自分と他人を比べることは悪いことなのか?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

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「自分と他人と比べるのは悪いことなのか?~「で、その目的は?」が超重要!~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日は大阪の自宅からお届けしております。

なんか微妙な天気な大阪でございますけども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ということで今日は、カウンセリングの中でもよく出てくる話題なんですけど、「誰かと自分を比較することっていいことなのか悪いことなのか」っていう点についてお話しして参りたいと思います。

誰かと自分を比べちゃうっていうことって日常的によくあることだと思うんですけども、果たしてそれがいいのか悪いのかっていう点ですね。

この辺についてちょっと考えていきたいわけですね。

で、結論から先に申し上げますと、それは条件によるというか、目的によるっていうところが私の見解というか、提案でございまして。

他の人と自分を比べるっていうこと自体は僕は悪いことではないと思っていますし、状況によっては必要なことだと思います。

ただそれが、いわゆる自己否定とか、自分責めとか、自分にダメ出しをする目的で比較するのっていうのは、ちょっとメンタルにとってはしんどいかなという話でございます。

人と比較するっていうところで、「あの人と比べて自分はこうだ」っていうのってよくやってしまうことだと思うんですけども。

たとえばそれが、自分の座標を知るというか、現在地を知るというか、要は「自分自身を知る」っていうために、他人と比較するっていうこともありますよね。

僕は昔カウンセラーとしてやってて、6年半ぐらい前にフリーになったんですけども、その時に自分がカウンセラーとしてどういうポジションにいるのかとか、どういう座標にいるのかっていうのがわからなかったんですね。

それは本を書くっていう点においても、作家としてもその座標というのがよくわからなかったんですよ。

それまでは組織の中で、どっちかっていうと井の中の蛙とは言えないんですけども、他所との関わりはあまりなかったんですよね。

それでフリーになってからいろんな方とお会いする、いろんなカウンセラーの方とお会いするようになって、けっこう自分って知られてるんだなぁとか、なんか自分ってけっこう長いことやってんだなぁっていうことに気づかされましたと。

これは他人との比較によって自分の今いるポジションを知るっていうことなので、場合によっては必要なことだし、たとえばフリーランスの方だったりとか、それから転職を考えてる方とかなんていうのは、自分の座標っていうか、自分の立ち位置がわからないと活動ができないですし、それは婚活などにも言えると思うんですけど。

だからそのために他人と比較するっていうことはよいかと思うんですね。

そこで自分の強みを知ったりとか、自分の逆に言うとこれからの努力ポイントを知ったりとかっていうことにつながればこれは前向きだなと思います。

また、この他人との比較っていうのが、自分にとってよい刺激になる場合っていうのもあると思うんですよね。

「あの人も頑張ってるんだから、自分も頑張ろう」とか。

あの人がこれだけ素晴らしい成績を出して、自分よりも上にいるわけですよね。

そしたら自分も負けじとやる気になってくるみたいな場合には、この比較っていうのが自分にとってポジティブに作用してますから、この比較っていうのも悪いことではないなと思うんですよね。

ところが、カウンセリングとかセミナーとか、本とかブログとかで「責めるっていうことがよくないよ」っていうふうによく伝えてるんですけども。

要するに、比較が「責める」っていうことにつながってしまう場合ってやっぱり多いんじゃないかと思うんですね。

誰かと比べて自分のできないところを見つけて凹むとかね。

誰かと自分を比べて、自分のできてないところ・持ってないもの・自分の未熟なところ・自分の弱点なところを責めるっていう感じですね。

つまり、比較が自己否定とか自己攻撃につながっちゃうっていうわけなんです。

これが実に自己肯定感を著しく下げる効果っていうのが抜群でございまして。

なので、たとえば成長しても誰かと比べて自分にダメ出しする。

またそこから成長しても誰かと比べて自分にダメ出しするってことを繰り返していると、続けられなくなっちゃいますよね。

言ってみれば頑張っても報われないっていうことになりますし、どれだけ成績を残したって承認できないわけですから、自信に変わらないわけですよね。

いつまでも「自分はまだまだダメだ」とか「自分はまだまだできてない」っていう思いに駆られるわけですよ。

これをやってしまうと、せっかく好きで始めたこととか、それこそライフワークにつながるようなことであっても、実に自分にダメ出しをすることによって、その夢とかビジョンとかライフワークを自ら潰してしまうっていうことがけっこうよくあるわけですね。

