。
誰かのサポート、誰かの援助っていうのがあった方がいいよねっていうのが僕の立場からのご提案です。
それはカウンセラーだったり、その手の専門家の方に相談してもいいし。
まずは友達とか家族に相談してもいいです。
信頼できる先輩とか上司がいればその方に持ちかけてみても良いでしょうと。
誰かにそれをまず話してみると。
特に膨大な問題だなぁとか、なんか取り組んだらもうすげぇ時間かかりそうだなぁっていうのは、自分の中の妄想であることも多くて、意外にそんなにかからないことも多いんですね。
なので、「まぁそういうのでちょっと動いた方がいいかな」と思ったら、ぜひ誰かに話をしてみる、相談してみるっていうことがまずは大前提になるかなと。
次のポイントっていうのはですね、その裏側にある、つまり「なんで向き合えないのか」っていうこと自体を見ていく。
僕のカウンセリングではそういうスタンスをとっていて。
たとえばお金問題がありますと。
お金問題をいつも棚上げして、やらなきゃいけないと思うんだけどすごく嫌な気持ちがきてなかなか向き合えないんですよねっていう話をしたら、お金問題そのものを扱うというよりも、お金問題にまつわる感情について扱っていくことが多いんですよね。
なので、カウンセラーの立場からお話をすればですね、
「なんでそんなに気分悪くなっちゃうんだろうね」とか
「なんでそんなに目を背けなきゃいけなかったんだろうね」とか
「そこでどんな感情を感じてきたの?」とか
「そのことを思う度に、それ嫌悪感っていうんだけど、その嫌悪感ってもうちょっと具体的に言うとどんな感じになるの?」とか
「同じような嫌悪感って他で感じたことってないですか?」
みたいな感じで、いろんなお話というか質問を投げかけていくんですよね。
そうやって、たとえば一つの中心的にあるお金ならお金の問題の周りにある、嫌な感情っていうものの正体を暴いていったりとか、見えないようにしていったりする。
もちろんそこでね、過去の自分の体験だとか、親子関係とかが出てきたりすることもありますけども、多分それってその本体の問題とも繋がりがあると思うんですね。
で、そういった周りをちょっと掃除していって綺麗にしてあげると、中心にあったはずのお金問題っていうことが意外と大したことなかったりとか、向き合いやすかったりとか、ハードルがすごく低くなってて、
「なんだ~!こんなことなら根本さんに相談しなくても・・・」「いやいやいや!そんなことないですよ!」みたいなね。
そういう話になることもけっこうよくあるわけですね。
なので、自分がずっと向き合わなきゃいけないと思ってるんだけど、棚上げしてるなぁっていう問題があった場合っていうのは、一度そのこと自体を誰かに相談してみること。
そしてその問題本体の周りにある、そこから感じてくる感情を見つめていくと、まず一歩目が踏み込みやすいかなと。
そうするとね、意外となんとかなるもんですよっていうことが今日お伝えしたいことなんですね。
ということで参考になれば幸いです。
最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
根本でした。
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