投影の法則。自分の心を知るための役立つ見方。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「「投影」を使えば自分も世界も見えてくる~あらゆる事象に起こる「投影の法則」に意識を向けてみよう~」

***

どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日は「投影」について語ってみようと思っております。

「投影の法則」って、皆さん聞いたことがありますでしょうか?

心理学のとても基本的なお話になるんですけども、いろいろ使えるお話ですので、よかったら最後までお聞きください。

そして、チャンネル登録とかフォローとか、よかったらよろしくお願いします。

投影の法則っていうのは、「自分の心の中の状態を外の世界に映し出す」っていう、心理学とかカウンセリングでは、一番基本というか、ベースとなる考え方でございますけども。

ちょっと扱いづらいというか、ちょっと難しいところがありまして。

カウンセリングとかの場合は、人間関係とかを読み解いたりとか、その人の心の中の状態を知るとかっていう時に、よくこの「投影の法則」っていうのを使うんですね。

たとえば、上司との関係がうまくいかないと。

なんかいつも揉め事になるというか、いざこざが起きるっていう場合には、じゃあその上司との関係の中で、なにが起こっているのか?ということを見ていくこともあるんですけども、その一方で、「この上司に誰を投影しているのかな?なにを投影しているのかな?」っていうふうに見ていくんですよね。

それで、質問としては、「あなたのお父さんってどんな人?」とか、「お母さんってどんな人?」みたいな、いきなり家族の話に飛んだりします。

可能性として考えられるところで、「お父さんとの関係を、上司との間に移し出してるんじゃないかな?」っていうふうに見るわけですね。

で、一つの見方なので、それが正解というわけじゃないんですけども、けっこう同じような関係性というのが再現されているとか。

あと、パートナーに対して、たとえばお父さんやお母さんを投影しているという場合もありますし。

それから、友達とか職場の人に対しても、そういうことって起こります。

とくに、距離が近い関係になってくればくるほど、家族を投影しやすいというところがあって。

自分の問題っていうふうに、置き換えて捉えていく方が前向きだよねっていうのが、その考え方のベースにあるわけですね。

で、たとえばブログでも紹介したんですけども、あるセッションの中で、子どもに対して、やっぱりいろんな思いを強くしてしまうっていうようなケースっていうのがあって。

そうすると、「子どもに対して自分自身を投影する」っていう場合もあるんですね。

ダメな自分を、自分の娘に見てしまう。

自分のことを責めている分だけ、娘を責めてしまうみたいなことっていうのが起きてきたりとか。

あるいは、母親との関係を、自分の娘との関係に投影するっていうこともけっこうよくあって。

自分が母親に対して持っているわだかまりを、娘も自分に対して持つんじゃないか?っていうふうに思って、いろいろと考え込みすぎてしまうみたいな感じですね。

で、なかなか投影の法則っていうのは、読み取りづらいみたいな部分もありまして。

あって当たり前のことだけに、気づきにくいのと、イマイチ理解しづらいというか、受け入れがたいみたいなこともあるんですよね。

上司との関係がっていう話に戻せば、なんか上司のせいにしたりとか。

「いやいや、実際こいつ問題あるじゃん!」みたいなね。

「なんでそんな態度とるんだよ」みたいなふうに思うことで、正当化できたりとかもしますし。

できるだけ、自分の問題って触りたくないもんですから、相手のせいにしたりみたいなふうに思うこともあるんですけども。

ただ、そうやって誰かのせいにしてても、状況って変わらないことが多いですよね。

とくに、こういう問題で大事なところっていうのは、それが初めての事象なのか、それとも前にも似たようなことあったかな?っていうことなんですよ。

だから、前にも似たようなことあるってことは、これはパターンになってるし、人が変わっても同じことが起こるっていうことは、「根っこは別にあるんじゃない?」っていうふうに捉えるんですね。

だから、過去の自分が接した誰かを、その人に投影してるか、もしくは、自分の中にあるセルフイメージというか、自分が自分に対して思っていることを、その人に投影したりっていうことが、けっこうよく起こるんですよね。

で、そういったところから関係性を読み解いていくと、たとえばお父さんとの間にわだかまりがあるから、それを今の上司との間に投影してるんだっていうことになれば、根っこはお父さんなので、「じゃあお父さんとの関係を見つめ直していきましょうか」と。

「お父さんを許す、理解するみたいなことをしていきましょうか」っていうふうに捉えていくと、根っこを絶てば、当然ながら上も変わるよねっていうことで、上司との関係が改善していったりとか。

