相手を癒してあげたいと思ったときは、まず、自分を癒してあげること。

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「彼の寂しさを癒してあげたいと思ったときはまず自分の寂しさを癒してあげるとき。~投影の法則より~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日は東京のとあるホテルの一室にて収録・撮影させていただいております。

めちゃくちゃいい天気で、景色もとてもいいお部屋なんですけども、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

今日はけっこう心理学というか、カウンセリングというか、セラピーとか、そういう世界の基本になるようなお話になります。

「癒してあげたいと思った時は、まず自分を癒しましょう」というお話でございます。

ちょっと「痛っ」というか、抵抗を感じる方もいるかもしれませんけど、よかったら最後までお聞きください。

そして、フォローとかチャンネル登録もぜひよろしくお願いします。

カウンセリングをしていても、今日みたいなブログのネタにしましても、「彼を助けてあげたい」とか、「癒してあげたい」とか、「わかってあげたい」とか、なんとかその寂しさを私が癒してあげたいんだっていうお話を伺いします。

もちろん、それは悪いことじゃ全然ございません。

素晴らしいことであり、愛情だし、優しさだし、すごく彼のことが大切なんだな、好きなんだなっていうふうに感じることなんですけども。

ただ、それだけで判断するわけではないんですけども、いろいろお話を伺ってる時に、「ん?」っていうふうに感じることがあって、よくよく聞くと、そういう助けたいとか癒してあげたいって思う方は、常に誰かにそういった思いを抱いて、助けてきてる人が多いんですね。

子供の頃からだったら、お母さんだったり、お父さんだったり、兄弟だったりとか、友達もそうですよね。

で、恋愛をするようになってからは、なんかどうも助けが必要な人ばっかり選んできてない?みたいな方もいますし、職場においても面倒見役とか、世話役みたいな感じのポジションに収まっていたりとか。

もちろんそれは助けたり、癒したりしてあげるっていうことっていうのを否定してるわけじゃなくて、それは素晴らしい才能なんだけども、でもそういうふうに考えていくと「う~ん、誰か大事な人、肝心な人を助けてないんじゃない?」っていうふうに見ていくことがあるんですね。

つまり、「自分自身」っていうことなんですね。

もう昔から、僕が本当にカウンセリングとかを勉強しはじめた頃からそうなんですけども、こういうカウンセラーっていうお仕事を選ぶような人、目指す人っていうのは、なんか助けてあげたいとか、役に立ちたい、癒したいっていうような、そういう与える気持ちが強い人がもちろん多いわけですね。

で、そういった与える気持ちがすごく強い中で、ついつい自分のことを放っておいて、相手に与えることばかりを考えてしまうっていう人も実は少なからずいらっしゃって。

だからこそ、助けてあげてたいとか、癒してあげたいっていう人が目についてしまうわけでございますね。

だから、才能としても多分あるんですね。

癒し人としての才能だったりとか、セイバーって言いますけど、すごく人を救うような、そういったエネルギーを持っている、才能っていうのを持ってるっていう方がもちろん少なくはないんですけども、なんか自分のことを放置してない?みたいな感じですね。

だから、たとえば今日の元ネタさんのお話にしても、「彼の寂しさを癒してあげたい」とか、「自信をつけてあげたい」とか、「理解者になってあげたい」っていうような表現がありました。

で、「これが投影の法則だったらどうでしょうか?」っていう見方をするわけです。

つまり、自分の中にも寂しさがあって、それを癒したいと心の中では望んでいる。

でも、自分の意識は自分を見るのでなくて、彼の方を見ている。

そうすると、彼の中に寂しさがよく見えるんです。

投影ですからね。

そうすると、彼の寂しさをなんとかしてあげたいと思うんだけども、実はこれは「自分の心の中にある寂しさをなんとかしてあげたい」っていう気持ちの投影でもあるわけです。

理解者が欲しいとか、自信をつけさせてあげたいっていうことについても同じ理論で、自分が本当は理解者を求めてるのかもしれません。

誰かにわかってほしいとか、自分を理解してほしいっていう気持ちが本当はあるのかもしれない。

だけど、それを自分の中で、自分を見ること・認めることができないので、投影して、「あなたには理解者が必要だよね」っていうふうに見えてくるわけですし、自分に自信がない部分、自分に自信がない分だけ、「あなたに自信をつけさせてあげたい」っていうふうに思うんですね。

この投影の法則っていうのは、けっこう与えたい人からすると「いやぁ・・・」みたいな、嫌な感じがするんです。

「自分っすか?・・・自分っすか?」みたいな感じになって、すごいけっこう抵抗が出てくる場合もやっぱり多いんですけども。

ここがやっぱりすごく重要なところで、たとえば寂しさを癒してあげたいって言っても、自分の寂しさに目を向けてないと、相手の寂しさも思うように癒してあげられないんですね。

