パートナーとの距離が近づくとお互いに親を投影してその関係を再現しやすくなる。
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「セックスレスだけど、夫に愛されたい。居るときはイライラ、居ないときはキラキラ♪~パートナーとの距離が近づくとお互いに親を投影してその関係を再現する問題~」
***
どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、さっきまですごいいい天気だったんですけども、ちょっと曇りがちな大阪よりお届けしております。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
ということで、今日は「親密感への怖れ」っていうことになるんですけども。
「パートナーシップで心理的に距離が縮まると、よくこういうことあるよね」っていうお話をさせていただきたいと思います。
よかったら最後までおききください。
そして、チャンネル登録とかフォローも、よかったらよろしくお願いします。
ということで、夫婦の問題をまたネタとしていただいて、昨日ですかね、ブログで回答させてもらったんですけども。
旦那さんのことが大好きな奥様からの相談で、大好きだから、一緒にいたいと思うんだけども、レスも解消して、愛し合いたいと思うんだけども、実際一緒にいるとイライラして、もう恨みが出てきてしまう。
で、旦那が1回出て行っちゃったんですけど、離れると、なんかすごく気持ちが軽くなって、キラキラして空気も美味しいけど、やっぱり好きだから近づきたいみたいな、そういう葛藤をご相談いただいたんですけど。
けっこうこれはあるあるの話で。
でも、ちょっとやっぱり深いっていうのかな、これはよく僕は「パートナーシップって、代理戦争なんだよ」っていうふうにお伝えしてるんですけども。
ちょっと奥様の立場で話を進めさせてもらうと、奥様と旦那様っていう2人の関係、夫婦じゃないですかと。
で、最初はもともと他人だった2人が、こうやって夫婦になるわけですけど。
そうすると「心理的な距離」っていうのはどんどん縮まっていくわけですね。
近づいていくわけですね。
で、そうすると、いわゆるパートナーなんだけども、そこに過去のいろいろな人間関係っていうのを投影していくっていうことが起こるんですね。
わかりやすく言えば、元彼だったりとかを、今の旦那さんに投影するっていうようなことが普通に起こってくるんですね。
だから、「それって今の俺に言ってるの?それって元彼に言ってるんじゃない?」みたいなことが、態度として出てきてしまうっていうことになるんですね。
で、もっともっと言えば、そこに自分のやっぱり親兄弟を投影していく。
とくに、やっぱりお父さん、お母さん。
中でも、お母さんっていうのは、非常に近い距離の関係、なんならお母さんのお腹の中で生まれてきたわけですからね。
非常に近い関係性なので、たとえば旦那さんっていう異性・男性であっても、お母さんを投影するような心理的距離っていうのが、やっぱりあるんですね。
そうすると、お母さんとの関係っていうものが、旦那さんとの関係の中で再現されるような感じがするっていうことが起こります。
これは少し専門的なお話で、すぐにピンと来ないかもしれないんですけども、けっこうよくあるパターンでして。
自分自身は、別にそういうつもりはもちろんないですよ。
なんだけども、心理的距離が近づいた分だけ、旦那さんの言動っていうものが、まるでお母さんのようなふうに聞こえてしまったりとか、自分が旦那様に対して取る行動っていうのが、まるでお母さんに対してのもののように感じられるっていうことがけっこうあるんですよ。
で、それは客観的に見るとわかるんですけども、自分としてはそんな意識ないですし、無意識ですから、ピンと来ない場合もあるんですけども。
よくよく見ていくと、たとえば今回のように相談者さんの「お母さん」っていうのが過干渉、多分支配的な方で、それ以上具体的にはわからなかったんですけども、自分を支配してくるタイプだとすると、旦那様と距離が縮まった時に、「旦那さんに支配されるような感覚」っていうのが出てくるんですね。
で、その「お母さんに支配された」っていう状態が、嫌だった、辛かった、苦しかった、もう逃げ出したかったってなってくると、「早く旦那様から逃げたい」っていうような思いが出てきてしまうんです。
でも、一方では、やっぱり「旦那のことが好きな自分」っていうのもいるんですね。
好きだから近づきたいし、いい関係を築きたいって思ってる自分もいるんだけども、そこにお母さんを通して、お母さんのパターンが出てくると、「もっと離れたい。支配されるのは嫌だ。コントロールされたくない。干渉されたくない」っていう気持ちっていうのが、そこに出てくるということで、ここがけっこう矛盾になるんですね。
自分の感情の矛盾ということなんですよ。