これがやっぱりちょっとつらいなぁというところなので、自己否定・自己攻撃っていうのはやめたほうがいいよねと。

そして、だからその場合は、それにつながるような誰かと比べるっていうことはやめたほうがいいよねっていうお話になるんです。

で、どうせ比べるんだったら、「過去の自分と今の自分というのを比べたらどうですか?」っていう提案もよくさせてもらってて。

自己肯定感を上げる方法として、「半年前とか1年前の自分と比べて、どこが成長しましたか?」っていうのを探してみる。

「どこが変化しましたか?」っていうのを見つけていくっていうのは、自己肯定感を上げるうえですごく効果的なワークというか、質問になるんですね。

ところがここでも自己否定っていうのが巧みに忍び込んできておりまして、過去の自分と今の自分を比べて、ここが成長したなと、ここまではいいんですけども、その時に過去の自分をまた否定しちゃうっていうこともあるんですね。

あの時の自分はダメダメだったと。

そこから比べると今の自分ってマシになったよねみたいな。

たしかに過去の自分と今の自分を比較してるんですけども、過去の自分を否定しちゃう。

でもそれって、その時の自分が頑張ったから今の自分があるんだと思いません?

その時の自分かわいそうですよねっていうことなので、その時はその時で素晴らしかったけど、この一年で自分はまたこんなところが成長して、もっと素晴らしくなったよねっていうふうに解釈できれば、これって自己成長だし自己肯定感につながっていくわけですね。

だから比較するっていうことは、どうせなら過去の自分と比較しましょうってことなんですけども。

これが他人と比較するっていうことがもう癖になってしまって、自分でも気づかないっていうことがめちゃくちゃよくあるわけですね。

だからカウンセリングとかで「誰かと比較してるんじゃない?」みたいな話をしても、「あ、たしかに」みたいなね。

そこで気づくと。

でもその5分後にはまた誰かと比べてるっていうことをやっちゃう。

あるいは発言の中に、常に他人が登場して、他人と自分を比べて、自分にダメ出しをする。

で、そこでたとえば歯を食いしばって頑張ろうっていうふうにしても、自己否定から頑張ろうとしてるので、なんか自分に傷つき続けるような感じっていうのがやっぱり出てくるんです。

だからこれってしんどいなぁと思うんですよね。

ということで、だから自分自身っていうのを否定してるっていうか、比較してるっていう時点で「気付く」っていうことが、すごくポイントなんですけど。

これがさっきも言いましたように、癖になってるからよくわからないんですよね。

カウンセリングを受けてて、カウンセラーさんから指摘されましたみたいな場合には気付くかと思うんですけども、なかなか自分で気づくというのは難しいと。

だからよくおすすめしているのが、自分の友達とか家族とかのやり取りのLINEとかがありますよね。まぁメールでもいいんですけども。

「ちょっと読み直してみましょう」と。

そうすると、その中にけっこう他人との比較っていうことが言葉になってる場合もあります。

「あんたと比べて私は」っていう表現が出てくる場合もあります。

で、そこが自己否定につながってないかっていうのをチェックするっていうこともあります。

二つ目は、「日記」をつけてみるといいんですよね。

日記をつけて、今日あったことを振り返ってみる。

その時もやっぱり誰かと比較してるってこともあります。

でもそれにすぐには気付かないので、あとで読み直して気づくっていう感じになるんですけどね。

それから似たような方法なんですけど、自分のこれからの夢とか、今やりたいこととか、今自分が考えてることというのをノートにまとめてみるといいんですね。

そうするとそこに必ず誰かが出てきて、自分を否定してるっていうことなんかもできたりします。

あるいはカウンセリングじゃなくてもいいんですけど、誰かとの会話を録音してきてあとから聞き直すっていうのもけっこう効果がありまして。

その聞き直したときに「あ、なんか私人と比べてばっかりやわ」みたいなことに気付く方っていうのもいらっしゃるわけですね。

というふうに気付きにくいので、自分がやってないつもりでもやってるってこともありますから、ちょっと注意深く自分の思考とか誰かとの会話っていうのをチェックして、「あぁ、これ比較から自己否定に続いてるわ」と思ったら、ちょっと意識してみられるといいんじゃないかなと思います。

ということで、今日も最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

根本でした。

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