きょうだいの仲が良いからこそ生まれる問題がある!?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「きょうだい仲が良いからこそ生まれる問題もあるだぜ?~今うまく行ってないことがあるならば兄弟姉妹の関係を見てみるといい~」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、今日は「きょうだいの話」を久々にしていきたいと思います。
「仲が良いきょうだいは良いことなんですけども、ちょっと問題を作ることがありますよ」ということで、参考にしていただければ幸いです。
よかったら最後までお聞きください。
そして、チャンネル登録・フォローも、よかったらよろしくお願いします。
今回は、ある記事で回答させてもらった時に、「妹のことが気になってて」みたいな話がチラッとあって。
「あぁ、そういうケースあるよな」っていうことで、改めて記事としてお届けしたブログがあります。
リンクを張ってますので、良かったらそちらもお読みいただけたらと思うんですけど。
きょうだい仲が良いっていうのは、一般的にはすごくいいこと、素晴らしいことだと思います。
で、いろんなポジティブな影響というのもたくさん出てくるので、あんまりそこをあえて突っつくっていうのもどうかという気もするんですけども。
たとえば、婚活の話、ライフワークの話、夫婦関係の話をいろいろお聞きしていく中で、「そっかぁ、それってちょっとお兄ちゃんと仲良すぎるっていうのが問題かもな」とかね。
「ちょっと妹との距離が近すぎるのかもな」みたいなケースっていうのが意外とあって。
で、仲が良いっていうところを扱うっていうのは、なにかその仲を割くみたいなイメージがあるので、あんまりしたくはないんですけども。
でも、やっぱりちょっとその距離が近すぎるよねっていう場合は、少し適切な距離をとった方がよかったりとか、ちょっと意識を切り替えるみたいなことっていうのもした方がいいかなっていう場合がやっぱりあります。
で、この仲が良いっていう、これは親子関係にしても、夫婦関係にしてもそうなんですけども、「仲が良い」っていう状態ってやっぱりいいので、そこに問題が生まれるっていう発想がそもそもないんですけども。
これは、意外とよくあるケースなのかなっていうふうに思います。
きょうだいっていうのは、一般的には同じ親の下で育っていって。
順番によって性格とかは変わりますけども、いわゆる戦友というか、仲間っていう存在なんですよね。
だから、きょうだいっていうのはちょっと絶妙な距離感で、親とほど近くもない場合もあるし、親以上に近い場合もあったりとかして、本当にケースバイケースだったりするんですよね。
たとえば、親が不仲で喧嘩ばっかりしていると。
それで、姉妹で育ってきたっていう場合は、お姉ちゃんであれば「妹を守らなきゃいけない」とか、妹からすれば「お姉ちゃんについていかなきゃいけない」みたいな感じになって。
両親が仲悪い中で、その姉妹っていうのは連帯感というか、仲間意識っていうのが強くなったりします。
もちろん、そこで仲が悪くなったりとか、外に活を求めたりとか、すべてがそうなるわけではないんですけれども。
でも、そういう不仲な中で育った分だけ、姉妹の心理的結びつきっていうのが非常に強くなって。
たとえばお姉ちゃんであれば、妹の面倒を見ていくみたいな、妹の親代わりみたいな感じになったりしますし。
妹からすると、お姉ちゃんっていうのは親っていうか、自分を守ってくれる存在だから、すごく大好きで、いつも一緒にいたいな、もっと近付きたいなっていう存在になったりします。
これは姉妹で例に挙げてますけど、別のパターンでも、男兄弟でも、男女のきょうだいでも同じ心理っていうのは生まれやすかったりするわけですね。
で、そうすると、それが当たり前になってしまってるので、大きくなってからもお姉ちゃんは妹のことをなにかと気にかけるようになりますし、妹はお姉ちゃんになにかと頼るようになっていったりするわけですね。
で、それが2人とも当たり前になってるし、それでけっこううまくいくというか、なにかといえば、「親は守ってくれないけど、お姉ちゃんは守ってくれる」とか。
「妹のことを守るためにしっかりしなきゃいけない」みたいな感じの意識っていうところで育つので、この結びつきが強いことが、2人にとっては良いことというか、幸せなことに見えてきちゃったりするんですね。
そうすると、それって結局うまくいってるので、問題意識はないんですけども。
たとえば、お姉ちゃんの立場からすると、常に妹が優先順位のトップに出てくるとかね。
妹からすれば、やっぱり同じように優先順位というか、お姉ちゃんっていう存在が、非常に重要な存在になるみたいな感じで、ここの結び付きが強い上に、他の人が入り込む隙間、親ですら入り込む隙間がないみたいなふうになることがあります。
そうすると、どこで問題が出てくるかって言うと、たとえばパートナーシップっていうところに出てきて。
自分の彼氏よりも、お姉ちゃんとか妹を優先してしまうようなマインドですね。
で、これが母親とかがそうなるケースってもちろんあるんですけど、その場合ってけっこう自分でも気付きやすいんですよね。