自分が上司になるっていうことに対する抵抗が取り除けたりとかするっていうことになるわけですね。

このあたりは、今すごくシンプルな例で紹介しているので、実際はもう少し複雑なことも多いんですけども。

この「投影の法則」っていうのを使っていくと、自分の心の状態っていうのを知ることができるっていうわけですね。

外側に見えている世界が、自分の内面の投影なわけですから、「最近なんかイライラした人が目につくな」と思ったら、「私ストレス溜まってるのかな?」っていうふうに見るのもいいですし。

もちろんポジティブな投影っていうのもあって。

「最近すごくいい人と出会うな。あちこちですごく素晴らしい、尊敬できる人との出会いが続いているな」っていうことは、「あ、自分の中の、なんか自己肯定感があがってきたのかな。自分の心の状態がいいのかな」っていうふうに解釈するということもできます。

だから、そういった自分の心を見つめていく手段として、投影っていうのが使えるので、たとえば自分のパートナーだったり、家族だったりとか、職場の人、それから他の習い事だったりとか、趣味の友達とかも、もちろん含めてですけども。

あるいは、通りすがりの人っていうところもそうなんですけども、「自分の心の中の状態を教えてくれる人たちなんですよ」っていうふうに見ると、自分に今なにが必要かを考えやすくなりますよね。

だから、なんか今、たとえば職場で周りの人たちがすごくネガティブなことばっかり言ってると。

人の悪口を言ったり、会社の不平不満ばっかりを吐いてると。

で、「あぁ、そうしたら自分の心の中にもそういうところがあるんだな」みたいなふうに見ると。

「誰かに対して悪口を言ったり、不平不満を持ったりしていることってないかな?・・・そっか、自分は会社に対してもあるけど、そもそも、たとえばパートナーに対してけっこう愚痴っぽくなってるな。この間友達にそんなこと言ってもうたな」

みたいなふうに振り返ると、「これは自分の中にあるものなんだな」っていうふうに気づくことができます。

で、そうすることで、自分が今なにをすればいいか?っていうのがわかってきて。

「じゃあ、その不平不満を解消するために、もっと彼と、パートナーと向き合ってみようかな」っていうこともできるし。

「自分の心を整えるために、もうちょっとストレスを発散できるような、ストレス解消できるようなことをやった方がいいな。メンタルヘルスにもっと興味を持った方がいいな」とか。

「自分にもっと優しくしてあげた方がいいな」とか、「サウナに行った方がいいな」とか、いろいろそういうふうに自分の内面っていうのを見つめ直すっていうことに使えていきます。

また、パートナーだったり親友だったりとか、長くお仕事をしていくような仲間っていうのは、それだけ心理的距離が近いので、家族との関係、生まれ育った家族との関係を教えてくれるだけじゃなくて、やっぱり自分が持っている慢性的な問題というか、もちろん家族との間でできた傷も多いんですけども、自分の価値観だとか、それから考え方であったりとか、在り方・人生観みたいなものっていうのを、身近な人は鏡となって教えてくれるわけですね。

そうすると、そこの関係性を見ていくことによって、自分の長所や才能ということ、魅力っていうことを知るっていうこともできます。

たとえば、自分ではそういうふうには思ってないんだけど、自分の周りには、非常にアクティブで前向きで元気な人が多いなとか、すごく尊敬できる、かっこいい生き方をしている人が多いなっていうことがあれば、自分もそういう生き方ができる能力があるわけです。

だから、わかるわけですね。

でも、それを「自分にはないわ」って言って、切り離してしまうようになってみると、もったいないことになるんですよね。

「今自分はできていると思えないし、そういう才能があるとは思えないんだけども、自分も前向きに、元気にアクティブに、人から尊敬されるような生き方っていうのをしたいし、できる人間なんだな」と。

こういうふうに、自分の価値とか魅力とか才能を見つけるためにも、使っていくことができます。

だから、「私の周りにはみんな可愛い子ばっかりなんです。私はそうじゃないのに・・・」っていう方も、ちょこちょこお会いするんですけども、「自分の中にも可愛い部分があるんだよ」という部分を知っていただくために、この投影というのが使えたりします。

だから、悪用する必要はないんですけども、自分自身を知るためにっていうのもそうだし、逆に人を理解するためにも、これって使えるんですよ。

誰かが誰かに対して言ってる発言とか、そこの関係性を見ると、「あぁ、うちの上司っていうのは、その上司に対してやっぱりお父ちゃんを投影してるんじゃないかな」とか、「奥さんを投影してるんじゃないかな」みたいなふうに見てあげると、「あぁ、そういうふうに振る舞っちまうのもしょうがないよね」みたいな感じで、理解できることもたくさん出てくるんですね。

投影の法則っていうのは、カウンセリングとかの中では非常によく使われる考え方で、すごく役立つものですので、興味持たれた方は、少し勉強してみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?