きょうだいの葛藤が残す人間関係への影響

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「大好きだった兄から存在を隠されていた思春期時代の痛みがまだまだ癒せない。」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日も神楽坂のセミナールームの方に来ております。

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日は土曜日ですね。ちょっと曜日の感覚が微妙な私でございますけど。

今日は「兄弟の心理」というところっていうか、「兄弟の葛藤・関係性が大人になってどんな影響を残しているのか」っていうお話をざっくりと、総論的な感じでお話して参りたいと思います。

よかったら最後までお聞きください。

ということで今日ブログで扱ったネタといいますか、お話は兄妹との関係で、妹さんからのネタで。

子供時代はすごく仲良かったんだけども、思春期にお兄ちゃんから存在を隠されるような、すごいひどい仕打ちというか、いじめというかを受けて、20年以上経ってるんだけどまだ心の傷が癒えませんっていうお話だったんですけど。

兄弟っていうのは、よくカウンセリングとかに少しでも興味があったりとか、心理学とかを本読まれたりする方は親子関係っていうところはすごく注目されるんですね。

お父さん・お母さんとの関係、とくにお母さんが・・・みたいな感じでけっこう注目されるんですけど。

「兄弟」っていうと、ちょっとそこからは距離があるからそれほどメジャーに扱われないっていう部分もあるのかなと思うんですけど。

僕はかねてから、親子関係ももちろん重要なんですけども、この「兄弟の関係」ってかなりやっぱり大人になってからも、人間関係全般に与える影響って大きいんじゃないかなっていうふうに思っております。

たとえば姉妹の葛藤・兄弟の葛藤もあれば、異性同士の兄弟での葛藤もありますし、あと兄弟の数ですね。

一人っ子の方はちょっと今日の話からは逸れてしまって申し訳ないんですけども。

たとえば3人兄弟、4人兄弟ってなっていくと、なにがどう変わるの?みたいなところの影響ってやっぱりありますし、僕のカウンセリングなどでは親子関係の話だけでなくて、兄弟の話もけっこう場合によっては突っ込んでお聞きすることっていうのが多いんですね。

で、一般的にというか、ざっくり言ってしまうと、親子関係というのは上下関係っていう、親と子って上下ですので、大人になってからパターンとしては上司と部下っていう関係に出てきやすい。

先生と生徒っていう関係にも出てきやすかったりするんですね。

だからもうおおざっぱに言ってしまうと、全てがそういう場合じゃないんですよ。

たとえば「上司とうまくいかないことが多い」っていう話を聞くと、お父さん・お母さんとの関係はどうだったの?っていうふうに思い浮かべるというか、そういう質問をするってことも多いんですね。

で、兄弟は?っていうと、実は横のつながり・横の関係性なんですよね。

だから学校の友達の関係とかも兄弟間の影響っていうのはすごく出やすくて。

わかりやすく言うと、たとえば第一子、長女・長男は、弟妹がいる環境で育つので、学校とかでも同級生なんだけどもお兄ちゃん・お姉ちゃん的なポジションっていうのにつきやすかったりするわけですし。

それから弟妹で、上に兄姉がいる方なんていうのは、学校でも弟ポジションに入りやすかったり。

たとえばそれが社会人になったとしても、なんとなくその年齢はともかく、そういったポジションに入るような傾向にあるっていうのが一つパターンとして出てくるんですね。

で、「思春期の問題」っていうのが実は兄妹の関係では非常に影響が大きくて。

今日のお話なんていうのはその典型的だなぁと思ったんですが。

たとえば子供の頃、ちっちゃい頃はお兄ちゃんと妹とか、姉と弟っていうのが年の差もありますけど、けっこう仲良くしてましたと。

で、たとえば妹がお兄ちゃんベッタリになって、あちこちついて回ってましたなんですけど、思春期に入るまでっていうのは、性差がそんなに意識されないので全然いいんですけど。

たとえばお兄ちゃんが思春期に入ってきましたと。小学校の真ん中か高学年ぐらいでね。

そうすると「性の目覚め」とか「性差」っていうのが、すごく意識として出てくるようになるわけですよね。

そうすると今までは普通に仲良く遊んでた妹に対して、要は「異性である」ということを意識するようになるんです。

もちろん性の対象になるとかじゃないんですけど、「男と女」っていうところで意識する。

とくに思春期に入ってしばらくの間っていうのは、やっぱり男同士・女同士っていうような絡みが強かったりするので、妹と仲良くしてるっていうことが同級生達にバレると、めちゃくちゃ恥ずかしいんですね。

