スクールカーストは大人になっても影響するものなのでしょうか?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
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「スクールカーストは大人になっても影響するものなのでしょうか?」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということで、今日は「スクールカースト」のお話をしていきたいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、チャンネル登録とかフォローも、よろしくお願いします。
今日は、東京の神楽坂にあります、セミナールームの方で個人セッションをする1日でございますけども。
まだまだ暑いですね。
とても快晴でございましてね、東京はね。
暑そうな感じ。
でも、見た感じ、ちょっと午後になってくると日差しが弱くなってくるので、「なんかもうちょっと涼しいんじゃないかな」と思って出ると、暑いという今日この頃でございます。
余計な話をしてしまいましたけども。
「スクールカースト」って、一時期から言われるようになりまして。
イケてる組もあれば、中間層、イケてない組みたいな感じで、カースト制みたいな感じになっているよということなんですけど。
だいたい中学とかで言われることが多いのかな?
小学校でもある?
高校にもありますかね。
思春期での学校における立場といいますか、ポジションですね、なんですけど。
これが、「意外にも大人になっても影響するんだぞ」っていうのが、今日のお話でございます。
スクールカーストって、思春期にいろんな要素で分かれられるわけですけども。
それによって、なんでそんな大人になっても影響するのか?っていうと、ちょっとこの「思春期の意味」っていうのをもう一回考えてみる必要があって。
それまでは、家族がもう中心であり、なんなら家族っていうものがもう全てと言ってもいいほどだったんですね。
実際、保育園、幼稚園に行ったりとか、小学校に上がったりとかして、外の世界と接点を持つとか、ご近所との関係っていうのも子どもの頃からあるんですけども。
あくまで「家」っていうところが、もう圧倒的に中心になってたので、それが変わりはじめる。
家から意識が出て、大人として成長しはじめる段階っていうのが、「思春期」っていうことで。
これは、「精神的に親から自立をする時期」っていうふうな意味付けになっているんですね。
つまり、家よりも学校の友達の方が楽しくなってくる。優先されてくる。
今までは、家で家族と過ごすことが良かったんだけど、思春期に入ると、親と一緒にいるっていうよりも、友達といる方がいいとか、友達と遊ぶ方が家族と遊ぶよりも楽しいっていうふうに変わっていく時期のことで、俗に
「反抗期」なんていうふうに言われたりします。
この家から出て大人になっていくプロセスで、外に目が向く。
その外ってなにかって、これが「社会」なんですね。
「思春期」っていうのは、言い換えれば、「社会性を身につける最初の一歩」になってくるんです。
それが、多くの場合、学校っていう場所になるわけですね。
だから、家から社会に出ていく上での最初の一歩っていうところに、思春期っていうものがあって、それが学校で主に培われるっていうところがポイントなんですよ。
そうすると、学校の中でのスクールカーストっていう言葉で言えば、身分が上下みたいな、イケてる・イケてないみたいな体験っていうのが、自分の社会におけるポジションっていうことを意味するっていうことなんですよね。
だから、たとえばスクールカーストであんまり上の方じゃなかったなと。
真ん中か、場合によってはもうちょっと下ぐらいかな?みたいなふうに意識をしていると、そのあと高校とか社会人、大学とか大人になっていっても、自分はスクールカーストで言えば真ん中だったように、社会の中でも真ん中のポジションなのかなっていうふうに、自分を位置づけようとする。
だから、イケてるグループに対しては、ちょっと苦手意識とか、劣等感とか、怖いなっていうような思いを持ったりとか、その下位の人たちにとっては、「こいつらよりも俺がマシだし」みたいなふうな優越感みたいなのを持ったりとかする。
そういう段階で、自分っていうのを思春期に位置づけてきた分、それがやっぱり大人になってからも影響するっていうことなんですね。
だから、スクールカーストっていうふうに言うと、今みたいな説明になるんですけども。
やっぱり思春期の時に、そうやって社会の中で自分のポジションっていうのを決めていく。
そこで、たとえば「おもろいやつ」っていうふうになれば、「俺はおもろいやつなんだ」っていうセルフイメージがつく。
「自分っていうのは太ってて、あんまりカッコよくないな、かわいくないな」っていうふうに思ってると、それが大人になっても、「俺って太ってるし」「私って太ってるからかわいくないし」っていうふうなセルフイメージ。