そして、自分を見なくて相手に寂しさを癒したいと思えば思うほど、意識がすごく相手に突っ込んでいってしまうので、距離感っていうのを見間違えてしまうことがけっこうあるんです。

だって、癒してあげたいと思ってなにかする。

でもまだ相手の中に寂しさがまた見えるんですよ。

「あれ、これだけしてあげたのに、まだ彼は寂しいの?」みたいなふうに見えるんですよ。

なんでかって、自分の寂しさが消えてないからね。投影が起こってるわけですから。

「これだけしてあげたのに寂しさが癒えないんだ。もっとしてあげなきゃ」みたいな感じで、もっともっとそれを与えようとする。

ところが、この自分の寂しさを見てない分だけ、こっち(自分のほうの寂しさ)は減らないわけですね。

ってことは、投影されていくから、いつまでたっても彼が寂しい人のように見えてしまって、それをなんとかしてあげたい私っていうのが常に存在することになるっていうような仕組みでございます。

だから距離感を間違って、どんどんどんどん寂しさを癒そう癒そう癒そうとしてしまうが故に、近づきすぎてしまって、そこで関係を切られることもありますし、癒着っていうような、そういう関係になって、お互いがお互いを苦しめるとか、なんか良くない状況になったりとかっていうことになるんですね。

だから、彼を癒してあげたいなと思ったら、それは悪くないです。

それは全然いいんだけども、同時に、「あ、そっか、自分のことも癒してあげる時期なんだな」っていうふうに、自分にもちゃんと目をかけてあげる、目を向けてあげるっていうことがすごく大事だよっていうことなんですね。

で、自分のことを放っておくっていうのが、放っておいてるつもりはもちろんないんですけども、これが幼少期からの癖になってる場合がかなり多くて。

お母さんやお父さん、兄弟とか学校の先生とか、友達とか周りの人にすごく意識を配ってきた分だけ、自分に意識を向けるっていうことが、ぶっちゃけて言えば苦手というか、経験値があまりないんですね。

なので、その寂しさが自分の中にもあるんだと。

言われてみればあるなって。

じゃあこれをどうして癒したらいいの?って言うと、本当にどうしていいかわかんなくなっちゃうんですよ。

でも、目の前にはその寂しさを見せてくれる人がいるから、その人をなんとかしてあげようっていうことで、わかっていても難しいんですね。

で、これはちょっとカウンセリングの勉強をされてる方なら、見たことある、聞いたことあるかもしれませんけど、自分と彼との、相手との関係で、相手の寂しさを癒してあげたい。

じゃあ、自分の寂しさを癒してあげようっていうふうに気付いた時に、自分とその癒してあげたい彼・相手との関係性を、今度彼のポジションに自分を置いて、その今の自分のポジションに誰かを置く。

つまり、「誰かに自分を助けさせてあげる」っていうことが、実はすごく必要になってくるんですね。

1人でやらないってことでもあるんですけども。

つまり、自分を助けてくれる人と自分の関係、そして自分と相手との関係っていうふうにして、この連鎖というか、連携というか、関係性を作っていくというか。

これが結局「受け取って与える」っていう話にもなっていて、少し難しくなるんですけども。

つまり、彼の寂しさを癒してあげたいな、彼を助けてあげたいなと思った時は、「あ、自分が助けられる必要があるんだ。自分を誰かに助けさせる必要があるんだ。自分の寂しさを誰かに癒してもらう必要があるんだ」っていうことで、誰かっていうものを持ってくるのが実は1番おすすめというか、効率的というか、本格的、本質的な問題になってくるんですよ。

ここがけっこう難しいっちゃ難しいんですけども、大事なポイントで。

勇気を出して、自分を助けさせてあげると。

これはカウンセラーであってもいいし、たとえば友達とか親でも、誰でもいいっちゃ誰でもいいんですよ。

自分が信頼できる人に自分を助けさせることによって、「助けられる」という経験をしたから、助けられる側の相手の気持ちもわかるようになるし、助けられることにもなっていくっていうことなんでございます。

これはすごくちょっと勇気がいるというか、抵抗があるかもしれませんけども。

そういう方こそ、自分を助けさせる場面っていうのを見てきたりとか、たとえば今日のお話の流れで言えば、うちのお弟子さん制度とかにしても、その卒業後にしても、僕とかのカウンセリングを見てもらう時期っていうのがあるんですね。

僕のカウンセリングしてる姿を見て学ぶっていう時期もあるんですね。

そういうセミナーもやってるんですよ。

で、そういうことで、実際に人が癒されていくとか、僕がカウンセリングをしている姿っていうのを見ることによって、自分もそれを学んでいくし、体験していくっていうことがすごく重要だと思います。

癒し上手は癒され上手というふうにも言いますしね。

なので、ちょっとそこは才能があるが故に助けてしまう、助ける方に意識がいってしまいがちな方は、「もしかしたら今自分を助けさせる時なんじゃないの?」っていうふうに捉えてもらえたら幸いです。

ということで、この辺で失礼したいと思います。

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