恥ずかしいし、なんかすごく外れてるような気がしてしまうので、そこで妹を遠ざけるようにする。

無視したりとか、なんならいじめたりとか、そういったかたちで妹を遠ざけるんですけど、妹はまだそれがわからないんですね。思春期に入ってないので。

で、そうすると今まで通りに「お兄ちゃんお兄ちゃん!」って仲良くしようとしていくと超絶されるので、そこでめちゃくちゃ傷つくっていうことが起きたりします。

もちろん、姉弟の異性間の関係でもそういうことっていうのが起こりやすいですし、ただその場合はちょっと違うのは、お姉ちゃんと弟が仲良しっていうのが同級生達に笑われるっていうことはそんなに多くはないのかなっていうふうに思いますので、ここは同じ異性間でも姉と弟・兄と妹ではちょっと関係って変わってくるのかなと思います。

もちろん年齢差がやっぱりけっこうあって、年子だったりとか近いとまた違う傾向が出てきたりするんですけども。

一般的に言うとそういった心理状態で、兄が思春期に入ってすごく恥ずかしがるようになると、「妹のことを可愛がってた・妹と仲良かった分だけ妹を毛嫌いするようになる」っていうことがよく出てきます。

これは親子関係でもけっこうそうなんですけど、兄弟でもちっちゃい時にすごくベッタリとした兄弟は、思春期に入るとどちらかともなくお互いを嫌って距離を取り合う、みたいなことっていうのをやりがちな傾向にあるのかなっていうふうに見る向きもあります。

もちろん今日お話する話って、100%そうです!なんていうことは一つもないので、そういう傾向があるよっていうふうに聞いていただきたいんですけどね。

で、そうやって兄と妹の関係で思春期に毛嫌いされて、妹がすごく傷つきましたと。

お兄ちゃんが妹のことを好きであればあるほど、嫌いになるし毛嫌いするっていうことをやります。

で、もちろんその逆もあります。

妹もお兄ちゃんのことが大好きだから、お兄ちゃんにそんなことをされたらめちゃくちゃ傷つくわけですね。

これが兄弟の確執となって、大人になってからも通じていくことになるんですけど。

ただ思春期が終わる頃には関係改善っていう場合もありますし、現代では親の立場とか、親の子育ての仕方っていうのが昭和とか平成初期に比べるとずいぶんと変わってますよね。

だから、思春期を迎えたお兄ちゃんとその妹であったとしても、それなりに仲良くしているっていうケースも多いので、これも時代とともに変わっていく分野なのかなっていうふうに思います。

で、それでちょっと今日のネタ元さんは、その兄との関係が今の人間関係にどう影響してるかっていうお話はなかったんですけど。

ただそうすると、たとえば男性不信になったりとか、年上の男性に対して恐怖心を抱くようになったりとか、職場とかでも男性と距離を縮めることに対してすごく抵抗が出てきて、たとえば恋愛がしづらくなったりとか、距離を縮めることに対してすごい怖れを抱くようになったりという傾向があって。

カウンセリングの中でも、たとえばなんで彼氏ができないんでしょうか?とか、なんで男性とうまくいかないのかな?なんていう話をしていく中で、そのお兄ちゃんとの葛藤が出てきたりとか、逆に弟のことが可愛すぎて、弟とめっちゃ癒着してたみたいなケースがあるんですね。

ところが最初の方に、冒頭でもお話しましたけど、親子関係はけっこうメジャーに扱われるんですけど、兄弟のことっていうのはちょっと隠されることがあるのと、親がもう大人になってるのである意味客観的に見ることはできるんですけど、兄弟っていうとよくわからないこともやっぱりたくさんあるんですよね。

なのでそこでちょっと見ていきづらいところがやっぱりあるんですけども、意外とその職場だったりパートナーシップだったりというところで影響が出てきてて。

自分で自覚してないんですけど、ブラコンの女性がパートナーっていうのをつくるっていう時に、パートナーに対してやっぱりそこに葛藤が生まれてしまうというか、なんか罪悪感を覚えちゃうみたいな話っていうのが出てくると。

なんでかっていうと、「ハートの真ん中にはお兄ちゃんがいる」っていうようなケースだったりするわけですね。

というふうに、親子関係で説明するのがちょっと難しいなっていう場合には、兄弟の関係に着目してみるといいですよっていうのが今日のお話でございました。

参考にしていただければ幸いです。

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