社会の中における、社会の中に適応していく、生きていく時の「セルフイメージ」っていうのが、実はこの思春期っていうのに作られるんですね。
だから、私のクライアントさんでも、今すごく大人になって、スリムで綺麗で「モデルさん?」みたいな方がいらっしゃるんですけど、彼女は中学の時にちょっとぽっちゃりしていて、周りの男子からからかわれたことがある。
そういう経験をお持ちなんですよね。
それがトラウマになっているので、今アラサーぐらいなんですけども、30歳になっても、「自分はどこかでまだ太ってんじゃないか」っていうような思いというのが残ってくる。
だから、いじめの問題が大きい、尾を引くっていうのはそういうことなんですよね。
社会に一歩踏み出した時に、そこでいじめられてしまった。
「いじめ」っていう言葉がよくないとか最近よく言われますけども、「あれは本当に暴力である」と。
そう思ってしまっていいと思うんですけど。
そういう問題っていうのが、そこで起きていると、「結局自分は社会の中でいじめられる」っていうポジションっていうのを取りやすくなって、自信をなくして、社会に適応していく、社会の中で生きていくっていうような自信っていうのは持てなくなってくる。
逆に、もちろんそこでイケてる組に入れば、なんか「人生は俺のもんだぜ」みたいな感じで、調子に乗っちまうやつもいるんですけど(笑)
調子に乗ったまま、本当にうまくいくやつもいれば、もちろんその後挫折する、そこで全てが決まるわけではないんですけども。
ベース、社会の中で自分が生きるベースが決まるのが思春期ですので、スクールカーストで自分がどんなポジションを取ってたか?っていうことが、その後の人生にけっこう大きな影響を及ぼすっていうことなんですよ。
だから、たとえばこのスクールカーストとかの問題だったりとか、あるいは思春期に抱えたコンプレックス、それがすごくセルフイメージになっているっていうような場合には、やっぱりカウンセリングの中でも重要なポイントとして扱っていくことが多くて。
アプローチとしては、いろいろ考えられるんですけども、多くの場合、とくに「スクールカーストがあまり上じゃなかったな」とか、「その時になにかコンプレックス・劣等感を持っちゃったな」みたいな、そういうセルフイメージが強いなっていう方の場合って、なにが起きてるか?っていうと、自分をだいぶ責めてるんですよ。
自己否定が強くなっているわけですよね。
「自分は大したことない」っていう決めつけが起きてたりとか、「全然魅力的じゃない」とか、「イケてない」っていうふうに思い込んでるっていう場合っていうのがけっこう多いんですよ。
中には、中学の時はそうだったんだけど、高校デビューして一気にスクールカーストで上の方に踊り出たみたいなパターンとか、下剋上みたいなパターンがあったりするんですけども。
でも、やっぱり多くの方の中には、そういったセルフイメージが強く残ってしまっているので、やっぱり自分の力を認められなかったり、発揮できなかったりとか、自分の能力に対して疑問を持ったりとか、否定的な見解に出たりっていうことがやっぱりすごく多いんですよね。
だから、そこをちょっとなんとかしていきませんか?そこをなんとかしていこうよっていうことで、当時の自分と心の中で対話をする。
思春期の頃の自分と向き合ってみるとか、その自分を「よしよし」ってハグしてあげるとか、話を聞いてあげるとか、その自分の魅力を見てあげるとか、いろんな手は使えますけども。
そうやって、「当時の自分というのを承認していく、認めていく」ということを、多く取り入れることが一般的には多いかなって思います。
それから、その時にスクールカーストとか、セルフイメージによって、封印されているものってけっこうあるんですよ。
これが魅力的なものが多いんですけども。
それはなんなのか?っていう、学校では出さなかったんだけども、家の中ではどうだった?とか、その頃なにに夢中になってた?みたいなところから、その人自身が持っている魅力だったり価値だったりっていうところがけっこう出てくることって多いんですよ。
だから、「実は本当はすごく女性性が豊かで、セクシャリティも強くて、カリスマ性があるんじゃないの?」なんていう話もけっこう出てきたりとか。
それはイジメとか、そういうスクールカーストとか、すごく関係のあるテーマとして、セクシャリティって重要なんですよね。
そういったところで、「その人本来の魅力」っていうのを、逆にそこを利用して見つけていくなんていうこともできたりとかして。
要は、当時の自分というのを愛せるようになると、スクールカーストの呪縛感というのは抜きやすいですし、その時のコンプレックスというのも抜け出しやすくなってきます。
なんせ今大人ですからね。
大人の自分が、かつての自分と向き合ってあげることによって、それを変えていくことができますよっていうのが、今日のお話でございました。
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