でも、妹とかお姉ちゃんっていうのは、きょうだいであるが故に、そういう意識っていうのを持ちづらいところもあったりします。
だから、自分がまさか「婚活がうまくいかないのは、お姉ちゃんと仲良すぎるからだ」って、こんな発想って普通しないわけですよね。
でも、その結び付きが強い分だけ、いわゆるパートナーがその間に割って入ることができないというか、どうしてもパートナーよりも、妹やお姉ちゃんを優先してしまうことによって、パートナーシップがうまくいかないっていうふうな問題で出てきたりもします。
で、これが男女のきょうだいなんかも同じなんですけども。
ここの結び付きが強い分だけ、実は「セクシャリティ関連の問題」っていうのを意外と持ちやすかったりするんですね。
というのも、たとえば姉妹のケースでいくと、妹っていうものの面倒を見なきゃいけないと。
だから、自分がちょっと親代わりのポジションに出てきて、そういう意味で早く大人になりすぎてるっていう部分もあります。
そして、なによりもいわゆる親子みたいな関係性だったが故に、妹なんだけど、「娘を持った母親」みたいな感じになったりするんですね。
そうすると、たとえばパートナーシップにおいては、自分もセカンドになりやすかったりとか、逆にセカンドを作りやすかったりするっていう問題もありますし。
早く大人になりすぎていた分だけ、実はいろいろ説明できるんですけども、子供時代に子供がちゃんとできなくて、セクシャリティが抑圧された状態になってるみたいなこともありますし。
そういった性的な部分での問題っていうのが、仲の良いきょうだいだと持ちやすくなります。
これが男女のきょうだいの場合、仲が良いことはいいんですけども、きょうだいって性の対象にならないですよね。
「お兄ちゃんとセックスしたい」とかって、普通妹は思わないわけですよ。
で、それはやっぱりタブーの領域に入りますから、そうするとそこは仲が良い分だけ、たとえば彼女ができた、彼氏ができたとしても、そういった性的な問題っていうのを持ちやすい。
なぜかというと、自分にとって仲の良い関係っていうと、きょうだいだからですね。
そうすると、パートナーとはきょうだいみたいにすごく仲が良いんだけども、レスになっちゃうみたいな問題っていうのも出てきたりするわけですね。
だから、親子関係だったりとか、思春期の学校での人間関係っていうのは、けっこう問題意識として持ちやすいですし、いろんなところでそういう理由が書かれてるので気づく機会も多いんですけども。
意外ときょうだいっていうのは、盲点になることが多いのかなっていうふうに感じてるんですね。
しかも、仲が良かったりすると、なおさらそこに問題を見るなんていうことはできませんから、皆さんが今うまくいってない問題っていうのがあった時に、「きょうだいとの関係っていうのが、もしかしたら根っこに原因としてあるのかな」っていうふうに考えてみるのもアリなんじゃないかなっていうふうに思います。
同時に、「きょうだいとの距離感」っていうのは、いわば戦友というか、運命共同体であるが故に、適切な距離をとるっていうのは、なかなか難しいんですね。
たとえば、あるケースでは、すごく妹と仲の良いお兄ちゃんと結婚した奥さんが相談しに来てくれたんですけども。
やっぱり立場的に妹なので、そこに介入できないわけですよね。
旦那っていうか、お兄ちゃんっていうのは、妹のことをいつも気にかけていて、そして妹とよく買い物に行ったりとか、ご飯を食べに行ったりとかしてると。
で、客観的に見たら、なんか恋人同士みたいに仲が良いし、すごくお互い自然にしゃべってて、ぶっちゃけ嫁の立場なんだけど、妹に嫉妬してる自分もいるみたいな、こういうケースっていうのも意外とよくあって。
もちろん、関係性はいろいろありますよ。
姉と弟だったりとか、姉妹であっても嫉妬するみたいなことっていうのが出てきたりするんですけども。
それが故に、「じゃあその旦那さんが妹と距離をとることを嫁さんとして望んでるのか?」って言うと、「いや、そういうわけでもないんですよね」っていうふうになってきたりする。
この辺がけっこう絶妙というか、微妙な問題っていうのをつくるんですね。
だから、そういったケースでは、その場合は奥さんをカウンセリングしてたので、奥さんの方にフォーカスしていくんですけども。
たとえば、きょうだいで仲が良すぎるが故に、もしかしてこういう問題を作ってるのかな?なんていう場合には、そのきょうだいとの心理的な距離感というのをとっていく。
「大人同士の関係」って僕はよく言っちゃうんですけども。
じゃあなんやねん、それ?ってことになるんですけども。
イメージとしては、大人同士の関係に昇華させていく。
子供同士の関係じゃなくて、「大人同士の関係に昇華させていく」っていうことを目指してみるとよかったりしますね。
っていうのも、子供の状態で仲が良いと、そのまま留まってしまうからなんですけども。
この辺をぜひヒントにしていただいたり、本を読んだりしていただけると幸いでございます。
ということで、今日はきょうだいについて触れさせていただきました。
最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。
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