だから、逆に言えば、お母さんとの関係が投影されるぐらい、2人の関係が近づいてるっていうことで、これってそういう目で見ると悪いことじゃなくて、むしろいいことなんですけど。
ただ、感情的にはキツイよねっていうところですね。
で、もっと言うと、実は距離が近づくと相手にイライラする、別に旦那さんがなにかしたっていうわけじゃなくて、ただその存在にイライラするっていう場合も、これはさまざまな見解ができるんですけども、その1つの要因としては、そのさっきのお母さんに対して本当は自分がイライラしてたりとか、お母さんに対して恨みつらみを持っていたと。
で、それが心の中に封印されてる状態だったと。
で、そこに旦那様っていう存在、心理的距離が近づいてきたので、旦那に対して怒りやイライラっていうのが止まらなくなっちゃう。
「本当はそれ、お母さんに対して感じてた感情じゃない?」っていうことで、再現っていうことが出てくるんです。
だから、好きなんだけども、近づきたいんだけども、近づくとイライラして怒りが出てきちゃう。
で、逃げたくなっちゃう。離れたくなる。
で、離れるとスッキリして解放された気分になる。
あるいは、人によっては離れると寂しくなるなんていう傾向もあったりします。
だから、近づきたいと思う。
で、そういうふうに僕らたちの人間関係っていうのは、「過去のさまざまな出会った人たちっていうのを投影する関係性」なんですね。
で、とくにパートナーシップっていうのは、お互いの距離が非常に近いところで起こるので、「親」っていうのを投影しやすい。
だから、パパを投影する場合ももちろんあるし、お姉ちゃんとか弟を投影するっていう場合も、実際はよくあったりするんですよ。
で、そういう中で、じゃあどういうふうにしていけばいいの?っていうことは、「いや、これって旦那を見てるんじゃなくて、無意識だけど、お母さんを見てるんだな」っていうことに気づく必要があるわけです。
で、この気づきによって、自分の意識を変えていく。
要は、「これお母さんじゃなくて、旦那なんだ」と。
アホらしいでしょ、そんなこと思うのって。
アホらしいんだけども、僕らの心ってそういうふうに動いてしまうんですよ。
だから、そうやって、お母さんと旦那さんをキチっと区別して捉えられるように、ここは1発お母さんと向き合っていくっていうことが、まずは必要になってきます。
昔の過干渉なお母さんだったら、そういうことって起きてるよねって。
そういう感情だったんだよねって。
けっこう自分しんどかったよねとか。
お母さんの期待に応えるために頑張ってきたんだよね、みたいなパターンですね。
で、けっこうこの親子関係のパターンっていうのが、パートナーシップのみならず、人間関係の中に再現されるっていうことは非常に多いんですね。
だから、「なんで自分はこうなんだろう?」っていうふうに思った時に、そのお母さんとかお父さんとの関係性を見ていくと、「あ、同じことやってるな」っていう類似性っていうところが見て取れて、「そうか、根っこはやっぱりお母さんなんだな」っていう問題に気付くっていうことができます。
そこでお母さんと向き合っていって、過干渉なお母さんの場合はけっこう癒着がある場合も多いんですけども、そういったお母さんからの癒着っていうのを切り離していく。
お母さんから自立して、独立して、大人になっていくっていうプロセスっていうことを、よく提案しているところなんですね。
一方、これは自分にだけ起こるわけじゃなくて、旦那様にも起こるんですよ。
で、今回の相談者さんの旦那さんのお母さんっていうのが、感情の起伏がないような、そういうタイプのお母さんだったみたいで。
そうすると、子供ってお母さんがなにを考えてるかわからないから、めっちゃ気を使うんですよね。
めっちゃ気を使って、あれこれとやっぱり意識をお母さんに取られるっていうことがあります。
だから、旦那様の方でも、自分・奥様の方に対して、お母さんを投影して、お母さんとの関係が再現される。
だから、旦那さんは、距離が近づくと奥さんにいろいろと尽くしたりとか、我慢したりとか、犠牲したりっていうことをやってしまうと。
それが苦しくなって離れたくなると。
つまり、お互いにそれくらいまで距離が近づくっていうことは、そういったもともとあった関係性っていうのを再現してるっていうふうに言えるので、それぞれがそれぞれの問題を見ていくんですすけども。
ここで大事なのは、「旦那の問題は旦那に扱わせる」っていうところなんですよね。
旦那の問題は旦那にしか扱えないから、自分は自分の問題と向き合っていきましょうと。
そして、自分自身がお母さんと向き合って、わだかまりというかを解消していくことによって、旦那様との関係も変わっていくし、旦那もまた自分と向き合いはじめるっていうことが起こっていくっていうのが、今日のお話でございました。
よかったら、参考になれば幸いでございます。
ありがとうございました。
根本でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?